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T027:中心市街地活性化 こうすれば必ず成功する
タイトル 中心市街地活性化 こうすれば必ず成功する
投稿日 : 2004/01/02(Fri) 20:16
新年早々、初心に返り中心市街地活性化の筋道を再確認しておきましょう。

いよいよ混迷深まる活性化への取り組みですが、当初の問題意識に立ち戻り、こうすれば必ず成功する、取り組みを考えてみましょう。

その1.必ずやる、と決心する。

 変な話ですが、出来るか出来ないかという論議・検討に先立って、やるかやらないかを考え、やるっきゃない,と腹をくくることが第一番にやらなければいけないこと。

 これは諸々の調査などに先行・最優先で行わなければいけない。第一、調査の結果、活性化できると分かったので取り組む、とか活性化はムリと言う結論が出たのであきらめる、という根拠になるような調査が出来ますか?

そもそも、目的抜きの調査というのは、学校調査でありまして実務では効能効果がありません。
あると思っているのは学校調査の被害にあったことのない連中だけ。

どんなに調査を繰り返しても、活性化出来る、とか、さらには、「こうすればよい」という案などは絶対に出てきません。
調査というのはそんなもの、その程度のものなんですね。
このことを知らずに、「まず調査」と言いたがるのは、本当の仕事をしたことがない、と自白しているに等しいのです。
タイトル 課題と言い訳
投稿日 : 2004/01/04(Sun) 22:21
中心市街地活性化を取り巻く環境与件は、主体抜きでは絶対中立です。これを判断するのは主体の側。

状況は、
「やるっきゃない」と腹を決めれば、解決すべき課題になり、
「まず調査」と考えれば、困難な理由になる。
主体の立場如何で条件の評価はがらっと変わります。

視点が変わると同じ事態からまったく異なるリアクションが生まれます。「まず調査ありき」ではなく、「まずやる気ありき」でないと活性化は不可能です。
タイトル おことわり
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 12:41
以下、このツリーの考察は特に断らない限り、『中心市街地活性化法』の枠内に終始します。
 
もちろん、『中活法』の目的、目標を達成するためには、与件である主体及び環境の条件を理解し、戦略的なポジションを発見し、ここからそこへ移動するシナリオを描く、という作業が必要です。

このことは『中活法』に限らず、およそ現在の社会環境において何ごとかを無そうとする場合には、何ごとであれ・誰であれ、避けることが出来ない課題、このことを踏まえた活性化の論議は、『中活法』をメインフレームとしながら、前後左右の条件や状況についても考えることになります。

なお、平成10年度に作成された『武雄市中心市街地活性化基本計画』は、当ツリーの問題意識を共有する内容となっていますが、構成から文言まで、ほとんど『中活法』の趣旨・枠組みを忠実に踏まえています。

いわばその掌上にあり(W ますから、入手できる環境にある人は、参照してみられることをおすすめします。
もちろん、今回の論考は、平成10年以降における当社の見聞・考究をを踏まえ、同市の計画よりもはるかに進歩しているものと考えます。
タイトル 2.「活性化」を定義する
投稿日 : 2004/01/04(Sun) 22:29
「中心市街地活性化とは @何が Aどうなることか?」

今後一切、微動だにしない定義をすること。

活性化、活性化とかしましい限りですが、活性化とは中心市街地がどうなることか、そこにどのような状態が起こることを指しているのか、ということについて、関係者全員が共有できる言葉で定義をする。活性化とは、この「定義された状態」を実際に実現するための取り組みですからね。

いつも言っているとおり、この「活性化」という言葉が定義されないまま、活性化を目指して全国のほとんどの都市が、日夜、苦労している、というのが中心市街地活性化の実態、こんなことで活性化できるわけがありません。

事業の目的である、中心市街地活性化とは街がどうなることか?
しっかり決めておかないと、何に取り組んでも、はて、我々は今現在、ホントに街の活性化の実現に向かって進んでいるのか、いないのか?
判断することが出来ないはずです。
タイトル 「活性化」の定義
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 11:21
> 「中心市街地活性化とは @何が Aどうなることか?」

(お断りしておきますが、議論は、『中活法』のスキームに基づいて中心市街地の活性化に取り組もうとする都市の課題、というレベルでの中心市街地活性化を中心とし、必要により、時に枠を広げる、という範囲で行います。)


まず、中心市街地とは? 

『中活法』が中心市街地を指定する三要件(集積・趨勢・波及)に照らせば、中心市街地とは、都市の商店街を中心とした「商業機能集積地域」を中心として隣接する集客施設が集積しているなど商業の立地条件と密接に関連する地域を指しています。
商店街を中心に広域からの来街客を集める機能が集積している地域が「中心市街地」ということです。
とりわけ、「商業集積」については、特別の事情がある都市を除いて『中活法』が目的とする活性化のメインターゲットであることに疑問の余地はありません。
ところが、「中心市街地」という単語が一人歩き、商業や集客機能に限定せず、中心市街地という地域をどのように活用するか、というように問題を拡販した論議が行われていることが少なくありません。これははっきり間違い。そういうスタンスで中心市街地一般の再利用を考える場合は、『中活法』の枠組みは不向き、他のアプローチを考えられた方がよいと思います。

 中心商店街の活性化が進展しないなかで、「脱商店街活性化・中心市街地活性化」というスタンスは、今後増えてくることが予想されますが、安易な飛び移りは危険、まずは、あらためて『中活法』による中心市街地活性化のアプローチをもう一度確認して、都市に活用する道を探っていただきたいものです。

 中心市街地活性化とは?

中心市街地の定義を踏まえれば、中心市街地活性化の中心課題は、「商店街を中心とする商業集積の活性化」です。

では、商業集積の活性化とは?

今後とも中心市街地の商業が発展・永続するために実現しなければならないこと。

1.まず第一に、既存商業の業績が好転すること。つまり、各個店の売り上げ・利益が増えること。

2.単発・一時的な好転ではなく、これまでの趨勢を覆し、将来に希望の持てる業績を維持できる見通しがつくこと。

3.商売を維持・拡大する意欲、設備投資の意欲が喚起され、実際に投資されること。

4.空き店舗、空き地などを利用した新規参入が増えること。

5.地域ぐるみで後継者問題が解消されること。

既存個店の業績好転から後継者問題の解消まで、一連の条件が実現してはじめて「中心市街地の活性化」が実現します。

「中心市街地活性化」とは、1〜5の条件を作り出していく取り組みである、ということになります。すべての事業はこれらの条件を作り出すことを目標に考えられ・実践されないと「活性化」の実現につながりません。はじめに目的・目標ありき。このことは、中心市街地活性化を考えていく上で絶対に忘れてはいけないことです。


中心市街地活性化の定義

「中心市街地に立地する商業集積が、地域社会の買い物の場として支持されるあり方を構築すること」
タイトル 与  件
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 11:48
> 中心市街地活性化の定義

> 「中心市街地に立地する商業集積が、地域社会の買い物の場として支持されるあり方を構築すること」

活性化への挑戦は、地域特有の条件の下で計画されるわけですが、前提となることがいくつかあります。

1.地域社会に生活する人々の生活・購買行動の変化
 中心市街地商業集積の長期低迷は、「お客離れ」が唯一の原因です。お客が離れたのは、お客の消費・購買行動と中心市街地の商業集積が提供している機能の間にミスマッチあg起きているからです。まず、地域社会の購買ニーズの変化、ひいては生活の変化を理解することが必要です。


