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 『コンサルタントの眼』                       No.32 2002/9/6 (Fri)
   
      # コンセプチュアライザーtakeoが様々な事象を批評 #
   
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             ◆ 東京ギフトショー ◆

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 4日から今日までの3日間、東京ビッグサイト(国際展示場)で開催された。
正式名称は、東京インターナショナルギフトショー。パーソナルギフトと生活雑貨の
総合展示会ということでは国内最大、さらに今年は過去最高の2,200社余のメーカー
商社が国内外から参加した。来館者は全国の卸・小売業者。
 私が行ったのは4日。初日ということもあって通路は文字通り人の波、場所によっ
ては流れに逆行出来ない、というくらいの混雑ぶりだった。
実は来年、クオールエイド社の懸案プロジェクトである「中心商店街立地のあるべき
専門店」のプロトタイプを出展するという企画に着手しており、下見をかねて行って
きた。

 出展者の期待は言うまでもなく、自分の出展商品を来場する全国の小売・卸売業者
の手を通じて消費者=潜在顧客に届けること。潜在市場の獲得が目的である。
一方、来場者は自分の店の顧客像や品揃えを念頭に置きながら「品揃えに追加できる
商品はないか」という期待で足を運んでいる。このような期待はこの種の展示会では
常に同じなのだろうが、最近は背景が異なっている。

 つまり、ものが売れない、という状況の中での展示会だということ。
5時間くらいでぐるっと一周しただけだが、知り合いや知り合いの取引先など5社ほ
ど出展していた。立ち話だが、既存のチャネルが思わしくないので新しいルートを開
拓する、という目的で出展したということである。さもありなんというところか。

 新しい流通チャネルの開拓は業種を問わず共通する課題だが、現在元気のいいチャ
ネルがあるわけではない。当方にとっては新チャネルでも行った先にはちゃんと古顔
が控えている、ということで何のことはない「向こうのチャネルがよく見える」とい
うことである。それでも何とか新しい取引先を見つけないことにはじり貧だ、という
のが史上最大といわれる出展企業数の内容ではないだろうか。

 一方、商品を探しに来た側の事情は言うまでもない。10年以上にわたって続く「買
い控え」に打ちのめされながらの起死回生策狙い。「売れ筋」に成長しそうな商品を
仕込みに来ている。実はこういう新規取引先探しは今日は全く通用しない。
 きちんとした店づくりをしているところはこういう展示会に足を運ぶ必要はさらさ
ら無い。取引先との連携もしっかり出来ているし、新しい取引先の探索も常日頃怠る
ことはない。これはメーカー側にも言えること、よほどの事情がない限り、きちんと
したメーカーが展示会などで取引先の引き合いを待つ、などということは有り得ない、
のだ。
 
 出展者の思惑は上述の通り、最終的には自分の商品が既存小売店の一角に納まり、
そこでお客の買い上げを待つ、ということを目指しているわけだが、問題は納まりた
いと願っている売場が自社の商品が想定するお客にとっての「買い物の場」となって
いるかどうか、ということである。
 
 出展されている商品のほとんどが中心商店街と郊外SC立地の専門店を経由して最
終顧客による買い上げを期待して開発されている。これら日本の産業を形成している
中小企業の存続は中心商店街立地の専門店をはじめとする小売店の活性化に大きく依
存しているのである。
 中心商店街の活性化、けして他人事ではない。この商業集積が活性化されるという
ことは、我が国消費産業を担う中小企業全体の命運を左右する大事業なのである。

 当社が企画する来年の出展は、売れ筋商品の提案ではなく、特定の業種について商
店街立地での新しい「店づくり(品揃え・内外装・接客サービス等)」のありかたを
提案する=現在の店舗の抜本的な改革を提唱する「店舗プロトタイプ」の展開を目指
すものである。いずれは各地TMOと連携して中心商店街の空き店舗を活用して各業種の
専門店を展開する、という大プロジェクトを視野に入れた取り組みである。

 日本経済革新(改革ではない!)の鍵は、新しい視点での流通革新を成功させるこ
とにかかっている。このことについては、日をあらためて論じていきたい。

 そうそう、はじめの方に書いた知り合いの会社は、数社でチームを作ってテーマを
持った商品群をシリーズで提案している優秀なコーディネート業。大型専門店での
コーナー展開を狙ったプレゼンだったが、さて、首尾良く成果を収めることが出来た
か、もう結果が出ている時間である。

◆quolaid.com情報◆
 
  クオールエイド社掲示板「経営フォーラム」では既報のとおり、『失敗学のすすめ』
をテキストに「輪講」を試行している。初めての試みであり、なかなか思ったような盛
り上がりにはいたっていないが、興味のある方はどうぞ。

 http://quolaid.com/cgi/kforum/wforum.cgi

◆次号発刊予定:NO.33 02年9月13日(Fri)