┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『コンサルタントの眼』 No.43 2003/5/9 (Fri) # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 # ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◆ 「水道理論」から「時間堪能」へ ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 「水道理論」から「時間堪能」へ ♪何でもナショナル・松下電器の創設者、松下幸之助さんが提唱した「水道理論」 というビジョンがあります。 http://www.matsushita.co.jp/environment/2000/sougyou/ これは「水道の蛇口をひねると衛生的で美味しい水が必要なだけ使えるように、 品質の良い便利な商品をより安くより多く提供する」というような趣旨でした。 当時としては画期的なビジョンですね。これは、まさしく時代のスローガン、 生産側、消費側いずれにも強い共感を持って支持されたことと思います。私はリ アルタイムで聞いたわけではありませんが、受けたろうな、と思いますね。 「もっと豊かに・もっと便利に」という社会全体のニーズに対応する当時の全 産業に共通する事業コンセプトをこの一語に凝縮している、といって過言ではあ りません。 さて、高度成長が終焉を迎えバブルを経験し、時代は変わった、という声は諸 処から聞こえますが、「水道理論」を超えるビジョンはどこからも提唱されてお りません。 産業界は相も変わらず水道管に入ったきり、絶対出てきませんからね。グロー バリゼーション、構造改革などとといったスローガンは、あんなのは全部、「水道 理論」の焼き直しですからね。バカみたい。 これははっきり時代錯誤です。 この時代に、「もっと安く、もっとたくさん」は、もっとリストラ、もっと環境破 壊・資源浪費ということですからね。 バブルスパイラルに陥るのも宜なるかな、ということです。 というわけで、ポスト水道理論は時間堪能ですね、間違いなく。 時代のビジョンとして「水道理論」が当時の人々の顕在・潜在の生活上の欲求を 象徴しており、その後の経済社会の発展は、まさしく水道理論が提唱するところを 具現して進みました。高度成長期、そこまでは良かったのでしょうが、それから後 がいけなかった。というか、高度成長期には水道理論に取って代わるビジョン,「ポ スト水道哲学」が打ち出されるべきでした。 これからは、「自分の好みで生活を演出し、時間を堪能する」というニーズを育 み・助長することが全産業の共通した課題です。長きにわたって「水道理論」が占 めていた座を襲位する新しい産業のコンセプトが求められているのではないでしょ うか。 まさに時代はこういう曲がり角にあることを認識し、スローガンを提示する産業 人というのはいないものでしょうかしらね。 今度は仕事の内容からしてやはり小売業、中心商店街あたりが提唱すべき立場か とも考えるわけですが・・。 ちなみに水道理論、提唱されて当時は、夢物語だったでしょうね。「そうなれば 良いけどいつのことかしら」とたいていの人が思ったことでしょう。それでも実現 したのは時代が良かったから? スローライフもこういう方向への兆しでしょうね。 NPO、地域通貨など、脱資本主義的な試みも成否は別として果敢な試みが諸処で展 開されています。 ちなみに、水道哲学ですが、とどのつまりはミネラルウオーターに代替されたり、 世界的な不足が予測されたりと、水道自体も言われるほど無尽蔵ではなかったことが はっきりしました。 ましてや、ハイテク各種のツール、もっと便利に・もっと豊に、はよかったのです が、世界万民あまねく、というわけには行かないです。資源の有限性とのバッティン グ、地球のキャパとの衝突も目睫に迫っている。 というわけで、水道理論から時間堪能へ、というのはあながち荒唐無稽なスローガ ンというわけでも無いようです。 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- ◆quolaid.com情報◆最新記事はHPでご確認下さい! ●モール通信・繁盛店づくりもリニューアル。HP上で見やすくしました。 http://www.quolaid.com/library/tusin.htm ●※問い合わせのあったSCモラージュについての評は、4月4日号にあります。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000073321 ●HP内に相談室を作りました。パスワード制限があり、ツリー型掲示板です。 ログもその場に残りますので、個別に細かいご相談などにご利用下さい。 まずはメールで空き室のご確認&パスワードの発行をお気軽にどうぞ! ◆次号:NO.44 03年5月16日(Fri) |