2.中心市街地の商業集積を取り巻く競争環境
 生活意識・ニーズが変化しても、他に買い物行き先がなければ、不満を感じながらでも中心部に出掛けて来る、というのが消費者の購買行動ですが、ショッピングセンターをはじめとする車立地の郊外型商業の進出は、消費購買行動の変化に適切に対応し、購買行動の流れを大きく変え、中心商業地のポジションを変化させてしまいました。消費・購買ニーズと郊外型商業との関係をきちんと認識することは、中心市街地商業が進むべき道(=「一体的推進の目標」)を選択する上できわめて重要なことです。

3.商業者の状況
 現在の中心市街地の商業を現状にいたるまで効果的な対策を講じることが出来なかった、& これから活性化への取り組みの主役になる、というのが中心市街地に立地する商業機能(各店舗)のオーナー以下の存在です。
中心市街地の商業の現状は、彼らが、郊外型商業に商圏を簒奪される間、効果的な手段を講じることが出来なかった、ということの結果ですから、ここから彼らの活性化に取り組むためのパワーの現状を類推することが出来ます。
 
4.立地条件の変化
 ショッピングの足として自家用車が一般的となっている現在、車客のアクセス利便性が郊外型商業と比較してきわめて劣っています。このことは、考えられているほど致命的な要件ではありませんが、「十分条件」としての取り組みは考えることになります。
 街区内の環境については、都市により格差がありますが、「ショッピング環境」としてふさわしいかどうか、ということが評価のポイントです。

「活性化」は以上のような与件のもとで実現を目指す、きわめて困難な事業であることがあらためて理解されます。
ここに挙げた4つの与件は、多少の差はあれほとんどの都市が直面している基本的な課題、このような状況下で「中心市街地に立地する商業の活性化を実現する」ということが「中心市街地活性化」の課題です。
タイトル 課 題
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 17:49
> ここに挙げた4つの与件は、多少の差はあれほとんどの都市が直面している基本的な課題、このような状況下で「中心市街地に立地する商業の活性化を実現する」ということが「中心市街地活性化」の課題です。

このような与件をしっかり分析したうえで、「にもかかわらず、こうすれば中心市街地の商業集積は活性化できる」という方向と方法を見いだすことが必要です。

一番いいのは、4つの与件がそれぞれ中心市街地活性化を薦めていく上で「プラス」になるような方向と方法を発見する、ということであることは言うまでもありません。

このような「方向と方法」を備えたものとして次の項のテーマ、「一体的推進の目標」を立てなければならないわけですね。
つまり、「一体的推進の目標」をきめるということは、活性化への取り組みの4つの与件をあらかじめ踏まえ、与件を活かしながら/与件を転換しながら活性化を実現していくというきわめて戦略的な課題のテーマを決定することなのです。

「方向と方法」について。
方向とは、活性化を目指す取り組みが目指すべき方向。
方法とは、都市の力量で方向を追求していくための方法。

方向を定めたからといって直ちにその方向に進めるわけではありません。その都市・関係者の力量を考え、現在ありのままの力量から目標達成を実現する方法を考えなければならない。どんな優れた方向でも関係者の力量とミスマッチしていれば文字通り絵に描いた餅ですからね。

方向と方法はセットで考えること、「一体的推進の目標」は、両者のセットが完了した形で作りあげることが望ましい。
すなわち、活性化の実現に現在ただいまの力量・資源からスタートして活性化を実現できる、という方向&方法の融合として「一体的推進の目標」は設定しなければならない。

となかなか難しいのですが、私の提案ははっきりしています。
「ショッピングモールへの転換」ということです。
中心市街地活性化の実現に向けた取り組みの「一体的推進の目標」が何故ショッピングモールなのか、ということは、上述のような課題に答えた結果である、ということも頭の隅に置いておきましょう
タイトル 3.一体的推進の目標
投稿日 : 2004/01/04(Sun) 22:46
事業にはソフトな領域とハードな領域があります。

ハードについては、施設&設備ということであらかた決まりですが、ソフトの方は重層的。
たとえば集客力アップという課題にとって、企画力向上はソフトですが、イベントはハードっぽい。
ところで、商店街でソフトと言えばどうしてイベントかポイントカードなんでしょうね。

脱線しました。

先に定義した「中心市街地活性化」を実現するために、ソフト&ハードの事業をミックス、一体的に推進することで中心市街地に具体的に実現する目標を設定します。

「この目標を実現すれば、中心市街地を活性化できる」というてっぺんの目標が「一体的推進の目標」です。

つまり、「中心市街地活性化の定義」があってはじめて、その定義通りの中心市街地を実現するための「一体的推進の目標」を設定することが出来るのです。

皆さんの『基本計画』における「中心市街地活性化」の定義、「一体的推進の目標」はたしてこういう位置づけで作成されていたでしょうか?
棚から下ろし(W,ほこりを払って(W,確認してみましょう。
(ちなみに、基本計画をこんな風に取り扱っているところは、表見、どんなに事業が進展していても最終ゴールにたどり着くことは出来ませんよ)

TMO構想所載の事業をはじめ、モロモロの事業をミックス、実行したら「一体的推進の目標」が達成されるのか?
それはあらかじめ定義しておいた「中心市街地活性化」の具現された姿なのか?

というような思考実験をやっておかないと、『実施計画』段階に入ることが出来ません。
タイトル 目標は集客機能に限定する
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 12:27
大切なことは、『中活法』による中心市街地活性化の定義を受けて、取り組みの目標を「集客機能の活性化」に限定すること。

『目標』として「歴史と文化を大切にしたまちづくり」や「高齢者に優しいまちづくり」「水と緑を・・・」などなど、きれいごとを羅列した『基本計画』が散見されますが、活性化の定義からみてナンセンスです。

それぞれ、誰も反対しない・反対できないリッパなスローガンですが、お生憎さま、『中活法』はこういうスローガンをもて遊ぶためのスキームには向いておりません。施策群を見れば一目瞭然。
こういうスローガンが好きな都市は、マスタープランに掲げておき、下位計画の基本方針として反映させるようにしておくことが必要、商業活性化への取り組みのメインテーマとして持ち出されるような事柄ではありません。中心商店街の活性化を目指す事業のテーマとしてこういうことを持ち出して恥じない・疑問を感じないという「態度・程度」こそが活性化への取り組みを必要としている所以、こういう八方美人を掲げて「業績の向上」以下の定義の実現に一歩でも近づければいいのですが。

閑話休題。
「一体的推進の目標」、都市基盤の整備〜施設・設備の整備から商業機能の整備〜品揃え・店揃え、サービス、イベントまで中心市街地商業の活性化を実現するために取り組まなければならない仕事の領域は大変広い。取り組む主体も、行政であったり、商店街であったり、TMOであったり、はたまたそれらの合同チームであったりと様々です。あるいはまた、商業以外の集客機能との連携も当然考えなければならない。

つまり、「一体的推進の目標」とは、ハード&ソフト事業の一体的推進ばかりではなく、関係する事業主体、機能などがそれぞれ取り組む事業についても、「中心市街地活性化」を実現する方向で、「一体的に」取り組まなければ相乗効果を発揮できません。
「一体的推進の目標」は、そういうレベルも踏まえて作ることが必要です。

このあたり、『中心市街地活性化法』を普通のレベルでしっかり読めば、分かるはずのことばかりです。こういうことが分かていないと「活性化の実現」につながる計画を作ることはたぶん不可能だと思います。

さて、話がまとまりませんが、目標を何故「集客機能」に限定すべきか?

