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商店街活性化に使える時間、さてどれくらい残っているのか、これは神のみぞ知る、ですね。今日は卸団地で「もう全然無い」という話が出ました。また、「中国がラグジュアリィ部門をめがけて日本に逆上陸するかも知れない」ということも現実味を帯びてきました。
そうした中での取り組みになるわけですが、ぐちゃぐちゃ、あれこれ、考えても仕方がありません。「あたかもまだ間に合うかのように」取り組む以外の方法は無いでしょう? なんかありますか?
とにかく、あれこれ心配して手をこまねいている間も時間は経っていきますからね。
商店街の取り組み、ぶっちゃけたところ、どこからどう手を付けたらよいか、当社のささやかな経験と見聞をもとに考えてみたいと思います。
現状と課題
> 商店街の取り組み、ぶっちゃけたところ、どこからどう手を付けたらよいか、当社のささやかな経験と見聞をもとに考えてみたいと思います。
衰退・空洞化の一途をたどっている趨勢を押しとどめ、反転、繁盛を再現する、ということが商店街活性化ですね。少なくとも既存個店群にいささなりとも希望となる方向を示す、あるいは端的に即時的に売上げをアップする方策に取り組む、ということが商店街組織に求められていることです。
ところが実際の組織は、このような時期に何をどうすればよいのか、全く分からないまま、従来どおりの事業活動を消化するのが精一杯という状況です。個店の業績がどんどん落ちていますから組合事業も劣化する一方です。
このような状況は、「中心市街地活性化基本計画」〜「TMO」という活性化のスキームの現状と全く無関係に起こっていることに注意してください。スキームつくりの進展状況あるいはTMOの事業活動の状況と関係なく、極端に言えばスキームの有無に関係なく、商店街の空洞化が進んでいます。(各地の「基本計画」がどのような機能を持っているか、このことがはっきり示しています。)
参 照:
http://www.quolaid.com/cgi/j-forum/wforum2.cgi?no=271&reno=no&oya
=271&mode=msgview&page=10
したがって、ここで検討する商店街の取り組みは、とりあえず、商店街組織ないしその内部の有志が自ら発案しスタートさせる取り組みということになります。このことはもちろん、TMOの機能や活動を無視するということではありません。むしろ、TMOが機能するために不可欠の商店街レベルの取り組みを組織し、スタートさせることで、目的を共有するTMOとの協働を作りあげていく第一歩でもあるわけです。このことは十分踏まえておき、行政、商工会議所、TMOなど関係方面の認識を得ておくことが不可欠です。取り組みはスタートと同時に外部との協働が必要になりますから。
また、今回の検討は、行政、商工会議所、TMOなど、日ごろ商店街が「笛を吹いても踊ってくれない」と嘆いている関係先にも参考になるはずです。笛は吹いてもらってもどう踊ったらよいか分からない、踊りたくなる曲目ではない、ということがあるのかも知れません。
念のためにくり返しておきます。当社は、商店街の活性化は商店街組織及びそこに組織されている個店の自助努力無くしては絶対に実現できない、と考えています。お客の来街目的は個々の店舗の中で、中でのみ果たされる、ということを考えてみればこのことは明かです。
しかしながら、現在の情勢は組合が傘下の店舗を叱咤激励、一所懸命取り組んでいけば何とかなる、というようなものではありません。極端に言えば、一商店街の活性化は日本中の関係者の協力が無いと実現できない、という段階に来ています。そのような時期、環境だからこその「中活法」であり、「基本計画」だと考えるならば、関係各機関、団体は商店街組織の取り組みを断固支持し、前進に助成することが任務の一環ということになります。また、商店街独自の取り組みが始まっていない、放置していては始まりそうにない、という条件のある都市の場合、商店街が主体的な取り組みを立ち上げるよう、陰に陽に、公私ともに働きかけていくことが必要です。
そうした、様々な事情を持ちながら、「商店街活性化の商店街自身の取り組み」をスタートさせる段取りを考えていきましょう。
(前置きが長くなりました。次回から本論です)
第1グループ
多くの商店街が空洞化、瀕死の状態に陥っていながら・「基本計画」、補助事業のメニュー、何でもありという条件下で立ちすくんでいる、という状況から、儲かって笑いが止まらないお店が建ち並ぶモールへどうやって変身するか、とりあえず第一歩をどう踏み出すか、ということがテーマです。
簡単なことですね。
まず、「うちの商店街はショッピングモールへの転換を目指す」という旗を立てる。これをどうやって実現するか、ということが課題です。
第一に、「基本計画」を開いて見ましょう。「一体的推進の目標」などに「ショッピングモールに見立てた整備を図る」などという文言があればしめたものです。これがあればTMOを説得するときにスムースに行きます。
ついでにTMO構想も見ておきましょう。こちらの事業の枕詞に「モール」とあったらいうこと無し。無くてもご安心、後でそのことを利用できますW
