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中心市街地活性化の主役であると同時に、「解決しなければならない課題」そのものである、というのが商店街の皆さんの真の姿ですが、なかなか課題という側面を自覚することが出来無いようです。
このフォーラムの常連の皆さんには、商店街を活性化するために必要な能力を現在の商店街組織、個店経営者が持っているか否か、ということは真剣に検討することが必要だということは共通の認識だと思います。
外部からの適切な支援を得ずに活性化を実現するには、さしあたりこれくらいの能力は必要だ、というところを考えてみましょう。
1.理論・知識は持っているか
多くの商店主が「もの不足」時代に川上の支援や先輩の指導を得ながらいわば「見よう見まね」で創業、それぞれのコースを歩いて今日を迎えています。この間、経営者が体系的な商業理論を学ぶ機会はありませんでした。
コンサルティング機関などが開催するセミナーといえば米国SM運営理論の付け焼き刃、会議所などが開催する講演会は経営者の心得風の一席話がほとんど。経理実務などを除けば聞いたからといって特段のプラスになることはなかったと思います。
多くの経営者がそれでも経営を維持し成長させてこれたのは、第一には旺盛な事業意欲、これが無くては他にどんな条件が揃っていてもダメです。これは当たり前と言えば当たり前、これがないひとはこれまでとっくの昔に退場しているはずです。次ぎに「もの不足」、「高度成長」という時代の追い風が吹いていたことと、それに自分たちと知識・技術において格上の競争相手が現れない、と言う護送船団方式のおかげでした。
バブルの崩壊や大店法の撤廃などでこれらの条件が無くなるのと同じ時期に、消費者の成熟ということが始まり、見よう見まねでの店づくりで対応できる顧客ニーズはすっかり無くなりました。
「店づくり」ということに真剣に取り組むこと必要になりましたが、肝心の店づくりに必要な知識・技術が分からないと一歩も踏み出すことが出来ません。これからの店づくりに必要な能力を考えてみたいと思います。
1.環境変化を十分理解する。
当社が常々「環境変化の3点セット」賭して提唱しているような商店街を取り巻く環境の変化を十分理解するための理論が必要です。
特に「顧客の変化=ライフスタイルの変化による買い物動向の変化」は、全ての取り組みの基本ですから十分理解しておくことが必要です。
2.流通業の趨勢を理解する。
中心商店街の活性化に取り組むということは、我が国の全体としての消費財の流通、とりわけ小売業界、主要業種・業態について歴史・展望を理解しておくことが必要です。特に郊外型ショッピングセンターについては十分理解して「にもかかわらず中心商店街は活性化できる」という信念を作りあげる基礎にすることが筆湯です。
3.店づくりの理論
店づくりとは、「コンセプト」を基準にお店を作りあげていくことです。店舗の内外装、品揃え、陳列、接客、販促など全てがコンセプト基準で作りあげていくことを意味します。単に技術を持っているということだけではなく、コンセプトに合わせて応用していく、という能力が求められます。
4.つまり、理念を文字に変え、文字を実態に置き換えていく、という作業の基礎を支えるのが知識・技術ですが、前述したように、見よう見まねの知識・技術では対応できない環境変化、果たして皆さんが持っている知識・技術で乗り切れるかどうか、棚卸ししてみましょう。
2.計画の必要性が分かっているか
物ごとに取り組むには計画がいる。
物ごとが、複雑・時間がかかる・関係者が多い、となるとこれはもう計画がないとどこから・何から、どのように手をつければ良いのか、さっぱり分からない、というのが普通です。したがって、こういう類の仕事をする人は、計画作りに実動よりも神経を使います。上手に計画を作れたら後はそれをやっていくだけ、よく段取り○割、とか云いますが、私の感じでは何割と云うよりも、そもそもまずい計画では物ごとを思ったように成就することは出来ない、と考えています。
このことは商店街にピッタリ当てはまります。皆さんのお店もそうですね。「見よう見まね・明日は昨日の続き」ということで通用したのは、「もの不足」時代から高度成長期まで。これからは「未踏の時代」計画を作り、手直しし、い言う仕事の連続で店づくりに取り組んでいくべき時代です。
そういう計画的取り組みが必要になっているにもかかわらず、今でも多くのお店&街が当時まんまのパターンでやっている、というのが「商店街活性化」が国家的課題になっている根本原因。これは単に現場の皆さんだけの問題ではありません。皆さんの街に出没するコンサルタントもほぼ全員そうですね。単発事業を指導すれば能事終わりと考えている人が多い。これはもちろん発注側にも責任がある。単発で発注してますからね。単発発注するならなおのこと「全体計画」を先に作っておいて「これに基づく」と指示しなくちゃ。
計画の必要性、もちろん事業を成功させるために、というのが一番ですが他にもいろいろ効用があります。
このサイトのどこかで述べていると思いますが、きちんとした計画があって始めて事業推進の経験が蓄積される・計画から学ぶ、と言うことが出来ますし、予期せぬ環境変化も計画が頭に入っていると(計画の前提条件として環境与件が理解されている)過ぎにキャッチすることが出来ます。環境変化にも計画を変更することで対応できる、と言うことになります。
計画の大切さ、何事によらず、複雑・時間がかかる・関係者が多いという事業の場合は絶対不可欠だと言うことを理解しておきましょう。
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