これは簡単です。限定して充実させないと、集客機能が地域住民(市町村民をはじめ商圏内住民)の来街目的が実現できません。
来街目的、端的には買い物目的、自分の買い物行き先としての機能が自分の行動範囲の中で最も充実している、ということがわざわざ中心市街地まで買い物に出掛けてくる理由です。
何かのついで、たとえば歴史・文化を堪能する目的で来街、そのついでに買い物をしてもらう、というような他力本願なら中心市街地の商業キャパは不要、売店が一個あれば済む話。

歴史文化を充実させることと、商業をはじめとする集客機能の充実を同列に論じることは出来ません。歴史や文化が商業機能を補完する、ということは絶対にありません。

独りよがりで歴史とか文化とかを持ち出すのは、計画担当者の不勉強、不誠実のあらわれかも、とはらわたが煮えくりかえる人がいるかも知れませんね(W

集客機能、『中活法』の場合は当然「商業機能」ですが、これを充実させる方向と方法を示すのが『一体的推進の目標』だということです。目標を限定して達成することが、中心市街地所在の他の都市機能の活性化、ひいては都市全体の活性化を牽引していく、という論理をご理解いただきたい。
タイトル ショッピングモールへの転換
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 18:18
いよいよ、中心市街地活性化の目標の登場です。

中心市街地の商業はショッピングモールへの転換を目指す。

まず、関連資料の中でこのテーマが最初に出てきたのはいつ、どこであったか?

私の知る限り、初出は、
『中心市街地活性化対策の実務』(通商産業省中心市街地活性化室/中小委企業庁小売商業課 編 平成10年 (株)ぎょうせい)
だと思います。

その、第2編「中心市街地活性化対策の実務Q&A」の、
Q30「TMOは具体的に何を行うのですか」の回答として

「TMOが行う中心業務は、一言で言えば、中心市街地の商業地を1つのショッピングモールとして再構築しようということです」とあります。(90ページ)

同じことは、平成12年に改訂発行された『TMOマニュアルQ&A』にも記載されています。(Q69「TMOの事業活動についての回答 49ページ)

ただし、ここではショッピングモールへむけて転換する、ということではなく、ショッピングモールとして、ショッピングモールに見たてて整備運営を計画する、ということになっています。
ともかく、中心市街地の商業地を一個のショッピングモールに見たてて結成かを推進することが目的、基盤整備&商業等の活性化のための事業は、そのための事業だ、ということを確認してください。


このように、TMOの任務は、中心市街地全体のショッピングモールに見たてての活性化の推進を計画・実行するところにあり、TMO事業=中小小売商業高度化事業はその一環でしかない、ということですね。では、TMO構想という全体から見れば一部に過ぎない事業についての構想を提出した団体がどうしてTMOになるのか?
このことについてはあらためて説明します。
タイトル 「一体的推進の目標」について
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 18:30
当サイトでは中心市街地活性化への道=基盤整備と商業活性化、ソフトとハード、行政と民間、集積と個店等々が一体的に推進する事業の目標は、中心市街地に集積する商業集積を一個の「ショッピングモール」にむけて転換していくことだ、と提唱しています。

あらためてこのことを説明します。
タイトル 4.組織を作る
投稿日 : 2004/01/04(Sun) 22:57
何しろ様々な機能が混在し、関係者も多種多様な中心市街地において、広範長期にわたって取り組む仕事ですから、組織もきちんと考えておくことが必要。イベントやお祭りのように実行委員会を作って能事終わりというわけにはいきません。

組織作りで大切なことは、「一体的推進の目標」の達成を組織目的とする組織を立ち上げる、ということです。

中心市街地活性化、行政、会議所、商店街など関係各方面の組織・団体が協力・協働して推進するわけですが、これらの組織にはそれぞれ固有の組織目的があります。言うまでもありません。
諸組織にとって中心市街地活性化は、その組織目的の一環ではありますが、これをもって組織目的に代置するわけにはいきません。
時と場合によって推進意欲に濃淡が生じることはやむを得ません。
このような組織から要員を差し出してもらった委員会的な組織でこの事業を進めていくことは不可能です。

中心市街地活性化を組織目的とする組織の立ち上げが不可欠です。
タイトル 前提条件
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 13:01
前提となることは、「中心市街地活性化」という仕事の目的・課題・各組織の役割・事業スケジュール等々について、関係する各団体・組織、それぞれの担当メンバーが認識を共有する、ということです。

特に、優先的な取り組みが必要なのは「商店街・個店の活性化」。
個別商業者の経営の「実態」と商業機能の活性化という「目標」の両者、現状と目標の両者に照らしたとき、既存個店、商店街の活性化への戦略を描き、実践を組み立てることは最優先の課題であり、地域商業を取り巻く環境が大変動期にある現在、この仕にあたる人たちの理論的な水準を確保することは、きわめて大切な条件です。

取り組みの当初から商店街のリーダー、経営に意欲的な人材の参加を確保しておくことが大切です。
タイトル 組織の編成
投稿日 : 2004/01/12(Mon) 22:58
推進する組織としては、行政をはじめ、商工会議所、TMO、商店街組織、その他と様々な目的を持つ組織がそれぞれの組織の目的の一環として参加します。

これらの組織が結集して「家政科推進協議会」的な組織を創設、それぞれの組織目的に対応する取り組みを行うわけですが、前提になるのは、「推進目標」の共有ということです。

中心市街地活性化〜「一体的推進の目標」について理解し、かつ、それぞれの組織の目的とこの「目標」をきちんと結びつけ、さらに、組織の活動に「一体的推進の目標」の達成に向けて、分担することを明確にしておくことが必要です。

たとえば、商工会議所。
本来の事業活動のメニューのなかで中心市街地活性化と関係の深いものについては、中心市街地仕様のメニューを作成する、「商業等の活性化のための事業」のうち、会議所の事業と関係するものについては分担する、あるいは協働するなど。
中心市街地活性化への取り組みを積極的に担うことで商工会議所の活性化を実現する、という戦略も考えられますね。

いずれにしても次の課題はしっかり取り組まないと、事業の成功は夢のまた夢。

> 取り組みの当初から商店街のリーダー、経営に意欲的な人材の参加を確保しておくことが大切です。

これについても、事業の再編成の段であらためて取り上げます。
タイトル 5.タウンマネジメント計画
投稿日 : 2004/01/04(Sun) 23:06
いよいよ推進計画の作成です。

計画の名称は『タウンマネジメント計画』としておきます。
これは、官庁・会議所、商店街組織のマネジメント計画=年度計画とは大きく異なっています。

中心市街地の現状からスタートして「一体的推進の目標」を達成していく、そのために下位計画を立て、組織を編成し、事業に取り組み、結果を評価し次の段階に備える・・・・というサイクルを繰り返しながら、どんどん発展していく・いかなければならないのがタウンマネジメントです。静態ではなく動態。

計画は、「一体的推進の目標」を分野や期間などでブレイクダウン、それぞれに目標を設定し実現の方向と方針を定めるものです。

これは、4の組織のあり方と密接に関係しますから、4と5は行きつ戻りつ、構想・作成することになります。
タイトル 中心市街地活性化基本計画
投稿日 : 2004/01/05(Mon) 13:17
> いよいよ推進計画の作成です。