以上は、あるに越したことはない、ということであって、計画に書いてあるから即GOとなるわけではありません。TMOをはじめ各方面を説得するにあたって利用できる、ということです。まず最初の第一歩は地べたをはい回ることになります。
賛同者を募れ。
あなたが組合の理事長であろうと、役員であろうと、一会員であろうと、あるいはまたTMO関係者、会議所、行政の担当者、その他肩書き・資格は関係なし、商店街活性化に本気で取り組もうとする人は、何はさておき、仲間を見つけなければなりません。仲間はどこで見つけるか。
あそこがいい、ここがいいと贅沢は言えません。とりあえず、関係者なら所属や肩書きは不問、絶対に商店街を活性化するんだ、という決意だけが結集の軸です。もちろん、当社の「モールへの転換」理論は前提です。
いうまでもありませんが。
「この指止まれ」で何人集まるか。どのような方法で集めるか。
これは結構大切なことです。とにかく動かなくては、ということでやみくもに集まっても意味がない。当社が提唱する、街ぐるみの転換、その先陣をになって個店の転換に取り組む有志の集まり、でなければ先行きの展望は全くありません。やるだけ無駄。参加者に徒労感が残るだけ、ということです。
このような実践集団つくりを目指して、所属・肩書き抜きのグループを作る、もちろん、このグループは「黒子」であり、グループとして表面に出ることはないでしょう。実際の活動は、商店街のメンバーが作っていきます。
商店街以外の人で商店街活性化に取り組もうとする人はまず、商店街のなかにこのような動きを中心になってになう人材を見つけださなければならない。ということでだんだん話は難しくなってきます。
理論家が必要
活性化を進めていくには商店街のなかに理論家が必要です。
理論家というか、とにかく自分たちが目指す方向、目標、課題などについて理路整然と説明することが出来る、という人が必要ですね。
この人は、必ず商店街の・しかも客観的にみて・リーダーであること。客観的とは変な話ですが、役所などからみても、ということでありまして、早い話、肩書きを持っている人、ということです。
少なくとも組織の三役あるいは活性化事業の責任を担う理事さんであって自分たちの街づくりについてガンガンしゃべることができる、という人が望ましい。
そういう人はいない、というところでもご安心。人間、どうしてもしゃべらないといけない立場に立つと自ずとしゃべれるようになるものであります。ただし大前提は、街の活性化に並々ならぬ意欲を持っていること。
好きこそものの上手なれ、という言葉もありますからね。
この黒子組織のリーダーの一人が新しい取り組みのスポークスマンとして存在することは、街づくりの必要条件ではないでしょうか。なんと言ってもこれからの街づくりは説得工作の連続ですからね。
商店街活性化をライフワーク並みに考えている人たちを糾合して研究会を作る、リーダーの一人は商店街の役員であり、弁も立つ、ということは推進グループの立場上、重要な条件だと思います。
理論の一致
現在のところ、中心商店街の活性化の実現(目標=繁盛店を続出させる)について、方向及び方針、体系的な事業展開までトータルで提案しているのは、当社だけだと思います。以下、当社の提唱する「ラグジュアリィモール(国がいう「ショッピングモール」を敷衍している)」を目指す、という方針を持った取り組みと仮定して話を進めたいと思います。
何とかしなくちゃ、と集まっているという段階を少し超えている、この方向でやってみよう、と決心した人がいて、その人が中心になって作りあげるのが「第一グループ」です。
ちなみに、活性化への取り組みは必ずトップダウンでないと行き詰まります。ありがちなのは、有志が集まって意見交換や相互の店舗診断、経営批評をする、というものです。それぞれ自店を経営する指針、ノウハウが異なるわけですから、いくら話し合っても結果はでません。行動は、いつかどこかで聞いた話の二番煎じ、三番煎じになり、組織自体が次第にしぼんできます。この時期大事なことは、「活性化の方向・方法について理論的な立場を持つ」ということです。その理論は自分たちで作っても良いし、他から移入してもかまいません。氏素性は不問、「この理論なら時文体の経営の将来を賭けられる」という内容を持った理論」という中身が大切です。
と、このパラグラフは余談でした。
第一グループがまず取り組むことは、参加者の理論的な一致を実現する、ということです。これはとても大事なことです。これから始めるグループとしての実践が明確な方向・方針を持ち、それが理論に裏付けられている、ということは、活動が先にいくにしたがって重要さを増してきます。
目標、基本的な方向と方針は一致しており、その上で「計画」、「実践」の内容について自由な意見を出し合う、という組織のありかたが求められなければならない。この段か居抜きにしていると、取り組みのさまざまなステップをあちこち勝手につまみ食い、成果が挙がらずに沈没、ということになりかねません。
モールを目指すなら
中心商店街の活性化の方向は、現在、唯一提唱されているのは「ショッピングモールへの転換」であり、実現するための方針は、既存個店の転換が中心、やれる条件下にあるところから取り組みを始める、という当社の理論に基づいたものだけです。
グループがこの方向・方針の採用を決意するならば、まずは理論をグループ参加者全員が共有することが第一段階の仕事になります。
