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 『コンサルタントの眼』                     No.56 2003/12/05 (Fri)

      # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 #
   
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       ◆ 平成の大合併 ◆「批評と提言(2003-11-29)」より 
        
        
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 このところ、佐賀県内では頓挫したという話があちこちで起きている。まあ、来
るべきものが来た、というところですね。

 合併をめぐる環境を考えてみれば、合併の目的は「自立可能な地域経営の道を確
立する」というところになければならない。
「合併したらバラ色の明日が描けるのか?」
 という疑問は誰しもが抱くところでありますが、合併推進を必要とする時代背景
から考えておいそれと明日がバラ色になるわけはありません。

 大事なことではありますが、これまで知恵が出なかった市町村がいくつか集まっ
たからといってにわかに知恵が出るようになるわけもありませんから、これは時間
がかかりそうです。
 時間はかかりそうだがお上から示された刻限というものがありますから話は「バ
ラ色の未来」よりも「法定協議会に付託される事項」が中心にならざるを得ない。
実はここに問題があります。

 「法定協議事項」というのは合併に伴って取り組めなければならないこれまでの
付け回しの処置方法、もっと言えば庶務事項が多い。これらは当然、合併後の地域
が目指す方向・とるべき方法に大きく左右されます。そうでないとおかしいわけで
すね。

 ところが実態は、目的抜きで庶務事項を論議しているからおかしなことになる。
 言ってみれば、まとまって明日から何をするか、という議論の前に、まとまるた
めの条件を話し合う、ということですからこれはどうしてもこれまでの個々の行政
の常識(これは合併後には非常識になる、ならないとおかしい)を基準に、これか
らの庶務事項のあり方を決定する、という本末転倒であり、まあ、まとまらなくて
も無理もない、というところでしょうか。まとまらないからといってしょげる必要
はありません。

 まとまったところは、これまでの常識の寄せ集めというOSを前提に新しいコン
テンツを考えて行かなければならない、他方、まとまらなかったところは合併につ
いての「助成策」をもらえないわけですから、自助努力主体で行く末を考えざるを
得ない、ということになります。これは当初から合併を拒否した市町村も同様です。
地域を挙げて「自力更正」を推進することになります。「みんながその気になる」
ということでは合併組とは雲泥の差があります。

 なにやら、行政のコスト削減とか合併起債とか相も変わらぬ、ちょっと考えれば
お先真っ暗、全くプラスにならない合併有利話を振りまく、首長さん以下推進する
立場の皆々さんの問題意識のありようにはつくづくあきれ果てますね。 
 いえ、あなたのまちではそういうことはないと思いますが。

 「地方分権」などとなにやら居丈高ですが、考えてみればこれまでの市町村行政
は補助金誘導プラス「先進事例見よう見まね」が基調だったはず、梯子をはずされ
て待ってましたと走り出せるような能力をいつの間に獲得していたのでしょうね。

 そんな能力はありませんから、分権という風潮に浮かれているだけ、これからは
誘導はない、先行事例もない、という道無き荒野を歩き始めなければならないのだ、
ということが認識されていません。「中心市街地活性化」にきちんと取り組む才覚
のある都市ならまだしも、至れり尽くせりの施策メニューがありながら、手の施し
ようが分からない、というレベルでは、市域全体の経営などという課題を背負うに
は力不足でしょう。
 まして、自立だけでも大きすぎる課題なのに広域合併という課題が現前しており
おまけにこちらは日限が切られている。これでは見切り発車もいいところ、守備範
囲拡大、能力は劣化という事態が目に見えるようです。

 都市の自立、まずは「理論武装」からスタートしなければ先行きどんどん細って
いく、ということが理解できている自治体がどれくらいあるのか、他人事ではあり
ません。

 当サイトでは中心市街地活性化の延長上にある都市経営に関わる課題について、
これからどんどん取り上げていきたいと思います。 


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