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S064■街は成長する
2003/04/19(Sat)

以前、フラッシュノートで紹介したアメリカの建築家、クリストファーアレキサンダーさんの言葉です。ちなみにtakeoはこの人の著作から多くを学んでいます。

タイトルの意味は、街は全体計画によって作ることは出来ない、街は成長するものだ、ということです。『基本計画』を作り、TMOを作り、『TMO構想』を作り・・・、アーケードを設置/撤廃し、カラー舗装、街具を整備することで街が出来上がるか?

 街はハードではありません。街は「役割」であり、「機能」です。
街の役割を決めることは出来ますが、その役割を果たす機能の全体を計画的に作ることは出来ません。なぜか?

 言うまでもなく街の役割は「ショッピングの場」ですから、来街目的は個々のお店の店内で果たされます。シャッターの外側がどんなに整備されていても、個々のお店が来街目的の対象としての内容を充実させていない限り、街は機能していない、存在価値がない、ということです。

 街の機能は個々の店舗の内容に大きく依存しているわけですが、では、個々の店舗の内容、とりわけ品ぞろえと接客のありかたを全体として「計画」できるか、といえばそれは不可能ですね。

 もちろん、それぞれのお店では仮説−計画−批判という取り組みで店づくりの転換に取り組みますが、この取り組みには終わり、完成というものがありません。店づくりは常に過程ですね。このレベルは、中心市街地全体あるいは商店街単位で計画できることではありません。
このような計画できないお店のありかたに大きく依存しているデスティネーションを計画的に作りあげようというのが、「モールへの転換」ですから、そこにはこれまでの計画とは異なった視点が必要になります。

お店は進化する

ラグジュアリィニーズを標的に店づくりの転換を目指すお店に完成ということはありません。お客の期待への対応は常に仮説設置に基づく対応であり、それは適否に関わらずすぐに次の仮説設定へと移っていきます。
いったん満足あるいは不満足を体験したお客はすぐさま新しい生活における課題、堪能の模索を始めるからです。果たしてお客は前回のショッピングの成果を堪能したのか否か、きちんと確認する間もなくつぎの仮説設定が急がれます。

仮説設定−実践−批判というプロセスを廻している間、お店は確実に進化していきます。例えあるプロセスで失敗を経験したとしてもその失敗は新しい仮説設定の情報として、次の進化をもたらす材料になっていきます。

街は成長し、お店は進化する。ショッピングモールへの転換の合い言葉にしたいと思います。

街の役割と機能

街が生き生きとして存続するためには、

1.街は都市において果たす役割を決定することが必要です。
 中心市街地あるいはその特定の地域が人々の生活活動の拠点としての役割を果たすためには、役割を特化することが必要です。
特化することで、人々のデスティネーションとしての力が増し、人々をいっそう惹きつけるようになります。
集まってくる人々の交流から、街が担う役割がいっそう充実してきます。
投資効果がより期待できるため、さまざまな投資機会が生まれ投資が増えます。こうして街はさらに充実し、さらに生き生きした活動的になっていきます。

2.役割を果たすための機能を揃えることが必要です。
 都市生活上の役割を決めたら、役割を果たすために必要なさまざまな機能を整備することになります。第一に考えることは、「役割を果たすためのメインの機能」あるいはそのグループを整備することです。
人々が街にやってくるのは、街にになっている役割を享受するためです。
街が存在するというだけで果たせる役割は、「景観」や歴史的な事物としての存在です。条件を備えている地域がこのような条件を維持し、保存していくことは意義のあることです。
 
 しかし、ここで考えるのは、「生き生きとした」、毎日の生活の場としての都市についてです。都市に住む人々が自分たちの生活を作りあげていく、毎日の生活の舞台としての街を考えます。

 街は単にある姿形をとって存在する、だけでは役割を果たすことが出来ません。街がある役割を担うということは、人々の生活のなかにある役割を担って織り込まれる、ということを意味します。
街はその役割を果たすために必要な機能をいろいろと整備することが必要です。

*中心商店街の場合。
街が果たす役割、分担する役割は買い物の行き先、ショッピングモールです。

(以下、続く)

3.機能を作りあげていくシナリオが必要です。


4.街と集客施設の違い


5.街は成長する



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