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『コンサルタントの眼』 No.37 2003/1/31 (Fri)
# コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 #
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◆ スローライフは時間堪能型社会 ◆
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寒さ厳しき折から、お見舞い申しあげます。
旧年中は、優先せざるを得ないリアルの用件が相次ぎ、刊行が遅れてましてご迷惑
をおかけいたしました。せっかくのご期待に添えなかったことをお詫び申しあげます。
本年は体制をあらためて定期刊行を実現する所存です。
あらためてよろしくお願い申しあげます。
◆ スローライフは時間堪能型社会 ◆
最近スローフード、スローライフという言葉が脚光を浴びています。
食品、住まい、環境など毎日の生活に関わりの深い分野を再構築していくための視点、
キーワードであり、マーケティング的にも重要視されることになります。
大きな流れになっていくことは確実であり、趣旨からして結構なことですが、惜し
むらくは内容が今ひとつはっきりしない。つまり、スローライフということで我々は
とどのつまり、何を追求するのか、実現したいのかということですね。まあ、あまり
シャカリキに追求してはいけない、まだ懲りないのか、という声も聞こえてきそうで
すが、片方でこれまで通りのビジネスを繰り広げながら、一方では来るべき社会を説
く、というのでは話になりません。
今や明らかに行き詰まっている巨大経済−強制消費体制をよっこらしょと方向転換、
スローな世界に軟着陸させるという取り組みにあたっても、やはり全体としての経済
を廻していく、収益確保ということは考慮しなければならないわけです。
それも現行の高速・効率システムの「反」=補完物としてではなく、全体を革新して
いく=取って代わっていくということですからなおさらです。
つまり、経済システム全体に「こっちの水があ〜まいよ〜」とプレゼンしなくては
いけません。一所懸命儲けを追求していたらいつの間にか違う社会を作っていた、と
いうことが望ましい(笑。
そこで登場するのが当社が提唱している「時間堪能型社会」です。ものを所有する、
環境を整備するという所有的・空間的・安全、安定確保の欲求が充足された後の課題、
自分自身が生きている時間=人生を堪能するということ。この人類史上初めて一般大
衆たる我々レベルまで享受可能となっている「贅沢な時間を過ごす」、そのための自
分らしい空間の演出であり、人との交流であり、人生そのもであるというわけですね。
収益事業はあらためてこの方向でのありかたを模索する。
これが当社提唱の「国産品不況」でデフレへの対応策、ラグジュアリィニーズ対応と
いうことです。
時間の過ごし方には大きく分けると2種類あります。
一つは、「時間が経つのが遅い」と時計を見ながらため息をつくようなTPO。早く
時間が経てばよい、と望むのは、こんな時間は不要だ、早く過ぎればよいということ、
極論すれば「死よ早く来て辛いこの時間から私を解き放て」と望んでいることになる。
時間に自分の時間としての充実した実感がない、自分の生き方として納得できない時
間だ、ということでしょう。
もう一つは「お、もうこんな時間か」という時間の過ごし方。
やっていることに没頭しており時間が経つのを忘れていた、ということですね。
その時間は仕事だったり、遊びだったりさまざまですが、没頭できる時間とは、自分
にとって価値・意義・やりがいがある時間だということでしょう。
堪能というのは両方とも若干違いまして、やっていることを楽しみながら、あるい
は苦労しながら、そうしている自分を意識する、慈しむ、一言で言えば生きている自
分を楽しむ、とでも言いますか、そういうありかたではないでしょうか。
なかなか到達できる境地では無いような気もしますが、習い事などは結構そういう特
性を持っているのではないかと思います。
いずれにしろ新しいWay of Lifeですから事業機会として仕掛ける側の提案・企画
が大切です。この新しい流れは日本のように「無階級社会」「一億総中流」と言われ
るような社会から始まって、やがて財貨が飽和化していく世界全体に広がっていくこ
とでしょう。
というか、広がっていかないと人類は地球のキャパシティと衝突してしまいます。
ここにものづくりを卒業した日本の世界史的使命(笑、前人未踏、ライバル皆無の
新しい事業機会があるのです。
時間堪能型社会論は、この誰もが反対しない理想的な社旗に向けて収益事業の革新
を通じて到達しよう、というところが他のニュービジネスや起業塾、あるいは社会改
革運動などと全く異なるところです。その分、ものにしていくのは難しい
。特に先覚者として未踏の分野を切り開いていく役割の人は大変です。
そういう役割を担っているのが、ラグジュアリィモールを目指す、製・流・販各界
の有志であり、支援する関係各方面の人々です。当社も言い出しっぺとして末席に連
ならせていただいています。
こうしてみると、中心市街地活性化=ショッピング・モールへの転換も「時間堪能」
の一環として取り組む、という姿勢が大事、店づくりもお客と堪能を共有出来る時間
作り、という視点が必要だということがよく納得できますね。
新春らしく夢のある話題をと心がけてみました。
次号はうって変わり、デフレの正体に迫ってみたいと思います。
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◆次号:NO.35 02年9月27日(Fri)
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