ここで、「一体的推進の目標」を達成するための様々の事業が考案され、配置されます。
もうすでにお分かりのとおり1〜5は、『中心市街地活性化基本計画』の構成そのものです。

今にして思えば、『基本計画』は以上のような位置づけ・内容で作成しなければ実効ある=活性化の達成に向けて実効ある行動展開、を導く計画にすることは出来なかったということがよくお分かりになったことと思います。

さて、この『基本計画』を踏まえ、「タウンマネジメント計画」所載の各事業のうち、「中小小売商業高度化事業」のスキームにのって実施する事業についてあらためて整理し、その推進を担う組織がTMOですね。

間違ってはいけないこと。
TMOは確かにTMO構想を作成することで認定されますが、以上を踏まえれば前提条件があります。

TMOは、TMOを認定する市町村が作成した『基本計画』に掲げられている「一体的推進の目標」を実現していくための事業ミックスのうち、「中小小売商業高度化事業」に該当する事業を推進&/or窓口となる組織ですが、そこには、「中心市街地活性化」を推進する中核組織としての役割を担うものである、ということが含意されているということです。
タイトル 『TMO構想』
投稿日 : 2004/01/06(Tue) 18:41
これはすでに『基本計画』で頭出しした中小小売商業高度化事業事業(法6条2−五)群について、「総合的かつ基本的な構想を作成」(法18条)したもの。

すなわち、TMO構想には、
1.『基本計画』において、「一体的推進の目標」を達成するために必要な各種事業のうち、
2.中小小売商業高度化事業によって取り組む事業の
3.総合的かつ基本的な構想
を記載する。

まず『基本計画』ありきだと言うことを忘れてはいけません。
さらに、TMOは、「中心市街地における中小小売商業高度化事業の総合的な推進を図るにふさわしい者」とされています(法18条)

このようにあらためて検討して見れば、TMO構想作成者が即・タウンマネジメント機関になる、というのはあながち突拍子も無いことではありません。

中心市街地における「中小小売商業高度化事業」の総合的な推進を図るにふさわしい=『中心市街地活性化基本計画』・「一体的推進の目標」の達成を推進する中心組織=TMOということですね。

TMOは『TMO構想』を作成・提出・認定されることでTMOになるわけですが、それは単に『TMO構想』を適当に作って提出したからではなく、『TMO構想』が『基本計画』の「一体的推進の目標」を実現していくために取り組む事業体系において重要な役割を占めており、かつ、これらの事業の適切な推進・調整能力を有する者が、当該市町村におけるタウンマネジメント機関としてもっとも適切である、と判断されるからですね。

TMOと『TMO構想』に整合性が無いのではなくて、『TMO構想』の『基本計画』における位置づけの確認に問題があったのだということになります。

というか、はたして『基本計画』、とりわけその「一体的推進の目標」は、それを実現するために必要な各種の「中小小売商業高度化事業」について構想出来るレベルの具体性を持っていただろうか?という方がよほど気になるところです。
タイトル 『TMO構想』というものはない(W
投稿日 : 2004/01/17(Sat) 08:30
> これはすでに『基本計画』で頭出しした中小小売商業高度化事業事業(法6条2−五)群について、「総合的かつ基本的な構想を作成」(法18条)したもの。

> すなわち、TMO構想には、
> 1.『基本計画』において、「一体的推進の目標」を達成するために必要な各種事業のうち、
> 2.中小小売商業高度化事業によって取り組む事業の
> 3.総合的かつ基本的な構想
> を記載する。

巷間(W,いわれている「TMO構想」なるものは、『中小小売商業高度化事業構想』を略したものですが、今にして思えば、どこからどう見てもこの呼び方はおかしい。

ご承知のとおり、TMOの守備範囲は「中小小売商業高度化事業(以下単に「高度化事業」)にとどまるものではないことは関係者なら誰もが熟知しているところです。この点、TMOの組織形態には関係なく、すべてのTMOが高度化事業を含む、中心市街地活性化の取り組みのなかで重要な役割を果たすことが期待されています。
> さらに、TMOは、「中心市街地における中小小売商業高度化事業の総合的な推進を図るにふさわしい者」とされています(法18条)

> TMOは『TMO構想』を作成・提出・認定されることでTMOになるわけですが、それは単に『TMO構想』を適当に作って提出したからではなく、『TMO構想』が『基本計画』の「一体的推進の目標」を実現していくために取り組む事業体系において重要な役割を占めており、かつ、これらの事業の適切な推進・調整能力を有する者が、当該市町村におけるタウンマネジメント機関としてもっとも適切である、と判断されるからですね。

ということで、これまで『高度化事業構想』を「TMO構想」と呼んでいたことを反省、今後は『高度化事業構想』と紛れのない呼び方をしたいと思います。
タイトル 『基本計画』
投稿日 : 2004/01/06(Tue) 18:54
後知恵的になりますが、『基本計画』、本当は如上のような内容で作っておくことが必要だった、ということです。

これを受けて、『中小小売商業高度化事業構想』はさっさと作成、タウンマネジメント機関としてのTMOのスタートとなる訳です。

ところが実際の『基本計画』はとてもここまでの内容を詰めないままで作られた者が多いと思います。

これはいずれかの時点であらためて整理整頓、『中活法』のスキームにしっかり適合するよう軌道修正が必要です。
これをやれば、「中心市街地活性化 こうすれば必ず成功する」ということになる次第。

前置きというか、前捌きというか、長くなりましたが、いよいよ本論に入ります(W
タイトル 理論武装
投稿日 : 2004/01/07(Wed) 07:54
> 後知恵的になりますが、『基本計画』、本当は如上のような内容で作っておくことが必要だった、ということです。

『基本計画』がこのような内容で作成されるということは、とりもなおさず、計画が依拠する理論が、一般的な『基本計画』を支えている理論のレベルと大きく異なっていたことを意味します。
このレベルで作られている『基本計画』塗装でない計画の差異はどこから生じているかと言えば、それは「依拠する理論」の違いなのです。

いつも申しあげているように、中心市街地の商業活性化を目指すには、「一体的推進の目標」は、「郊外に散在するショッピングセンターを横目で見ながら、わざわざ交通不便な中心市街地まで出掛けてくるショッピング機会を実現する」ことでないと目的を達成することは出来ません。

このような「目標」を発見し実現のシナリオを描くには、それなりの理論・知識が不可欠であり、この理論・知識はいずれ「目標」達成に向けた実践を組み立て・推進していく基礎となるものです。

ここで述べているような構成を持たない『基本計画』は、作成にあたって依拠した理論に問題があった、ということです。さらに、このことは、そのような理論を信奉している限り、『基本計画』をどのように扱おうとも、活性化への取り組みを成功させることは難しい、と言うことを意味しています。

皆さんの『基本計画』、どのような理論を根拠に作られているか、今一度確認してみられることをおすすめします。

私の知る限り、曲がりなりにも条件をクリアしている『基本計画』として、武雄市のものがあります。
これは、『基本計画』作成の前からすでに商店街組織レベルで活性化の方向として「ショッピングモールへの転換」を打ち出していた、打ち出すだけの理論的な到達を得ていたものです。
タイトル 理論(視点)先行
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 12:15
> 私の知る限り、曲がりなりにも条件をクリアしている『基本計画』として、武雄市のものがあります。
> これは、『基本計画』作成の前からすでに商店街組織レベルで活性化の方向として「ショッピングモールへの転換」を打ち出していた、打ち出すだけの理論的な到達を得ていたものです。

