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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− No.03  2001/8/10(Fri)
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 ◆□◆∞∞∞∞∞∞『コンサルタントの眼』∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆□■□◆ コンセプチュアライザー・タケオノブオが
◆□◆   経済・社会問題に関する様々な事象を批評。★毎週金曜日発行★
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−−−−−−−−−−−−−−−− 目  次 −−−−−−−−−−−−−−−
【1】コンサルタントの眼:商店街の活性化は何故難しいか。
【2】用 語:空き店舗対策
【3】Web情報
【4】次号予告:NO.No.4 8月17日(fri)
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【1】コンサルタントの眼:商店街の活性化は何故難しいか。

   ご承知のとおり、全国の都市で中心市街地の商店街を活性化させる取り組み
  が行われている。
   メディアでもローカル版などに毎日のように報じられているところであるが、
  不思議なことに取り組みが始まったという報道はあっても、その結果成功した
  =繁盛店が増え、街に活気が出てきた、お客もだんだん増えてきた、というよ
  うなニュースは全く伝えられない。
   つまり、取り組みはことごとく成功していないのである。何故だろうか? 
   その原因を以下、簡単に見ておきたい。

  (1)顧客ニーズと個店のあり方のミスマッチ
  
   商店主と市民の両方に対して行われたアンケートなどを見ると、店主の方は
  自店への顧客の来店動機として「信用があるから」と答えているものが多いの
  に対して、お客は「近いから」という回答が圧倒的である。
   また、住民アンケートでは商店街への要望として、「商品を豊富に」、「流
  行に敏感に」などが上位を占めるが、店主は今後の努力の方向として「接客の
  強化」「顧客管理の強化」などをあげる例がトップに来ていることが多い。
   お客がから品揃えに不満を持たれている店が「接客」を強化したら一体どう
  なるか、分かり切ったこと。「押しつけ販売」である。

   また、「商品を豊富に」と要望される店舗には在庫が山のように積み上げ

  れており、「何でも並べてあるが私が買いたい商品は無い」と全ての客層が判
  断しているから、買い物行き先としての選択肢に入れなくなる。
   そんな店ばかりが並んでいて、「買いたい商品、買いたくなる商品が無い」
  商店街だから来街客が減ったのであり、空き店舗が増えているのだ(一方、郊
  外にはワンストップ型のショッピングセンターも出店したし)。
   もともと商店街のお店は高度成長期中に出店したものが多く、当時は生活を
  向上させる(と称する)商品がどんどん市場に投入され、飛ぶように売れた時
  代である。小売業は、通行量の多い立地に出店し、店内に在庫を積み上げ、売
  れた分を補充する、という商売だった。

   経営戦略というか繁盛の秘訣は、店前通行量と取引先に面倒見のよいメーカ
  ー・問屋を持つこと、売れ筋情報をいち早くつかんで追加仕入れをすること、
  この三つでOKだった。
   今やこのような当時のノウハウはことごとく陳腐化し、全く役に立たなくな
  っている。にもかかわらず、今でもこのようなノウハウしか持っていない店舗
  が多く、これらが軒を連ねているから、「買い物」に無関係のハード事業など
  にいくら金をかけても活性化できないのだ。

  (2)対応策
  
   これはもうはっきりしている。それぞれの店舗が勝手に商売をしている商店
  街(単なる個店の寄せ集め)から、商業集積(コンセプトに基づいて特定の購
  買行動をターゲットに品揃え、店ぞろえを計画した商業集団)への転換に1日
  も早く取り組み、実現しなければならない。
   個店レベルでも同様だが、1日も早く「自店はどのようなライフスタイルの
  人が何のために来店する店か」ということを決定して、設定した顧客像に基づ
  いてモデルに合わせて店づくりを転換していくことが唯一の活性化策である。
   商店街ぐるみで取り組むことになっても「店づくりの転換」はもちろん個店
  仕事である。だが、上述したように高度成長期までの商売の中で成功体験を積
  み重ねている商店主にとっては、いままで全く経験したことのない仕事であり、
  頭では理解できても実践はなかなか難しい。

