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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No.04  2001/8/17(Fri)
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 ◆□◆∞∞∞∞∞∞『コンサルタントの眼』∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆□■□◆ コンセプチュアライザー・タケオノブオが
◆□◆   経済・社会問題に関する様々な事象を批評。★毎週金曜日発行★
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−−−−−−−−−−−−−−−− 目  次 −−−−−−−−−−−−−−−

   【1】コンサルタントの眼◆都市マーケティング◆
   【2】用 語◆来訪目的の達成・堪能◆
   【3】Web情報
        ◆FLASH NOTE(テナント/SCの核店舗/テナントミックス)
         ◆WEB商人塾 開講 8/20頃
   【4】次号予告・NO.5 8月24日(fri)

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【1】コンサルタントの眼◆都市マーケティング◆

  構造改革論議でにわかに高まってきたのが「都市の自立」という課題。
  私はかねてから「都市マーケティング」ということを提起しているが、いよ
 いよ本腰を入れて取り組まなければいけない時期が来た。

  バブルの崩壊=経済の高度成長期の終りは、中央政府による生産体制を基本
 とした国土のレイアウト、産業ポジショニング、労働人口配置という基本方針
 に基づいて全国各地域が役割を分担するという仕組みの終わりを意味している。
  この制度の良かったところは、地域ごとの発展のアンバランスを地方交付税
 というバラマキで平準化して、労働力を供給し空洞化する地域をも護送船団に
 取り込んで行く、という絶妙のバランスだった。
  地方は、自力構想よりも細分化された地域類型別に提示されるメニューから
 適当に選択して事業を行えば能事終わり、ということである。
  今、まさにこのような行政手法の命運が選択の余地なく尽きようとしている。
 小泉内閣の「聖域無き改革」とは竹下内閣以来の地方自立という課題へのっぴ
 きならなくなった段階での取り組みと考えなければならない。

  もはや都市は、その住民以外の誰にも頼ることなく、その将来を切り開いて
 いくことが求められている。
  「成熟社会」、言葉の響きはよいが、本当は人類が未だ経験したことのない
 「ゼロサム」社会、「こちらが伸びれば向こうは縮む」早い話、「おらのまち
 にSCがないと隣町まで行かなきゃなんない、そうすっと消費購買力が流出し・
 ・」、「うちでも何とかSCを」というのがこれからの都市間の関係の基調とな
 る。限られた成長エネルギーの都市間での争奪が始まるのだ。

  都市行政に関わる人たちにとって、このように都市間関係が変化する中で都
 市をどのように経営していくか、ということが切実な課題になっているわけだ。
  問題は、これまで中央が提示する事業メニューから先進事例等を参照しなが
 ら事業を選択・推進すればよかったのものが、にわかに自分たちで考え、自分
 たちで取り組むというパターンに代わり、さて、果たして新しい取り組みに適
 応する能力が備わっているか?ということである。
  今日はこのあたりについて考えてみたい。

  都市を経営する、その目的は、いうまでもなく住民福祉の増大であり、目標
 は市民のための所得機会の確保と生活環境の充実である。これからはこの2大
 目標の整備・充実を都市の能力や環境条件を勘案しな自らの力を中心に推進し
 ていかなければならないが、環境が激変するなかで多くの難問が待ちかまえて
 いる。

  第一に、所得機会の確保について。
  従来、地方行政の役割は産業配置の基盤整備を主として担当し、ビジネス機
 会の創造・確保は民間の役割ということになっていたが、経営環境が大きく変
 貌するなかで、民間に任せているだけでは済まなくなっている。
  中心市街地の空洞化に象徴されるように、民間企業の従来の経営ノウハウだ
 けでは所得機会の確保がきわめて困難になってきている。特に中小企業の多く
 は、環境変化に創造的に対応する、という能力にきわめてばらつきがあり、地
 方都市に立地する中小企業の多くは既存市場の激動に適切に対応することが出
 来ず、苦闘を続けている。
  市民は所得の機会が得られない都市では生活を続けることができない。この
 ような境遇に陥った住民は、仕方なく所得機会を求めて他の都市へと移動せざ
 るを得ない。逆に言えば所得機会を創造し提供する力のある都市は住民を引き
 寄せ、いっそうの活力を手にすることが出来る。

  第二に、生活環境の充実について
  住民のライフスタイルの個性化・多様化の進展、人口構成の急速な高齢化は、
 都市経営にこれまで対応したことのない課題への取り組みを要請している。
  各層の住民に対してそのライフステージに対応する生活環境の基盤を提供す
 ることは、都市が活力ある地域社会の単位として存続するためには是非とも実
 現しなければならない条件である。逆に考えればこのような課題への対応は、
 新しい事業機会の発生であり、これらを都市発展の契機として活用することこ
 そ新しい発展の素地とも考えられる。

  都市行政にとって新しい時代は、一面で「サバイバルのための行政」という
 視点が必要な時代である。ゼロサム時代における都市間の競争は文字通りサバ
 イバル、一方の都市が繁栄すれば他方はその分必然的に衰退する、という構図
 が生まれよう。「交流人口」といえば牧歌的であるが、その内実は消費購買力
 をはじめ、「都市活性化エネルギー」の争奪に他ならない。