三点セットの環境変化(生活・購買行動の変化、競争の変化、商業者の変化)が進展する中で中心商店街の活性化を実現するためには、@既存商業者の努力を中心に A郊外の商業集積を横目で見ながら Bわざわざ来てもらうですティおネーションづくり という目標実現の取り組みが必要ですが、このような「問題」自体がある特定の理論を前提にしないと見えてこない、ということがあります。

はじめに理論ありき、自分はどのような理論に依拠して物事を観察&考えているのか、ということを認識しておくことが必要です。
このことをさぼっていては、知らず知らずのうちに、中心市街地に現状をもたらした元凶である「ものの見方/考え方」を採用室杖kていることになります。

あなたのまちの『基本計画』、果たしてどのような理論に基づいて作られているでしょうか?
あなた自身、どのような理論に基づいて事業に/自店の活性化に取り組もうとされているのでしょうか?

この機会に是非振り返ってみてください。
タイトル ここまでのまとめ
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 12:03
『基本計画』のあるべき体系を述べてみました。
こういう内容で基本計画が作られていたら、TMOの開設・事業取り組みまでの進展もスムース、今頃は成功事例が続出していることでしょう。
『基本計画』のあるべき姿、これは部分的には「今だから言える」・後知恵的なところもありますが、中心市街地を取り巻く問題状況をきちんと把握した上で『中活法』及び関係マニュアル等を読めば、当時でも理解できたはずでした。

それが何故出来なかったかというと、「中心市街地を活性化する」ために必要な「理論」が装備されていなかった、ということに尽きると思います。問題はその後、今日に至るまでの間に、理論が装備されたか否か、ということです。もちろん個人レベルではなく、運動総体として。

さて、ここまでのまとめ。

1.「中心市街地活性化」の守備範囲
中心市街地の3要件あるいは国が準備している支援施策群を見れば、課題は商業の活性化であることは明白です。
「基盤整備事業と商業等の活性化のための事業」両者を推進することで実現を目指す「一体的推進の目標」は、3要件のもとにある当該区域(『中活法』における中心市街地)を活性化することであり、それはとりもなおさず、郊外型SC全盛時代に中心市街地の商業を再生することに他ならない、ということになります。

中心市街地活性化=郊外型商業全盛時代に中心市街地を商業立地として再生する、ということですね。

そうしますと、「一体的推進の目標」とは、「郊外型商業全盛時代に(3要件的状況にある)中心市街地の商業を再生する」方向及び方法を示すものでなければならない。

2.事業の一体的推進の目標

マニュアルには、中心市街地に立地するすべての商業集積を一括、ショッピングモールに見たてた計画」云々とありますが、このショッピングモールがキーワード、ショッピングモール=中心市街地における商業活性化の鍵、3要件をプラスに転じていく「一体的推進の目標」であり、より正確には「目標は既存集積のショッピングモールへの転換」ということになります。

3.事業ミックス

目標がはっきりしたところで次は、3要件のもとにある中心市街地において「ショッピングモール」を実現するシナリオを描き、実現に必要な施策を「基盤整備」と「商業等の活性化策」の両事業分野に分けて体系的に組み立てる、ということになります。ここは、「一体的推進の目標=ショッピングモール」を実現する方向と方法に基づいて、取り組まなければならない事業ミックスを展開するところです。

※中小商業高度化事業

商業等の活性化のための施策は、ソフト/ハードから成り立ちますが、支援を効果的に使うためには、これを中小小売商業高度化事業を利用するもの/しないもの、に区分しておくことが求められている。

4.推進体制

推進体制としては、専従組織としてTMOの開設。
開設要件がTMO構想の提出・認定となっているのは、TMO構想の位置づけを見れば一目瞭然。基本計画〜一体的推進の目標〜商業等の活性化のための事業〜TMO事業というスキームを前提にすれば、『TMO構想』は「当市中心市街地活性化基本計画のスキームについて理解しており、推進することができマス」という請け書のようなもの。「中小小売商業高度化事業の窓口業務」などと勝手な思いこみをしたのがまちがいです。

第一、中小小売商業高度化事業の一つや二つ、三つや四つ、十や二十で中心市街地=三要件地区の活性化が実現するはずがありません。

まとめ

ということで、中心市街地活性化が実現できないのは、そのスキームの理解が間違っていた、とりわけ「3要件」(の原因である当社の「環境変化の3点セット」の把握を抜きにして短絡的に仕事に取りかかろうとした、というところにその原因があります。

原因が分かる、特にその原因が主体の側のものの見方・考え方にあると言うことですから、対応は簡単、取り組みの軌道を修正すればよい、ということになります。

ただし、先に行く前に、アプローチを間違えたために現在、どのような状況が生じているか、ということをあらためてきちんと理解しておきたいと思います。現状が必ずしも「必然」ではなく、「取り組み方」を間違えた結果だと言うことが分かれば、一から出直す気になるかも知れません。もちろんゼロからのスタートではなく、これまでに蓄積して活きた取り組みを「ここまではたどりついた」と評価することも忘れない(W
タイトル 現状如何
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 20:31
以上でひとまず、中心市街地活性化のスキームを確認しました。
スキームが、一応、きちんとできていることを確認していただいたことと思います。

次に、このようなスキームを理解するための準備(視点・理論)が装備されていなかったために、実務ではどのようなことが起こったか、振り返ってみたいと思います。

※おことわり
当ツリーは、「現状」を確認したのち、現在の計画〜実践を踏まえながら、あらためて「中心市街地活性化への道」を構築する方法を提言するものです。
立場によっては辛く感じられるかも知れませんが、活性化への道を再構築する「産みの苦しみ」と位置づけてください。
タイトル 「活性化」の定義
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 20:32
「活性化」とは中心市街地、とりわけそこに集積している商業にどのような状況が起こることを意味しているのか?
この定義がすっぽり抜け落ちているのが多くの都市の基本計画の実態。あなたの『計画』は如何ですか?

「活性化」の定義が無いのにどうして「活性化」するための施策を講じることが出来ますか?

