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No.06 2001/8/24(Fri) ===================================== ◆□◆∞∞∞∞∞∞『コンサルタントの眼』∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ◆□■□◆ コンセプチュアライザー・タケオノブオが ◆□◆ 経済・社会問題に関する様々な事象を批評。★毎週金曜日発行★ ===================================== http://www.quolaid.com mailto:info@quolaid.com 〜〜〜〜〜〜 目 次 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【1】コンサルタントの眼◆小売業の立地◆ 【2】用 語◆業態について◆ 【3】Web情報 ◆FLASH NOTE[イトーヨーカ堂の苦境] ◆資料庫文書 PDF形式へ 【4】次号予告・NO.7 8月31日(fri) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【1】コンサルタントの眼◆小売業の立地 小売業関係の皆さんと話していると、今でも時々「いい立地=人出の多いと ころ」という前提での話を聞くことがある。元はといえば我が国には、「小売 商業論」とか、「小売業マーケティング」というレベルの学問が成立していな い。実務でもつい先頃まで150坪クラスのスーパーマーケットの店舗運営技術 をもって「小売業の原理原則」と称して結構商売にしている人たちがいたくら いである。 この「学問」として成立していないというか、知識が学問のレベルまで体系 化されていない、ということは我が国商業の発展、消費者の利害ひいては国民 経済の発展ということに、とてつもないマイナス効果を及ぼしているのだが、 今日はこのことにはふれない。いずれHPで詳しく考えてみたい。 立地の話。お店の経営にはいうまでもなく経営側とお客側という二つの立場 が大きく絡んでいる。お客の立場で考えてみれば、極端な話、自分に必要なお 店はうちの近く、思いついたらとりあえず、さっさといけるところにあるとい うのが一番いい立地である。これはいわゆる最寄り店であろうが買い回り店で あろうが変わりはない。そうでしょ? ところが出店する側はそうはいかない、それなりの売上げを確保するために 必要な客数などを考えながら出店場所を決めることになる。このとき昔は、人 通りの多いところ=好立地という「理論」が成立していた。何故かと言えば、 その当時は全国規模でのもの不足、人がいさえすれば、人=ものが欲しい人と いう等式が成り立つという時代だから、人通りが多いということは、いろんな ものが欲しい人が集まっているということであり、そこに店を出せば他のとこ ろに出すよりも絶対有利、すなわち好立地、ということが成立した。 人通りの多いところというのは第一に、近くに来訪目的になる施設などがあ る、ということであり、第二に、交通アクセスがそれなりに整えられている、 ということである。中心商店街などは、@駅やバスセンターに近く、A観光・ 宗教・行政その他の来訪目的になる施設が周囲に点在している というような 条件がそろっているうえに成り立っているところが多い。事実そういう場所は、 軒を連ねている小売店がそろって繁盛し、他の街の同業者などからうらやまし がられたものである。かくて、人出の多いところ=小売業にとって好立地とい う通説というか理論が作り上げられた。 このようなかっての常識が成り立つ大前提が崩れ去る変化が起こった。 変化とは何か?第一に、買い物行き先の多角化。昔だと、近隣型商店街、地域 型商店街、広域型商店街などといって、ある特定の地域に住んでいる人たちの それぞれの買い物目的に応じた行き先というのはほぼ決まっていた。車社会の 到来は、このような一住宅地:一買い物行き先というこれまでのあり方を大き く変えてしまった。自分の気に入ったお店まで行きたいときに行ける、という 状態が出来上がっている。 第二に、業態店(*)の出現である。業態の出現は、店の数が多い=買い物目 的を達成出来る可能性が高い、というこれまでの常識を大きくうち破った。近 い・遠い、店数の多少よりも、そこに行けば必ず買い物目的を達成できる、と いう店づくりが圧倒的に優先されることになったのである。それはそうであろ う。われわれが買い物に行くのは行くことが目的ではなく、買い物目的である 生活材料を入手することなのだから。業態の出現で全ての小売業は顧客の来店 目的達成という課題に店づくりのトータルで勝負しなければならなくなったの である。 小売業はとりあえずどこに立地するかということよりも前に、どんなお客の どういう購買行動をビジネスチャンスに選ぶかということを決定し、品揃えを はじめ来店目的となる条件を整備する、というトータルでの店づくりを考えな ければならなくなっている。立地は、@商圏内の潜在顧客にわかりやすく、A 潜在顧客の移動手段で来店できる、ということが必要条件である。ひと頃、に と通りが多い=好立地という前提から、車立地=車両通行量の多い幹線という おばかな考えがまかり通っていたが、大間違い。まあ、分かりやすいというこ とではOKですが、大渋滞とか帰りに右折できないとかいうデメリットもあっ て立地ではないということが定着してきたようだ。こんなことも立地について の原則論を理解していればラクショーでクリアだったんだけどね。 日本一の利用客数を誇るJR新宿駅の東口に立地しているカメラのたしかさく らやかヨドバシカメラ、どっちかだったと思うが、ひと頃は坪当たり売上げ全 国ナンバー1だった。さすが東口といわれたものだが、別に日ごろここを通る 人たちが対象層顧客だったわけではない。@潜在顧客にわかりやすく、A手持 ちの移動手段でアクセスできる、という新しい立地論で言えば、潜在顧客は関 東一円に分布しているわけで、この人達が共通してわかりやすく・アクセスし やすい=東口ということで好立地だったわけ。 【2】用 語◆*「業態」について 業態についてはとんでもない誤解・偏見がまかり通っているので要注意。 コンサルタントでも業態=購買頻度別品揃えなどと、一店でも業態店を見れば たちまち嘘だと分かるデタラメを平気で書く人がいる。 業態とは、お客の生活をいくつかに切り分けてそのうち特定の分野について ワンビジット(1回の来店)で必要な全ての買い物・用事が済ませられるよう な商品構成・サービスを作り上げている店のこと。 例:スーパーマーケット:主婦(の役割を果たす人)の献立材料の調達とそのと きに一緒に済ませた方が合理的な買い物の対象(家庭 用消耗品など)を品揃えしてワンストップ(1回のレ ジで会計が終わる)で提供する。 ホームセンター:住宅をセルフで維持・改善する、というニーズをテーマに 道具、材料、資材を品揃えして、ノウハウなども合わせて 提供する。 どちらも品揃えは、生活局面対応であり、購買頻度ではないことを確認して いただきたい。 【3】Web情報 ◆FLASH NOTE◆ イトーヨーカ堂の苦境 Date: 2001-08-24 (Fri) ◆資料庫文書◆モール通信・繁盛店づくり PDF形式へ変換。閲覧・印刷がきれいにできます。ご利用下さい! 【4】次号予告 ◆No.7 8月31日(Fri) ===================================== 記載記事に関して記事著作権は主張しませんので用途を問わず、ご利用くださっ て結構です。出来れば、有志との相互作業で内容を深化させ、かつ、多くの人に 役立つものになればいいと思います。 ぜひ、ご意見・ご感想をメールまたはHPのBBSへどうぞ。 ===================================== このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000073321) メールマガジンの解除はこちらでも。http://www.quolaid.com/magazine.htm ===================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ <発行> nobuo takeo (有限会社 クオールエイド) <担当> チワタ <ホームページ> http://www.quolaid.com <ご意見/お問合せ> ● E-mail info@quolaid.com ● TEL 0954-20-1170/FAX 0954-20-1141 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ |