| ホーム>資料庫>メールマガジン保存版 |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『コンサルタントの眼』 No.66 2004/04/05 (Mon) # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 # http://www.quolaid.com mailto:info@quolaid.com ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◆「生活難民」の発生 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 土曜日の朝日新聞、連載中の「食卓は語る」に「買い物難民」という言葉が出て います。 ニュータウン住民の高齢化・都心回帰による流出。 団地が集積される時代、並行して歩いて数分のところに形成された商店街が機能 消滅寸前という状況が生まれているようです。 (以下上記記事から引用) 入居して十数年、夫(88)と2人暮らし。週1,2回はバスで私鉄駅前のスーパー まで買い物に行く。バス停まで100段ほどの階段が立ちはだかる。痛めているひざや 腰をかばいながら、登山用リュックを背負って出かける。 歩いて数分の商店街にあった食料品店が数年前に姿を消して以来の「買い物難民」 。身体が動かなくなったら・・・。 「それはそのとき考えよう」と思っている。 (引用終わり) 記事で紹介されている例は「難民」というより、まだ難民予備軍というレベル。 本当の「買い物難民」とは、「住んでいるところで買い物が出来なくなった=生 活が出来なくなったために、引っ越ししなければならなくなった人たち」のこと。 これは、いわゆる商工会地区(ほとんどの町村地区)では10年以上前から起きて いることであり、スーパーマーケットの進出で小規模地区の食料品店など最寄りの 「買い物の場」が敗退すると、地域の中心部に立地したスーパーマーケットまで買 い物に行かなければならない。 もともと交通手段としてはマイカーが主体ですから、当初はそれほど問題は無か ったのですが、高齢化がすすみ、夫婦とも免許証を返上するという事態になります と、とたんに住み慣れた我が家・地区が「日々の生活の材料を入手する手段がない 」、住むことを拒む場所に急変してしまいます。 過疎化が進んでいる商工会地区、「買い物」が出来ないために生活が成り立たな くなる、否応なく都市部にすむ子供を頼って移住する・・・。 という事態がすぐそこまで来ていることをさして「生活難民が発生する」と警告 したことがあります。 宅配があるじゃないかという声もありますが、選択肢があるなかで宅配を選択す る、ということと他の手段が無いために宅配だけしか選択肢がない、というのは雲 泥の差がありますからね。 当時、私は、行政は「生活インフラ」としてのコンビニエンスマートおよびその サテライトショップを開設すべき、と提案したことがあります。 放っておくと高齢化の次は高齢者の生活難民化による過疎化のいっそう急激な進 展が始まることになります。これはコミュニティそのものの崩壊に一層拍車を掛け ることになる。 「年寄りしかいない」地区は年寄りもいなくなり、結局、誰も住めなくなる。 これを押しとどめるのは並大抵のことでは出来ないと思います。 やがて、過疎地に住む、ということは誰にでも出来るわけではない、きわめてラ グジュアリィなライフスタイルとなって行くことでしょう。もちろん、生き残りを 目指す地域住民は、そういう条件を作り出さない限り、今どきの人間の生活の場と して地域を維持することは出来ません。 辛抱では地域は存続できない、ということであり、これは地方都市の中心市街地 活性化の課題にも相通じるものです。 ニュータウンの場合、記事で見る限り問題はまだそこまでは進んでいないようで すが、これは時間の問題、間もなく事態は本当に生活難民が発生する、高齢者は、 好むと好まざるとに関わらず、ニュータウンから退去しなければならなくなる、と いうことです。 もちろん、空屋となったニュータウン、活用法はありませんから、やがてかって のニュータウンはゴーストタウンになっていくことでしょう。 一方、地方都市の中心市街地では居住のドーナツ化現象の進展、マイカーによる 食料品調達の恒常化などにより、コンビニエンスニーズ対応型小売業の衰退が著し くなっています。極端な場合、中心商店街で商売をしながら食料品の買い物には郊 外まで出むかなければならない、というところもありそうです。 つまり、地方都市の中心部は日常生活の場としての機能が劣化しており、ここも このまま絵では高齢者安住の地とは言えません。 中心市街地活性化、ご承知のとおり「コンパクトシティ」という構想がありまし て、これは老若男女、都市中央に集合して都市的生活を堪能しようという方向です が、キモである商店街活性化の方向と方法が打ち出せないという状況では、まず実 現は不可能です。 居住機能、買い物利便性ということを基準に二極分化が必至の情勢、高齢化が進 展する地方都市の場合、中心市街地の活性化、商業機能の活性化をスタートに「コ ンパクトシティ」構想の推進は、広域合併と並行して進めなければならない課題、 もちろん、推進する側では大きな声で言える時期ではありませんが。 この問題、クオールエイド「都市経営フォーラム」で引き続き取り上げていきます。 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- ◆quolaid.com情報◆ ・都市経営フォーラム http://www.quolaid.com/cgi/tkf/wforum.cgi ・経営フォーラム http://quolaid.com/cgi/kforum/wforum.cgi ・商店街活性化フォーラムhttp://www.quolaid.com/cgi/j-forum/wforum2.cgi ・各地の状況 http://www.quolaid.com/cgi2/kakuchi/index.html ※近日関連サイトの公開に伴い大幅なサイトリニューアルを計画しています。 どうぞよろしくお願い致します。 ◆次号:NO.67 4/12(mon)予定・・・ 掲示板へもお気軽にお越し下さい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ご意見・ご感想をメールまたはHPのBBSへどうぞ。 バックナンバー→ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000073321 HPにもあります。http://www.quolaid.com/library/megbn.htm 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000073321) →このメルマガ解除はこちらで http://www.quolaid.com/magazine.htm ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ <発行> nobuo takeo (有限会社 クオールエイド) <担当>チワタ 佐賀県武雄市武雄町大字武雄5598 TEL 0954-20-1170 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ |
次へ