問題になるのは、計画作成に必要な一項目が抜け落ちている、計画が立てられない、ということばかりではありません。
定義抜き=目的抜きで計画を作ることが出来る、と考えている、あるいはそのような取り組みに対して疑問を感じない、ということは、「目的〜計画〜実践」という事業取り組みの基本中の基本を理解していなかった、ということですからね。

それも関係者という関係者、全員そのレベルだった、ということは大いに反省しなければならない。これから取り組む計画作りにおいては二度と再びあってはならないことです。
タイトル 目 的
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 20:50
ここで、『中活法』の目的について確認しておきたいと思います。

法のタイトルは、「中心市街地活性化」ですが、中味的には「中心市街地立地の商業集積・とりわけ商店街」の活性化が目的です。

その根拠

1.「中心市街地」の指定に関わる三要件
 ご承知のとおり、集積要件・趨勢要件ともに空洞化する中心市街地における商業集積地区を指しています。波及要件はさらに、主要な対象が、広域から誘客することで波及効果が期待できる「中心商店街」が想定されていることが見て取られます。

2.活性化施策
 「商業等の活性化のための施策」はすべて中心市街地の商店街など商業集積の活性化を目標に講じられていることに疑いの余地はありません。

ということで、『中活法』のスキームで中心市街地の活性化に取り組む場合、メインターゲットは「商業集積の活性化」ですからね。もし、商業はあきらめた、という都市があれば、活性化の取り組みは別のスキームを考えられた方が良いと思います。
タイトル 一体的推進の目標
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 21:02
ここがキモ。

「一体的推進の目標」とは、
@中心市街地の商業を活性化するために取り組む、
A基盤整備事業と
B商業等の活性化のための事業の二つを
C組み合わせ・実施することで
D実現を目指す目標
のことです。

つまり、「これを実現すれば中心市街地の商業集積群が活性化する」というのが「一体的推進の目標」なのです。

「中活法」のスキームにおける
「中心市街地」=中心市街地に立地する商業集積群のこと
「一体的推進の目標」=商業集積の活性化を実現するための目標
ということが理解されていなかったために、「中心市街地活性化のための事業の最終目的」みたいなニュアンスで理解され、その結果、「歴史と自然を生かす」とか「郷土の文化をはぐくむ」となどなど、たかだか商店街関係者が中心になって取り組む商店街活性化のスキームに、とんでもない大それた重荷を背負わせています。

もちろん、スキーム、支援施策の体系をみても、そういう目標を達成できるはずがありません。

かくて、「一体的推進の目標」は二度と再び(W、事業のプロセスで陽の目を見ることは無かったのであります。
タイトル 二つの事業分野
投稿日 : 2004/01/10(Sat) 21:13
つまり、1.市街地の整備改善の事業と 2.商業等の活性化の事業。

「一体的推進の目標」が何とも焦点の定まらない、「中心市街地・こ〜なったらいいな」という文言の羅列ですから、これを受けて「目標を達成するため必要な事業ミックス」が考えられるはずがありません。

事業メニューは、これまで様々の機会に提議された「出来たらいいね」的事業の羅列。目標達成に向けた「事業ミックス」という性格は全く持っていませんね。

特に、「商業等の活性化のための事業」については、活性化の定義無し、三要件も忘れちゃった、郊外のSCも念頭にない、という状態での「商店街・出来たらいいな」的事業の羅列。

もちろん、それらを全部実行したからといって何がどうなるのか、当事者の誰も分かっていない、もちろん、支援という名目で計画策定にあたった専門家・学識経験・コンサルタントを含めてみ〜んな分かっていない、という状況でした。

商業等の活性化の事業の一部に「中小小売商業高度化事業」についての計画が掲げられます。
タイトル 「中小小売商業高度化事業」
投稿日 : 2004/01/11(Sun) 00:07
> 特に、「商業等の活性化のための事業」については、活性化の定義無し、三要件も忘れちゃった、郊外のSCも念頭にない、という状態での「商店街・出来たらいいな」的事業の羅列。
> 商業等の活性化の事業の一部に「中小小売商業高度化事業」についての計画が掲げられます。

これは、「商業等の活性化のための事業」のうち、国の施策:中小小売商業高度化事業を利用して取り組む事業についての頭出し。

問題は、この事業が「一体的推進の目標」〜「商業等の活性化のための事業」という体系の中で、「一体的推進の目標」達成のための事業体系の一環として位置づけられているか否か、ということですが、もちろん、そのような位置づけは行われていません。

「補助金が使えるなら」、「記載しておかないと補助対象にならないらしい」ということで、「商店街が要望したから」とりあえず記載した、という事業まで含む事業メニュー、もちろん、全部完成しても中心市街地=商店街の活性化が実現できるか否か、誰にも分かりません。

ご承知のとおり、中小小売商業高度化事業については、「基本計画」を運営する組織=TMOの認定条件になっています。
タイトル TMO構想とTMO
投稿日 : 2004/01/11(Sun) 00:21
> ご承知のとおり、中小小売商業高度化事業については、『基本計画』の運営する組織=TMOの認定条件になっています。

どうしてTMOという『中心市街地活性化基本計画』の実施について相当な任務を担うべき組織を認定するにあたって、『基本計画』の一部でしかない「中小小売商業高度化事業」についての「構想を提出した組織」をもってあてることになっているのか?

実は私もこれまでここにミスマッチがあると考え、その旨指摘してきました。これはどうも早とちりだったようです。
何故、このことをもって『中心市街地活性化基本計画』推進主体の認定要件とするのか、これは「中小小売商業高度化事業」が中心市街地活性化事業において占めている位置を考えれば理解されます。

TMOの認定が『中小小売商業高度化事業構想=TMO構想』の提出によって行われる理由:

1.かねて指摘しているとおり、TMOの任務とその認定要件=『中小小売商業高度化事業構想=TMO構想』の間にはアンバランスがあります。このアンバランスの意味がよく理解できないと、TMOの資格要件を見誤りスタートしても活性化に結びつく仕事が出来ない、という事態が起こります。

「中小小売商業高度化事業」の「構想」とは、『基本計画』記載の中小小売商業高度化事業をなぞっただけ、つまり、『構想』は、「当組織がTMO組織の認定を受けたなら、『基本計画』所載の高度化事業をしかるべき時期・場所において実施する」というTMO候補組織の「請け書」のようなものですね。

2.このことが意味するところ:
繰り返しますが、TMOには『中心市街地活性化基本計画』の推進について、応分の能力を有する組織をあてる。これは『中心市街地活性化基本計画』の作成にあたった市町村が中心になって『計画』推進に必要な能力とその確保について勘案しながら関係各方面と協議して決定することになります。

この地元の総意で決定した組織をTMOとして認定するにあたっては、『基本計画』所載の「中小小売商業高度化事業』を利用した事業について実施することを確認させることを要件とする、ここには国の意向が明確に出ていますね。せっかく創出した「中小小売商業高度化事業」についてしっかり活用して中心市街地活性化の実を挙げさせる、そのための確認が『TMO構想』の役割でしょう。

『TMO構想』はTMOとなる組織に「中小小売商業高度化事業」の実施を約束させる、という機能以外に何の意味もありません。
TMO組織の認定要件ならもっと他に重要な具備要件があるでしょうし、「中小小売商業高度化事業」の実施に限れば、『基本計画』〜各実施主体ごとに作成する「中小小売商業高度化事業」実施計画というラインで問題はないはずですから。

3.以上見てきたように、TMO組織は、「中小小売商業高度化事業」に限らず、『基本計画』推進の経営に関わる能力を有するものとして地元の総意で決定されるべき組織です。もちろん、当該組織は『基本計画』所載の「中小小売商業高度化事業」に限らず、それらを施策体系の一環とする「商業等の活性化のための事業」について十分認識し・その実践についても応分の能力を持っている、ということは大前提なのです。

4.ところが実務段階では、TMOの任務=中心市街地活性化の推進=「一体的推進の目標」の実現にむけた中心市街地の経営、という本来の任務がすっかり忘れられてしまい、ひたすら、TMO=「中小小売商業高度化事業」の実施に関わる組織、という認識が一人歩きしたわけです。

以上から、『TMO構想作成団体=TMO』という図式の意味が理解されたことと思います。繰り返しますが、TMOの認定は、実質的には『基本計画』に基づくタウンマネジメント機関(あるいはそのための事務局機能=企画調整型)として応分の力量を持った組織として、中心市街地活性化に関わる各方面の相違をもって決定、指定を受けた組織が「中小小売商業高度化事業構想」の表紙に名前を入れてオーソライズされ留、ということです。