   また、小売業の競争は個店対個店の競争から集積対集積の競争という側面も
  大きくなっている。個店の転換を街ぐるみで、という取り組みが必要になる。
   商店街が全体として買い物の場としての性格を決める。われわれの街は、「
  便利」を売るのか、「コスト節約」に貢献するのか、「自分らしさ演出」を提
  案するのか、これからの商業集積は大体この3つの類型に整理されていくと思
  われるが、中心商店街の場合、最後の「演出提案」型のショップを集積する以
  外に一般に活性化の方法はない。

   商業集積の集積効果というものは、テナントが同一類型の買い物ニーズに対
  応してはじめて発揮される。スーパーマーケットが核になり、ファッションが
  テナント出店している、というケースでは集積としての集客効果はほとんど無
  いということを考えれば商店街の店揃えを放置したままで何とかなる訳がない。
   結局、商店街が活性化するためには、街ぐるみで買い物の場としての性格を
  作り上げていく、ということが必要だということになる。前述したように、個
  店個店の改革を街ぐるみで、ということで、大変難しい仕事であることはお察
  しのとおり。

   私が知っている事例では、組合で転換への取り組みを決定し、ちょうど1年
  後に大きなイベントを設定、その日を目指して1年間かけて「店づくりの転換」
  に挑戦する、という取り組みをやって、一応の成功を納めているところがある。
   しかし、個々の店舗の事情もあり、取り組みに濃淡が出ることはやむを得な
  い。その結果が個店の業績に反映して・・・、ということもある。
   いずれにせよ、商店街の組合も指導機関も「個店の内部には立ち入らない」
  というこれまでの不文律は反故にして個々の店舗の経営をどんどん指導・支援
  していくことを決意しなければならない。個店の経営は店主任せ、ということ
  では個店も商店街も活性化することは出来ない。
   大事なことは商店街活性化は、個店のためではなく街全体のためにやる仕事
  であり、個店の転換はそのための大切なスタートである、ということを全体で
  確認することである。同時に、関係者をその気にさせるためには「取り組めば
  自店の業績がアップする」という確信の持てる「転換」を提案することが大切
  である。
   いいですか、商店街活性化という仕事は、これまでの事業の延長上では絶対
  に実現できませんよ。関係の皆さんはこのことだけは絶対に忘れないようにし
  てください。

  (3)もう一つ大切なこと「空き店舗対策」について
  
   「空き店舗対策」のうち、もっとも緊急を要するのは、「これ以上空き店舗
  を作らない」ということであるが、意外と問題視されていないようである。空
  き店舗にようやっとテナントを入れたとたん、隣の店が廃業した、というので
  はシャレにならない。繰り返すが本当の空き店舗対策は、営業中の店舗(空き
  店舗候補?)の「活性化=繁盛店への生まれ変わり」を支援することである。

  空き店舗は元から空き店舗だったわけではない。空き店舗になるべくしてな
 ったのである。この空き店舗になった理由を突き止め・解消策を講じなければ、
  「対症療法」よろしく、空き店舗出現=補助金でテナント誘致、というパター
  ンでは本当の原因が解消されることはない、したがって、これ以上空き店舗が
  出現することを防ぐことにはつながらず、したがって本当の意味での商店街の
  活性化(繁盛店の続出)が実現することもない。空き店舗対策は、まずこれ以
  上空き店舗を出さない、ということから始めなければ事業本来の目的を達成す
  ることは出来ない。
   商店街活性化の一部始終を見ていると、いろんな意味で、まさにニッポン国
  の縮図だ、という気持ちになる。そのあたりのことを今後もときどき報告して
  いきたい。

   takeoは商店街活性化をメインワークの一つにしており、それなりの蓄積を
  持っている。興味のある方はサイトに資料を揃えているのでチェックしていた
  だきたい。

▼関連▼ 中心市街地活性化への道
 http://www.quolaid.com/library/city.htm
     モール通信・繁盛店づくり
 http://www.quolaid.com/library/tusin.htm

【2】用 語:空き店舗対策
       
    中心市街地商業活性化推進事業として中心市街地の商業活性化のため
   中心市街地活性化法に基づく支援。
    空き店舗に必要業種を導入するための家賃補助を行っている。
  

  
【3】Web情報:

    UDモール研究 <タウンモビリティへの提言>
     http://www.quolaid.com/ud/townm.htm 

FLASH NOTE  <負けに不思議なし  Date: 2001-08-09 (Thu)>  
  http://www.quolaid.com/cgi-bin/sunbbs/index.html

【4】次号予告
    ・No.4 8月17日(fri)