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 『コンサルタントの眼』  No.51 2003/7/18 (Fri)

      # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 #
   
      http://www.quolaid.com   mailto:info@quolaid.com
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        ◆ 「経済」ではなく産業を直視せよ  ◆
         HP批評と提言(7/5)より転載
        
        
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 私は経済学に対して拭いがたい不信感を抱いていることは、メールマガジンを
購読されている方には先刻ご承知のところだと思います。

 経済関係の論壇と言えば経済学を学んだ人たちの活躍が中心になっているわけ
ですが、[経済学懐疑症候群]に陥っている私には、業界、学者・エコノミストの
みなさんがたの論議は経済の実体とほとんど関係のない別世界の話のように思わ
れます。

 所詮、経済学は空中戦、実体経済とは関係の乏しい代物であると、当の経済学
界内部からも告発されているところです。
http://www.quolaid.com/take-one/tokkan/syohyou/index.html
                       「虚構の終焉」参照
 著者のヴェルナーさんは、東大大学院で経済学を専攻した気鋭の学者ですが、
経済学を体系的に展開する上でモデルに仮設されている「完全な情報を持った主
体」が実在する主体とは縁もゆかりもない、従って、経済学は実体経済を説明で
きない、と言うことを論じています。

 実体経済は、経済学の「虚構の巨塔」から発せられるご託宣などに一喜一憂す
ることなく、ひたすらマーケティングの王道である「最終顧客の満足実現」に向
けて知恵をだし、汗をかいていく以外に再生の道はありえないことは、実体経済
に関わっている人には当然すぎて言うまでもないことですね。

 既成業界の常識はお客の非常識、ということが掛け値なしの真実である時代、
諸々の学問・理論も今一度その存在基盤から問い直し、見直すことが必要になっ
ています。

 経済にとっても全く同様、「経済学の常識は経済の非常識」ですからね。
産業・業界はどうなっているか、原因は何か、これからどうあるべきか?
我が社の実態はどうなっているか?原因は何か、これからどうあるべきか?
講壇&メディアの経済学では手も足も出ない課題です。


 今日の「デフレ」−不況対応策についても、経済学畑の皆さんは、「景気」、
「金利」、「為替」というレベルの空中戦に終始しており、しかもそれらが肝心
の実体経済=各産業・業界の実状および課題とどのように関連があるのか無いの
か、全く定かではありません。

 「専門家」の侃々諤々に距離を置き、各業種・業界ごとに現状をかくあらしめ
ている真因についてしっかり考え抜き対処の方向と方法を案出する事が必要です。

 たとえば、消費財産業。
 どの業界でも問題は一つ、商品が売れないと言うことですが、ではその原因は
何か、対処するにはどのような施策を講じなければいけないか、業界ごとにいろ
いろな問題があると思います(もちろん最終的には「顧客ニーズとのミスマッチ」
という問題が横たわっているのですが)。
 様々の問題のうち、学者、エコノミスト各位が提案される施策、「構造改革」、
「金融再生」、「インフレターゲット」などなどが実行されれば雲散霧消すると
いう問題が一つでもあるでしょうか?

 各業界が直面している様々な課題、果たして経済に関わる識者の論議の中に、
「なるほどそうすればうちの業界の課題は解決、経済再生に結びついていく」と実
感させられる施策があるでしょうか?

 我が国経済の再生の方策。
 まずは、結果が直接自分たちの運命を左右する、実体産業に携わるみなさんが視
点を転換、自力思考をスタートさせることが必要です。

 「経済」から「産業」へ、業界を問わず、再生への取り組みにあたっては視点を
しっかり自分たちの仕事の現場と最終顧客の連関に根付かせておくことが絶対条件
です。

 もちろん、視点は「水道哲学よさようなら、時間堪能よこんにちは」でなければ
ならない。
 水道哲学を提唱した松下さんが今もし新しい方向を提唱するポジションにあると
したら、何を提唱されるでしょうか?

 「水道哲学」を提唱されることは絶対にないことだけは間違いありませんね。経
済学者・エコノミストのみなさんの論議の基盤は「水道哲学」まんまですよね。

 ということで、タイトルは学者、エコノミストのみなさんへのご提言、のつもり
ですが、さて・・・。

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◆次号:NO.52 03年7月25日(Fri)
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