ホーム資料庫メールマガジン保存版


次へ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−No.01 創刊号  2001/8/3(Fri)
=====================================
 ◆□◆∞∞∞∞∞∞『コンサルタントの眼』∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞       
◆□■□◆ コンセプチュアライザー・タケオノブオが
◆□◆   経済・社会問題に関する様々な事象を批評。★毎週金曜日発行★
=====================================

              http://www.quolaid.com

−−−−−−−−−−−−−−−− 目  次 −−−−−−−−−−−−−−−
   【1】創刊にあたって
   【2】コンサルタントの眼:[技術と民主主義]
   【3】用 語:[コンセプチュアライザー]
   【4】Web情報
   【5】次号予告・8月10日(金)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【1】創刊にあたって

  コンサルタントといえば、難問に直面している企業のSOSに応じて登場し、
 的確に状況・問題を把握して解決策を提起、実践にあたって発生するであろう
 トラブルも予測、あらかじめ対処の方法も授けてくれる人、とまでは行かない
 にしても、とりあえず招聘された目的である問題の解決には熟達している存在
 だ、というあたりが世間のの常識かな。

  これが実際のコンサルタントとは似ても似つかない。コンサルタントって、
 呼ばれたさきのいわゆるクライアントである企業とかが直面している課題なん
 かに精通しているわけでは全然ない。かくいう私なんか会議に出ていくたびに、
 この場で一番議題について知識が乏しい人物、という位置にある。謙遜でもな
 んでもない、本当のはなしです。

  それではコンサルタントって何が出来るの?ということになるのだが、うー
 ん、何が出来るんでしょうね? さっきも言ったように業務に詳しいということ
 ことはないし、やっぱ1日は1日、24時間しかないわけで他の人より経験が豊
 富なわけでもない。ホントに何が出来るんでしょうね。

  とゆーことで考えてみたら、「見ること」かな、コンサルタントの得意わざ
 って。専門家に出来ないこと、それは「専門家の眼」以外の視点で自分の専門
 分野を見ることがなかなか難しい、ということ。

  例えば経営関係の会議などで「お客様の立場を考える」などということが平
 気で発言されたりするんだけど、出来ませんね、これは、絶対。お客様の立場
 で考えるということは、専門家では無くなる、という意味です。そうでないと
 中途半端に雑誌で読んだことかなんかをネタにしてこのごろの消費者はとか賢
 しこぶっても仕方がない。ってゆーか百害あって一利なし、会社にとって。む
 しろ変にそういうことを考えるよりも専門家に徹する方が効果的、そのために
 給料もらっているんだからね。

  しかしいま、企業たるもの、いずこもお客あってナンボという存在であり、
 顧客が自社の提案をどう評価しているか、ということをきちんと把握すること
 はきわめて大切なことである。そして実はこのあたりを「見る」ということが
 コンサルタントの一番大切な仕事なのである。
 
  お客のことを考えるときは会社を通して考える、会社について考えるときは
 顧客の立場を仮想して考える、という、ここと思えばまたあちらというように
 必要に応じて立場をどんどん変えながら物事を見ていく、ということが必要で
 す。

  ではどうするのか、というと、話せば簡単で何だそんなことか、とすぐ分か
 るちゃう、分かっちゃうんだけど実行出来るかというと、それはちょっとね、
 ということになる。そこで、じゃ具体的にコンサルタントは何をどう見るのか、
 ということを実際に彼が見たこと、感じたことを読みながら知らず知らずに体
 得していただきたい。

  なーんだ、コンサルタントって〇〇〇なんだー、と理解していただき、つい
 でになにがしかのことを自分自身で体得していただければ楽しそーじゃん、と
 いうことでこの「コンサルタントの眼」を発行します。皆さん、よろしくね〜。


【2】コンサルタントの眼:[技術と民主主義]
 
