ホーム資料庫メールマガジン保存版


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
 『コンサルタントの眼』                    No.69  2004/05/31 (Mon)
 
       # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 #
    
     http://www.quolaid.com     mailto:info@quolaid.com
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

                 資本制市場と企業  
         
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

当メルマガの問題意識。
 皆さんすでにご承知のとおり,資本主義が大転換期を迎えている今日,揺動する
環境をどうビジネスチャンスにするのか,そのために必要なことは何かという実務
的な話題と,資本主義から新しいシステムへのソフトランディングの方法を考える,
という大きく二本立ての内容となっています。

これら二つの問題意識は,「市場」と「組織」というところで交錯しておりまして,
成り行き上,経済学・経営学といった専門外の領域に越境・言いたい放題(W 
という状況です。

我が国の学界はほんの一部有志を除いて,正統派経済学(ここでは「資本主義市場
経済」以上に遡及しない諸学派全般のこと)とりわけ数年前には米国由来のいわゆ
る「市場原理主義」が真理であるかのような振る舞いが顕著であったことに象徴さ
れるように,古典派>ケインズ流という構図が中心となっています。

 私はご承知のとおり,違うだろ〜・分業−私的所有制−交換−通貨という「発展」
があり,経済は交換経済−市場経済ー資本制市場経済と発展したものだから,経済
学が資本制市場経済の解明という任務を遂行するにあたって市場における需給関係
から始めるのはおかしいと言うことを主張しています。

何しろ正統派,「市場とは何か」というような問題意識は始祖アダム・スミスから
現代諸流派まで,全く眼中にありません。魚が環境認識で最後に気づくのは水の存
在だ,という人がいましたが,経済学が最後に気づく問題は「市場って何だ?」と
いうことかも知れません。
他方,日夜市場において奮闘する境遇にある我々は,市場について透徹した理解を
持っているか否かに関わらず,「皮膚感覚」をもって「市場なるもの」を把握,
事業機会を探索・発見・確保し続けなければならない。
そうすると作業の一環としていやでも経済学の現状に目がいってしまう(W

正統派経済学にたいする異議申し立て,国内ではなかなか勢力が伸びないようです
が,ヨーロッパではもはや「正統派の不毛性」は当たり前,いまさら指摘するまで
もない,ということで新しい「学の形成」が目指されているようです。

『現代制度派経済学宣言』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815803234/qid%3D1085645606/
250-0306505-4815404#product-details

企業は何のために存在するか? などという問題意識はなかなか我が国ではお目に
掛かることが出来ません。
企業あっての資本主義ですが面白いことに企業内部では資本主義原理が働きません。

資本主義原理とは、ものが欲しかったらお金を払え(W、ということですね。
これが崩れれば資本主義は成り立ちません。
ところが資本主義のエンジンともいうべき「企業」の内側にはこの原理が貫徹して
いません。企業の内側では欲しいものはただで手に入る(W

なんで〜か〜?ということを考える分野が新興ヨーロッパの経済学界ではあるそう
です。

また,
『経済学と実在』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535552401/qid%3D1085645786/
250-0306505-4815404#product-details

といった分野の挑戦も進んでいるようです。
主流派経済学に対する学界内外からの批判は今や当たり前という状況のようです
が、なかでもこの本はモロ、主流派経済学、ケインズ派、その他をバッサリ、
切っています。ただし、上手く切れているかどうか、切った後に何が提案されて
いるかは読んで見てのお楽しみ,私も「吶喊」で考えてみたいと思います。

で,我が国の経済学,経済・経営の行く手を指し示すどころか,現状分析さえま
まならぬ有様,学界再生産の構造から推測するに,この趨勢は米国学界の大転換
を輸入する形でしか行われないのではないでしょうか。

そうしますと,ポスト資本制経済体制への移行に「学」が貢献するという期待は
難しそう。
国立大学の法人化,市場原理を導入するということのようですが,現行経済への
自己認識が今のような状況で市場に討って出て大丈夫でしょうか?

ちなみにご承知のとおり,私はNPOを資本主義を超える企業形態,と考えて
います。関連の考察は「吶喊」で。

http://www2.saganet.ne.jp/take-one/index.htm

*先週のクオールエイドサイト

経営フォーラム,
http://quolaid.com/cgi/kforum/wforum.cgi
商店街活性化フォーラム
http://www.quolaid.com/cgi/j-forum/wforum2.cgi
TMOフォーラム

を横断して「消費購買ニーズの変化」と「小売業の立地・業態の変化」に
ついて論じています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ご意見・ご感想をメールまたはHPのBBSへどうぞ。
バックナンバー→ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000073321 
HPにもあります。http://www.quolaid.com/library/megbn.htm 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000073321) 
 →このメルマガ解除はこちらで http://www.quolaid.com/magazine.htm
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
<発行> nobuo takeo (有限会社 クオールエイド) <担当>チワタ
佐賀県武雄市武雄町大字武雄5598 TEL 0954-20-1170 
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

-【まぐまぐこんな機能もあるんです】-------------------------------------
登録中のメールマガジンの一覧表示と解除が簡単にできます。
まぐまぐマイページ> http://cgi.mag2.com/cgi-bin/w/mag?id=728_040405 
------------------------------------------------------------------------


次へ


Copyright (C) 2004 (有)クオールエイド  All Rights Reserved