理論を共有する機会を持つことは、活性化へのパスすることのできないステップです。理論が共有できないメンバーはやがて脱落したり、決定的な場面でトンデモな発言・行動(本人はもちろんトンデモとは思っていません)を引き起こしたりする可能性があります。
これは想像以上に大変なことです。
理論の共有には、さしあたり、当サイトの「商人塾」で行った講義のテキストが役に立つと思います。
indexの「商人塾」から入って、資料庫に行き、
http://www.quolaid.com/library/webj-bn/webjuku.htm
を入手してください。
まずはこれを最初のテキストにされることをお奨めします。
理論の共有がある程度進んだら、メンバーのうち、商業者はグループの活動と並行して自店の転換への取り組みをスタートします。
参 考
下記のアドレスから「商店街振興組合の現状と課題」というテキスト(PDF)をみてください。
http://www.quolaid.com/juku/juku.htm
昨年実施した某県下の商店街振興組合の悉皆調査の結果です。
活性化の取り組みに参画する人は、立場を問わず、全国の商店街に共通する状況として理解しておいていただきたいことばかりだと思います。
いうまでもありませんが、商店街の活性化を実現するためには、商店街組織がテキストで提案している「行動計画」作りを決意することが必要です。このツリーでやっているのは、商店街組織を本来既に立っておかなければ行けないはずのスタート地点に誘導するための作業についての提言です。
批判や質問、遠慮なく出していただくとボルテージが上がります。
方向と方法
とにかく、やらないよりやった方がいいに決まっている、といった訳の分からない発言に引きずられて、訳の分からないことをはじめると取り返しが付かなくなってしまう、というのが組織の怖いところです。
いったん、スタートするとそれなりの道筋ができてしまう、こんなはずじゃなかったのに、と思っても後の祭り、軌道修正は難しいし、もちろん後には引き返せません。
スタートするときは、とりあえず、商店街活性化の取り組みが目指す方向と方法はしっかり決定しておきましょう。
もちろん、当社が提唱するのは、
方向は、ショッピングモール=ラグジュアリィモールへの転換、であり
方法は、既存個店の店づくりの転換を中心に、ということです。
どっちに向かって進むかはともかく、進む方向と実現する方法についてはしっかり決めてからスタートしないととんでもないことになります。
恒常業務は、
戦略業務を駆逐する。
グレシアムの法則、「悪貨は良貨を駆逐する」をもじってみました。
もちろん、恒常業務=悪貨というわけではありません。
恒常業務の特徴は、日時・場所・内容が確定していることです。クリアしないと組織が動きません。
他方、戦略業務というのは、そういう確定していることがほとんどありません。将来の日常業務を確定するための仕事、という性格を持っています。戦略業務を今日やる・やらない、ということで組織の今日明日、目立った変化が生まれるわけでありません。
いきおい、毎日の活動では恒常業務が優先されることになります。
お店で経営計画を考えているとき、お客さんが入ってくると、直ちに頭を切り換えて接客業務をすることになります。
今日明日の業績には何の効力も発揮できない戦略業務ですが、取り組む・取り組まないで半年、1年後に必ずおおきな差が現れます。この時期、恒常業務一筋、戦略(特にその転換)業務を棚上げしている、組織、個人がもしあればこれはヤバイですよ、マジ。
さて、本論。
行政、商工会議所、TMO,商店街組織・・、中心市街地活性化に関係する組織、ポジションにある人で、テーマである商店街グループの立ち上げをメインの仕事にできる人は、関係者のなかに一人もいないはずです。それぞれ、組織−ポジションの仕事があり、その中にはここでのテーマである「推進グループの結成」、「活動の推進」という課題は入っていないはずです。
それぞれのひとがが組織のなかでルーティーンな仕事を持っています。
この取り組みは、意欲的な商業者が中心になっていくわけですが、この人達には自店の運営というルーティーンワークがあります。
結局、中心市街地活性化の成否を左右する、商業者の組織の立ち上げ、あるいは既成組織の方針の大転換という戦略課題に正面で取り組める人はほとんどいない、というのが大方の状況です。
このような状況では、推進に参加する人たちが、迅速に行動することがきわめて重要です。それぞれ恒常業務を持ちながらの取り組みですが、大切な戦略業務について、自分のところで進捗を滞らせない、という決意が必要です。何の理由もなく、あるいは取りに足らない理由でどこかで仕事の流れがストップする、というのは良くあることですが、非常にまずいことです。
仕事にはタイミングが大切、同じこと、発言でもタイミングがずれると全く力が無くなってしまう、ということはよく経験することですね。
自分のところで止めておくと、その間、全ての関係者が足止めを喰らい、活性化はその分確実に遅れます。
立ち上げの仕掛けに参画している人、これから参加する人はくれぐれも留意してください。
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