ところが実態は、このようなTMOの役割についての体系的な位置づけがないまま、『基本計画』段階で「一体的推進の目標」と無関係に羅列された「中小小売商業高度化事業jについて、特段の検討も行わないまま、『中小小売商業高度化事業構想』をまとめ、TMOをスタートさせた、というところがほとんどだと思います。

TMOを立ち上げては見たものの、その主要な役割は何なのか、未だにはっきりしない、従って、事業も『基本計画』所載分について、出来ることから逐次取り組んでいるが、もちろん、各事業は「一体的推進の目標」を達成するための「事業ミックス」の一環になっているわけではない、事業ミックス抜きで取り組まれる「中小小売商業高度化事業」あるいはその他の事業が功を奏するということはきわめて難しい。
中心市街地の活性化が実現する可能性は、TMOのスキームがスタートする以前とほとんど変わっていない、ということは、環境変化が進展した分だけ事態は深刻化している、いうことになります。
タイトル 商業等の活性化のための事業
投稿日 : 2004/01/11(Sun) 12:54
> つまり、1.市街地の整備改善の事業と 2.商業等の活性化の事業。

前者については市町村が国・都道府県の支援を受けながら実施する。
問題は後者、「商業等の活性化の事業」の方。

こちらは、「中心市街地の活性化を実現するために実現を目指す目標=一体的推進の目標」のうち、実質的に活性化(当社が定義した)を実現していく中核となる事業です。
したがって、本来この事業は、@中心市街地に立地するすべての商業集積が一体となって作り出す A郊外型ショッピングセンターを横目で見ながら中心市街地に買い物目的で来街してもらう Bデスティネーションとなる商業機能=ショッピングモールを創出・運営する Cために取り組まなければならない事業群を D状況・分野・時期などを勘案しながら体系的に作りあげる「事業ミックス」なのです。

ところが実態は、前述のとおり、関係各方面が「目標」抜きで枚挙した「出来たらいいな」事業のオンパレード。しかもそれらの事業のほとんどは、すでにどこかの都市が先行実施して成果の挙がらなかったアイデアであることが多いことでしょう。
余談ながら。
ここには、「計画はみんなで作る」という方法がそのきれ〜いな見せかけとは無関係にトンでもない結果を生み出す、ということが如実に現れています。目的が関係者の総意により共有できたら、実施計画のタタキ台は、「一人で作る」というのが正しい計画の作り方、こういうノウハウの不在も分野を問わずこれからの都市経営上の課題になる可能性が高い。

本論。
このジャンルで羅列されている各種事業、肝心の上位目標がありませんから、事業ミックスという視点がありません。相互の関連など不明のままで取り組まれる各種の個別事業は、各実施主体にとっては切実ですが、それ以外の関係者には取り立てて意義のあることとも理解されていない、という状況での事業取り組みのはず。
最終的に各種個別事業を成功させる、最終目標の達成に貢献させるには、それぞれの個店の「シャッターの内側」の活性化(当社定義による)への取り組みとの連携が不可欠であるということ、さらに、個店の活性化を実現するという仕事は、個々の店主の努力に任せることは出来ない、ということなど全く理解が及ばなかったと思います。

もちろん、「個店の強化」などが掲げられていたりしますが、「一体的推進の目標」との連関で位置づけられたものでありませんから、効果のほども想像できます。

「商業等の活性化のための事業」、従来の商店街活性化施策の羅列ではものの役には立ちません。繰り返しますが、ここはショッピングモールへの転換という「一体的推進の目標」を実現するための「事業ミックス」でなければならなかったのです。

そもそも、中心市街地活性化への取り組みは、これまで商店街・商業施設単位で取り組んできた個別活性化事業の行き詰まりを踏まえてスタートしているということを考えれば、従来型活性化策の羅列で中心市街地が何とかなる、と考えるのがオカシイ。
もちろん、問題は施策ではなく、施策を考え・実行しようとするニッポン省思考列島のビヘイビアにあります。
とりわけ「専門家」は猛省すべき(W

このあたりは、これから市町村が主体になって推進する、全く新しい都市経営のあり方・その成否にも関わるところですから、よく確認しておいていただきたいところです。

もちろん、後段で提案する予定の「取り組み再編成」にもつながっています。
タイトル 『基本計画』段階
投稿日 : 2004/01/19(Mon) 11:50
「一体的推進の目標」とは、中心市街地を活性化するために展開する事業体系の目標です。言うまでもなく。
したがって、基本計画に記載されているすべての事業及びスキームは、「一体的推進の目標」の達成を目的に体系的・有機的な連携をもって展開されなければならない。

ちなみに、TMO、タウンマネージャーが設置されるのは、計画体系全体をマネジメントすることが必要であり、マネジメントには高度な専門能力を必要とするからですね。

さて、『基本計画』ですが、目的・目標として掲げられているのはいいことずくめ、「だったらいいな」のてんこ盛り状態、というのが相場ではないかと思います。少なくとも当社の知見の限りでは。
目的・目標が多岐・多様にわたるということは、事業目的・目標としては致命的、事業計画を導く基準になりません。

だってそうでしょ、「だったらいいな」の列挙を「目的」に、その実現を目指す事業が計画できますか?


次に事業体系。(「基盤整備」はかっこに入れておきます)
「目的」が不明確な状況で列挙されている事業群は、一体何を目指してミックスされているのか? 実は、それらの事業群の実施を通じて実現すべき「一体的推進の目標」がそれとして自覚的に設定されていませんから、「事業を全部やったとして」中心市街地にどのような状況が生まれるのか、想像することも出来ません。

本来、事業ミックスは、「一体的推進の目標」を達成するために必要な仕事を、目標から「演繹」的に展開して決定すべきものですが、「目標」が設定されていない状況でこれらの事業はどのようにして企画されたのか?

振り返ってみれば簡単なこと。
これまで「商店街活性化事業」として実施あるいは見聞してきた事業メニューの中からテキトーにピックアップしたのが、「商業等の活性化のための事業」ではなかったでしょうか?
ピックアップの基準も有りませんでしたから、実際のところ、掲載した事業を全部・完全に遂行したとして、その結果中心市街地がどうなるのか、誰も分からないというのが、ぶっちゃけた話、多くの都市の『基本計画』の内容だと思います。ただし、「多くの都市」にあなたのまちが含まれるか否かは、私は知りませんからね(W

「中小小売商業高度化事業(以下「高度化事業」と略記)についての計画も問題です。
手厚い支援が用意されているということもあり、とりあえず手を挙げとかなきゃ、と言う問題意識で商店街の意向調査やこれまでのビジョンや診断で提言されていたことなどをどんどん枚挙した、というレベルの計画も有りそうです。

もちろん、「高度化事業」を利用して実施する事業が全体の取り組みにおいてどのようなポジションを占めるのか、高度化事業を成功させるためにはその前後左右においてどのような事業に取り組まなければならないか、といった問題意識も乏しかったと思います。

推進体制
事業計画が以上のようなレベルで作られているとすれば、推進組織については推して知るべし、ということになります。
第一に、中心市街地の活性化を一体的に推進するためには、推進組織=中心市街地活性化に携わる団体・組織を網羅した常設組織の存在が不可欠ですが、「目的・目標」が明確でないために、組織が立ち上げられていない。立ち上げたところも、組織の目的機能が全く把握されていないために、結成と相前後して全体としての取り組みは開店休業状態に陥っているところが多い。