  私は現在全国の都市で取り組みが始まっている「中心市街地活性化」の取り
 組みを「サバイバル=生き残り」を目標に「都市経営」の視点で戦略を構築し
 なければならないと考えている。
 
  都市の顕在・潜在能力をつかみ、これをもとに広域(全国〜全世界)規模で
 の自分たちの都市の役割を決定し、この役割を果たす、広域に対して貢献する
 ことで自分たちの生活の基盤を確保する、という視点が必要になっているので
 ある。これが「都市マーケティング」である。

  都市マーケティングは、都市がになう広域での役割を都市のコンセプトとし
 て決定し、これを導きとして都市固有の諸資源を創造的に組み合わせ、市民の
 努力を結集して広域からの都市に対する新しい需要を生み出していくことであ
 る。
  ドラッカーによれば、マーケティングは「顧客の創造」であり、これは都市
 に対する「ファンづくり戦略」と考えられる。都市はサバイバルのために、都
 市の諸資源を活用しながら新たな事業機会を創造しなければならない。
  これはとりもなおさず都市をマーケティングする、ということである。

  激変を続ける時代環境のなかで新しい所得・事業機会を創造する、生活環境
 を充実させる、という課題への取り組みは創造的な能力を必要とする。
  もとより行政だけの力で実現できることではない。住民の意欲的な取り組み
 が必要であり、言い換えれば都市の目標や解決すべき課題への取り組みについ
 て、力を結集すべき立場の人々、協力者、賛同者を幅広く組織していくことが
 必要である。
  都市は、その果たすべき役割について、広域からの支持を確保しなければな
 らないが、そのためには期待に対抗する都市機能の整備が不可欠である。
  そしてここでいう都市機能とは、人々のソフトなニーズに応える人々のもて
 なしを中心とするきわめてソフトな仕組みである。これを実現するためには、
 ハードの整備にとどまらず、都市住民が都市が広域に貢献する役割を認識し、
 役割を果たしていくために必要な努力を分担していく、そこに事業機会・所得
 機会を作り出して行く、という戦略が必要である。
  都市は活性化するためにはまず、その住民をその気にさせる − 都市づくり
 への意欲を喚起する=都市づくりのフアンにすることが必要である。

  すなわち、都市は都市の内外に対してマーケティングを展開することが必要
 ということである。
  第一に、都市は自らを消費する・堪能する顧客を作り出す
 ことが必要である。都市間競争とは、とりもなおさず、都市のファンづくりの
 競争に他ならない。広範な潜在する顧客に都市は何を提供するのか? 彼らに
 とって都市の存在価値は何か? ということを決定し具体的に作り上げなけれ
 ばならない。一言で言えば、都市を広域に対して「商品」として提供していく
 ことであるが、この過程は前述したように都市の多くの住民に担われる性格の
 ものである。
  したがって、第二に、広域からの来訪者とその来訪目的に関係するあるいは
 直接には関係のない住民との交流のあり方こそが来訪目的の達成・堪能を実現
 する。この実現を準備するのは都市住民の意欲であり、それは都市の広域的役
 割に対する共感と自分の生活との関連の自覚から生まれるべき態度である。
  住民に対する街づくり、都市づくりへのモチベーションの必要性はこれまで
 になく高まっているのである。
 
  これからの時代、都市は、生き残りをかけて自らの存在価値を都市内外の人
 々に対して明示していかなければならない。
  問題は、このような未曾有の課題への取り組みに必要な能力を都市はどこか
 ら得るのか、ということである。私は、都市の能力は、課題を的確に認識した
 試行錯誤の中から生まれてくるものと考えている。
  さしあたり、中心市街地を都市の産業中心に再生させようとする中心市街地
 活性化の取り組みはまさに都市の商品化、都市マーケティングの要と位置づけ
 られ、都市の知恵を総結集して取り組まれるべき課題である。
  問題は困難であるが、問題を明晰に理解することは、解決への道を大きく前
 進したことであり、ますは都市間競争において有利なポジションを得たことに
 なる。 


【2】用 語◆来訪目的の達成・堪能◆

      わざわざその店へ・その場所へ、あれをしよう・あれを買うという
     明確な目的を持って行き、その目的がスムーズに達成され(+αも)、
     なおかつ利用者(購買客)が代価を支払ったあとも満足できる(楽し
     める)。それがまた、他の人へも伝えられ、次回への目的へつながる。
     
      それが、顧客づくり・ファンづくりになります。
      まちづくり・活性化には欠かせないキーワードです。 
      ※類似:来街目的・来店目的  
   
  
【3】Web情報
◆FLASH NOTE◆
      http://www.quolaid.com/cgi-bin/sunbbs/index.html
NO.07  テナント   Date: 2001-08-13 (Mon)
NO.06  SCの核店舗   Date: 2001-08-12 (Sun)
No.05  テナントミックス   Date: 2001-08-11 (Sat)

◆WEB商人塾 開講 8/20頃◆
      セミナーテキスト PDFファイル公開中
      「モールへの転換で実現する商店街活性化」
      http://www.quolaid.com/city/text.htm
 

【4】次号予告
    ◆No.5 8月24日(fri)



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<発行> nobuo takeo (有限会社 クオールエイド) <担当> チワタ
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