  民主主義という言葉に価値を置くと自認・自称するみなさんは、「みんなで
 やれば正しいことが出来る」か、「みんなでやれば上手くいく」か、「みんな
 でやれば怖くない」か、なにを信じているのか知らないが、本当にお粗末。
  社会的問題への対処にあたって正しいことを保証する「対策の正しい導き出
 し方」というものはなく、対策はどのような方法で立案しても常に解決しよう
 としている問題の解法として誤っている可能性がある、などということはお考
 えになったことが無いらしい。
  まあ、これまでは民主主義派の案を阻むお代官派が主力だったからぼろを出
 さずに済んでるけど、立場が転じて政策を提起、推進する時も「みんなで・・
 ・ 」という以外に別段の装備も持ち合わせていないからとんでもない方向が
 出てくる可能性が大いにある。その時は情報公開に頬かぶりしたりして・・・。
  権力の座を確保しなくてもNPOが普及すればたちまち馬脚を現しそう。

  「戦後民主主義」などという言葉があり、賛成派も反対派入り交じってかま
 びすしいが、その実、なにが民主主義でなにが戦後なのか、というあたりのこ
 とはさっぱり明らかにされていない、というのが掛け値無しの実態。多数決、
 数の論理が民主主義なんてレベルにとどまっているけど、多数決って集団の意
 思決定の手法でしょう。政治的には議会制の属性であって民主主義固有の制度
 ではない、まして民主制と他の政体を分かつdemarcationなんかでは全然あり
 ませんね。

  民主主義派が駄目なのは、「意思決定プロセス」にばっか目がいっていて「
 分業社会という前提」と「目的整合性の立案」と「誤り発見・排除システムの
 装備」ということが頭に入ってない、ということ。だから自分を含む専門家の
 役割を明確に出来ない、だからアカウンタビリティ・情報公開を方法論レベル
 で位置づけることが出来ない。つまり、組織運営システムとしての民主主義に
 おける技術、技術者、専門家の位置づけが出来てないということ。こんなレベ
 ルで「みんなの民主主義」を標榜しているのが「民主的まちづくり派」だよね
 ーといったら袋叩きにあいそう。

  分業社会の問題解決システムとして民主主義を考えれば、それは「委託」と
 いう社会の基本的なシステムをどのように運用していくか、ということへの提
 案でなければならない。問題を発見する→問題を確定する→解決策を案出する
 →実行する→結果を評価する という一連の過程における専門家の役割、委託
 事項を明確にして契約を交わす、結節点でのアカウンタビリティ、意思決定過
 程への関係者の参画、関係主体による全過程の評価などが方法論的に位置づけ
 られることが必須条件である。

  民主主義の成否は委託を制御するシステムづくりにかかっている。特にその
 根幹は受託者のアカウンタビリティにある。これを十全に機能させるには、受
 託者の選択及び運営の過程が同時に目的に対する合意形成と達成手段の啓蒙の
 連鎖であることが必要である。詳しくは別途論じる。

  NPOがもてはやされているが、このあたりをよく考えとかないとそのうち情
 報公開とか要求されて「こんなはずじゃなかった」結果を招くことになる。
 NPOはどーでもよいけどつきあわされた住民、関係者はたまりません。

   
【3】用 語:[コンセプチュアライザー]

  「問題を確立する」「解を創発し、関係者と共有する」「仕事を組織する」
 「個別の取り組みを支援する」等、戦略的に様々な事業を支援する。
  ※コンセプチュアライザーのタウンマネージャーとしての役割をHPに掲載
  中。
http://www.quolaid.com/city/citynew.htm#0725

【4】Web情報

  HPの企画なども増えてきました。ちょっとした気づきもBBSへ書き込ん
 でいますので、要チェックですよ。

  その他、中心市街地活性化に関する、takeoの理論が沢山詰まっています。
 公開している商店街活性化の重要ポイントなどの理論はどなたにもお使いいた
 だけます。メールやBBSでのご質問などはいつでもお受けしておりますので
 お気軽にどうぞ。   


【5】次号予告
    ・No.2 8月10日(金)
   

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