このような取り組み事情の結果が集約的に現れているのが商店街。
『基本計画』関連での商店街の取り組みは、高度化事業関連を除けば有ったとしても申し訳程度、短期的にはここのところが一番気がかりですね。
タイトル TMO段階
投稿日 : 2004/01/19(Mon) 15:26
中心市街地活性化の実現に向けて、モロモロの事業を企画・推進、タウンマネジメント業務に当たるのがTMOですね。活動状況は各地様々だと思いますが、少なくとも「組織目的」に照らして考えれば、多くの都市のTMOが機能不全に陥っているように見受けられます。



『基本計画』〜『TMO構想』はラクショーです。少なくともそのはずでした。

各地、それぞれ『基本計画』所載の高度化事業について一定の貴下において実施予定の分について、実施を担保するのが『中小小売商業高度化事業構想』を提出し、認定されるとTMOというわけです。もちろん、認定は出来レースですから、問題は提出以前にあります。

第一に、TMO=タウンマネジメント機能であり、タウンマネジメントとは、『基本計画』に基づいて活性化実現のためのタウンマネジメント計画あるいは行動計画を作成し、TMO推進組織を中心に実施していく取り組みの中核を担う組織である、という位置づけが明確ではなかったと思います。
これは、組織形態(3セクか会議所か)以前の問題です。
タウンマネジメント組織であることが理解されていれば、『基本計画』の下位となる諸計画策定の必要性、計画の実施の中核となるべきTMOの具備要件などが明かとなり、TMOの陣容も現在とは異なったのではないでしょうか?


タウンマネジメントを任務とするTMOが『中小小売商業高度化事業構想』の提出をもって認定される根拠については、
http://www.quolaid.com/cgi/tmo/wforum.cgi?no=163&reno=156&
oya=151&mode=msgview&page=0

以下の考察を再読してください。

スキームの現状を考えれば、TMOを中心に取り組みの再編が不可欠ですが、大仕事ですからTMOだけに任せるわけにはいきません。
タイトル 問題意識
投稿日 : 2004/01/11(Sun) 12:23
関係者の皆さんには厳しい話が続きますが、前述のとおり、これは中心市街地活性化実現に向けた、取り組み再編成のための「産みの苦しみ」とご理解いただきたい。

さらに、一般化すれば、事業の目的、スキームなどについてきちんと理解しないままでスタートするとどういう結果が待っているか、ということの典型的なケーススタディ、ちょうど、広域合併、地方分権等々、都市経営のスキームが大きな転換期を迎えている現在、二度とこのような取り組みを繰り返す余裕はない、財政的にも時間的にも、ということをしっかり確認していただきたいと思います。

?都市経営はどうしてこのような事態に直面しているのか?

それは、一言でいって、都市経営を取り巻く問題状況が大きく揺動しており、これまでの都市運営ビヘイビアではとても対応できなくなっているから、ということだと思います。
中心市街地活性化について取り組みを放棄したところもあるようですが、この課題の放棄をもって別の課題への取り組み余力が生まれることはけしてありません。かねて申しあげているように、中心市街地活性化への取り組みは、考え方によっては、未曾有の転換期にある環境に適応するための都市経営力を鍛えていく得難い機会だと思われます。
中心市街地活性化という課題を安易に断念した都市は、別の課題領域において、中心市街地活性化への取り組みを放棄したプロセスで作った轍を踏んでしまう可能性が極めて高い。

当サイトのサブタイトル、「中心市街地活性化は都市経営の試金石」、重みがどんどん加わりますね〜(W
タイトル 必要なこと
投稿日 : 2004/01/18(Sun) 11:48
「都市経営」という上位課題に立ち返るまでもなく、この時期の中心市街地活性化という課題には、「都市」、「経済」、「経営」、「生活」など各領域の問題がぎっしり詰め込まれています。
takeoとしては(職業的偏見もありまして(W)、文明的・世界史的課題と位置づけるべきではないかとさえ、考えられるのであります。

中心市街地活性化、「中心市街地革新」という位置づけがないと難しいし、それはとりもなおさず、「都市・経済・経営・生活」等々の革新と連動していなければならない。このことは、当サイトがかねて主張しているところです。

問題は、「革新」ということ。これは「改良」とはハッキリ違いますからね。これは手法の緩急で区分されるのではなくて、達成を目指す目標基準の違いで考えてください。

改良:これまでの基準に照らして不都合なところを改善すること
   手法は緩やか・急激、いろいろある
革新:新しく立てた基準に基づいて現在の仕組みを転換すること
   手法は急進・漸進、いろいろある

中心市街地活性化は、立地改良、道路や駐車場改良、店舗改良、品揃え改良、サービス改良などなど、既成概念に基づいた取り組みでは絶対に成功しません。

取り組みが「革新」である以上、これまでの基準は「否定」しなければならない。破壊無くして建設無し、というのが改革派のスローガンになる所以ですが、漸進的運動として展開しなければならない中心市街地活性化の場合、本当の転換すなわち、「頭の中の理論の改革=転換」が絶対条件ですから、これを推進しなければならない、というところに改革実務の路線が規定されます。
つまり、「ショッピングモールへの転換」とは「みんなで進める改革」のこと、店揃え・品揃えの改革が出来ないと、本当の改革とは言えません。

改革のリーダーになっていく皆さんは、こういうことも含めてしっかり把握、ことに望んで迷いが生じないようにしておくことが必要です。「商人塾」企画は、このようなプロセスについて出来るだけ多くの人たちの参画を得ることで、初発段階から推進力・波及力を
持つことを意図しているわけです。

当サイトではこのあたりも視野に入れた展開を心がけているつもりですが、疑問などありましたら書き込み(強く推奨)、メールなどでなんりとどうぞ。
タイトル 成功への道
投稿日 : 2004/01/11(Sun) 13:14
> 新年早々、初心に帰り中心市街地活性化の筋道を再確認しておきましょう。

辛口の話が続きましたが、これは繰り返し述べてきたとおり、「中心市街地活性化への道」を再構築するための「産みの苦しみ」。一度はくぐらなければならないプロセスだと考えましょう。
ここからいよいよ、「活性化への道」を考えて行きたいと思います。

まずは私が考える「成功への道」の条件。

その1.これまでの取り組みを否定しないこと。
 これは「悪口を言わない」とか「後生大事に飾っておく」ということではありません。

その2.『基本計画』以下の計画事項については極力実施することを方針とする。
 個別事業については、新たに作る「一体的推進の目標」から逆照射して意味づけを行う。これは事業ミックスを編成することで可能になります。

その3.組織の再編にあたっては、TMOの組織形態にはこだわらず「TMO推進体制」の整備を心がける。

その4.課題は「共通の土俵」作り、理論の共有の実現を最緊要課題と位置づける。

以下、これまでの取り組みを否定することなく、新しい成功への道を切り開いていく方法を考えたいと思います。

※従来の仕事を否定しない、というのは認めて踏襲する、ということではありませんからね。いうまでもないことですが。
中心市街地の活性化、個別に取り組む事業についてそれほど変わったことが必要なわけではありません。現在計画されている事業群を「目標」を基準に加除編集すればOKです。

それではスタートです。



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