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S003■「基本計画」再検討の時

2002/01/03(Thu)

中心市街地が産業立地として再生するためには、三次産業の計画的な張り付け・育成が必要です。(当社「中心市街地関係資料参照)
つまり、中心市街地地域に新しい「来街目的」を作り出すことが不可欠だということになります。

みなさんの基本計画では「来街目的の創出」ということがはっきりと目標にうたわれていますか?

新しく作りあげていく「来街目的」を掲げ、目的を充実させるためにソフト&ハードの事業を組み立てていく、というようなトップダウン型の計画になっているでしょうか?

漫然とハード&ソフトの事業を羅列しただけ、あるいは中心市街地の歴史と文化、観光資源を活用する、などと言ってみただけの計画ではたとえ記載事業を100%実現したとしても街を活性化することは出来ません。

基本計画の主体である自治体は早くこのことに気づいて計画を修正しないと万事手遅れになってしまいます。空き店舗の始末よりも現在営業中の店舗に注力して繁盛を再現させるための支援を惜しまないこと。
既存個店の廃業に拍車がかかりだしてからでは遅すぎる。
今が正真正銘の最後の機会です。

私どもが状況を知りうる地域ではもはや行政が本格的に乗り出さないとどうにもならない、というところが多くなってきました。一方、行政は何をやったら良いのか分からない、商工会議所TMOに一任したいのですが、会議所TMOは上記の基本計画に基づいて中心市街地を経営していく、ということはよほどの条件が無い限り不可能です。もちろんあなたのまちにはその条件は整っていないはずですから、行政が自ら泥をかぶる覚悟で出動しなければいけない。
会議所は逃げられますが、計画の主体である行政は逃げられません。
逃げてどうするの、ということです。

もう一度基本計画を取りだして(笑)、上記の問題意識をもって客観
的に検討してみるられことをおすすめします。

当社も今年は行政との対応が課題になりそうです。
国は、中心市街地に立地する商業集積を一個のショッピングモールに見立てた整備、を唱えています。ショッピングモールがどのように定義されているかは不明です。たぶん各自定義せよ、ということでしょう。
私どもの提案する定義は搭載との至るところにあります。トップページで検索してください。

さて、「ショッピングモールへの転換」に限らず、中心市街地の商業を面として活性化する−将来にわたって繁栄させる−ことを目指すならば、次のことを覚悟しなければなりません。

1.「やらなければならないこと」をはっきり理解する。
 言うまでもなくこれは、「やりたいこと」、「出来ること」とは違いま す。何が出来るか、なにがしたいかに関係なく、やらなければならない こと、実現しなければならないことをやり抜かなければならないと思います。もちろん、その多くは成功事例がない取り組みです。なにをやら
 ければならないか、とはっきりさせる。その中で出来ること、出来ない ことを仕分ける。出来ないことはできる方法を工夫する、ということに なります。「何でも良いから出来ることから」というような極楽気分で 達成されるぷろじぇくとではありません。
  リーダーを目指す人は相応の覚悟が必要ですね。

2.全国的に成功事例が少ない、ということの理由が理解されているか?
全国の都市が何年も取り組み、なかなか成果が上がらない、ということ は、これまでの計画内容レベルでの取り組みでは活性化は難しい、とい うことを 証明しているのではないか? 各商店街、とりわけそこに立 する各個 店に対してどのような努力を求めているか、その努力に対し てどのよう な支援施策を講じようとしているかということを見れば、 自分たちの計画の水準がつかめます。はっきり見定めることが必要で  す。

3.基本計画は構想、実施計画作成の段階で、改良することが可能です。
 特に重要なことは、「ショッピングモールへの転換」の文言を確認する こと。きちんと定義してテナントミックスを考えれば自ずと既存個店の 転換が大きな課題として浮かび上がります。この方向を目指す以外に中 心商店街の活性化=生き残りの道はありません。関係者はまずこのこと をしっかり理解すべき。このことが理解されていないと、取り組みはス タートと同時に必ず行き詰まります。

4.核やイベントで集人しても商店街の買い物客にはなりません。商店街 はものの見事に置いてきぼりを食わされます。商店街への来街は街区に 立地する特定の お店での買い物でないと何の意味もありません。
  核やイベントが呼び寄せるお客はあなたの街を通路に使うだけ、お店 があってもなくても無関係、田圃のあぜ道を歩くのとまったく一緒です。

5.集人装置の誘致やイベント開催で活性化ができる、と考えている「他 力本願派」とシャッターの内側に課題がある、と考える自力本願派の間 には対立が生じることがあります。特に推進派の店舗の業績が向上して きたりするといっそう険しくなる。「間違っていた、やり直し」という 時間がない取り組みですから、「和」が大切な商店街ではありますが、 信念対信念の衝突という局面もあるでしょう。目的・目標必達に向けて それなりの覚悟が必要な取り組みであることはおわかりですよね?