投稿時間:2003/10/08(Wed) 19:02
投稿者名:takeo
タイトル:「政治家のホームページ」論
書評ですが、マーケティングに関わることですからここで考えてみることにします。
『地方議員のための支持者をふやすホームページの鉄則―ネット時代の議員活動PR・新手法!』吉田
つとむ (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4313180249/ref=sr_aps_b_3/250-
0306505-4815404
吉田つとむさんは、「情報公開」をモットーに活躍されており、早くからインターネットに注目、他に先駆けてサイトを立ち上げられました。
http://j-expert.com/
吉田さんのホームページは、政治家サイトのなかでも大変高い評価を受けています。
http://www.hirake.org/politic/index.html
http://www.hirake.org/politic/evaluate/index.html
当サイトにもよく来ていただきます。書評は8月に約束していました。遅くなったことをお詫びします。
当初はメルマガで書くつもりでしたが、いろいろ考えていると論点が広がりすぎまして、どの切り口で書くべきか迷いますのでこちらでぼつぼつ書いていきます。
投稿時間:2003/10/08(Wed) 21:13
投稿者名:takeo
タイトル: 政治家というお仕事
政治家は政治をするのが仕事です(W
代議制政治の場合、政治家は選挙で選ばれることになっています。
人が政治家として仕事をしたいと考えたら、彼には二つの課題が待っています。
第一の課題はもちろん選挙で当選することです。
「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙で落ちればただの人」と言った人がいたようですが、政治家たるもの何はともあれ選挙に通ってバッジをつけなければ話にならない、というのが通り相場であります。
従って、「政治家のノウハウ」はとりあえず「選挙に通るの法」であり、投票してくれる「支持者」をいかに獲得するか、ということになります。
吉田さんのこの本は、インターネット時代の政治家が「支持者」を確保するためにホームページをいかに活用するか、というテーマに絞って自身の試行錯誤の結果蓄積したノウハウを公開するものです。
もちろん政治家「本来の」仕事はバッジをつけてから始まるわけでありまして、ここからが「本来の」政治家としての仕事になります。この「政治家としての本来の仕事」をしっかりやり遂げるには、もちろん「支持者」あるいは「協働者」が必要であり、この支持者は選挙時点の支持者=投票者とは限りません。この人たちを確保・維持・拡大するということが第二の課題です。
第二の課題に取り組む上でホームページをどう活用するか、ということはきわめて重要なテーマですが、ここでは触れません。
以下では吉田さんの本のテーマである、支持者=投票者を獲得するという課題へのホームページの活用法に即して本を読んでいきたいと思います。
投稿時間:2003/10/09(Thu) 08:34
投稿者名:takeo
タイトル:政治家のホームページと支持者獲得活動
くどくなりますが前説をもう少し。
政治家のサイト開設状況は、上の「開け電網・・・」サイトで確認できるように、相当多くなっています。しかし、これらのサイトが本当に現時点でサイトを開設した目的、政治家の仕事に役立っているかどうか、実証的な調査は行われていないと思います。
次のような関門があります。
1.インターネットの普及度合いとりわけ「支持相」における
2.インターネット愛用者と政治活動参加者の相関
3.集票の場合は特に投票行動を決定するのに政治家のサイトを参考にする人がどれくらいいるのか
などなど。
吉田さんは、「インターネット選挙」を宣言された直近の選挙で、前回までとは比較にならない大量得票を確保されたとのことで、サイト開設の効果は大きい、と判断されています。
このあたりの判断の根拠についてはご本人から直接説明していただくと興味深いお話が聞けると思いますが、ご本人の掲示板のテーマとしてやっていただけるとありがたいです。
吉田さんの本は、ホームページ開設は、支持者獲得に有効であるということを前提に、「支持者を増やすためのホームページ」はいかにあるべきか、つまり、有権者がサイトを閲覧して投票を決意する、という行動を誘発するためにどのようなホームページにしたらよいか、ということをWebリテラシー発展途上者たるベテラン議員に提供する、という趣旨で書かれています。
投稿時間:2003/10/14(Tue) 07:08
投稿者名:takeo
タイトル:政治家という職業とWeb
> 政治家は政治をするのが仕事です(W
1.仕事をするために彼は2つのレベルで支持者を確保しなければならない。
第一のレベルは選挙における当選のための支持、つまり投票。
第二は、政治活動に対する支持。
すなわち政治家は仕事をするため、政治家であるためにはなにはさておき支持者を確保しなければならない。政治家にとって自分を支持することを有権者に訴求=説得することは好むと好まざるとに関わらず、きわめて重要な仕事である。彼はマーケティングを駆使しなければならない。
2.インターネットの主要な機能はコミュニケーションであり、「説得」である。多くのサイトが、自分が想定する閲覧者を「説得」する活動を繰り広げている。Webは、被説得者の能動的な行為とする、自由度、双方向性などの特性から説得手段としてきわめて優れている。
3.政治家の「説得」業務にWebをどう使うか、ということはWeb創成以来の課題であり、様々に試行錯誤が続けられている段階にあると思われる。もちろん試行は今後も耐えることなく続くに違いない。
というようなことを考えますと、吉田さんのこの本の意義がよく分かります。おかげ様でWebと政治、Webと説得、Web使いの政治参加などなどおもしろいテーマがいくつも出てきます。
私個人は、Webを活用した政治参加、それも政治家の占有とされている領域にWebを駆使して参入するという戦略を考えておりまして、大きな声では言えませんが(W、これは議会制民主主義のあり方を大きく変えることになる可能性を秘めています。(という話は別の機会に)
投稿時間:2003/10/14(Tue) 00:00
投稿者名:吉田 つとむ
Eメール:master@j-expert.com
URL :http://j-expert.com/
タイトル:書評の開始、注目しています
takeo さん こんばんは
書評の開始、いよいよスタートということで、注目しております。自治体専門四紙では、少しずつ、書評や関係記事が増加してきました。
そうした分野の書評は大いに参考になることですが、日ごろからその専門知識でお世話になっている、takeo氏の書評に期待をするところです。
投稿時間:2003/10/14(Tue) 00:06
投稿者名:takeo
タイトル:Re: 書評の開始、注目しています
こんばんは
>書評の開始、いよいよスタートということで、注目しております。自治体専門四紙では、少しずつ、書評や関係記事が増加してきました。
>そうした分野の書評は大いに参考になることですが、日ごろからその専門知識でお世話になっている、takeo氏の書評に期待をするところです。
いろいろ切り口がありまして、迷いまながらとりあえずスタートしました。行きつ戻りつになるかも知れませんがよろしくお願いします。
投稿時間:2003/10/14(Tue) 07:41
投稿者名:takeo
タイトル:構 成
タイトルどおり本書は、
1.地方議員(とりわけWeb初心者のベテラン議員)のための
2.ホームページ開設・運用の
3.ハウツウを伝授する、
という目的を持って書かれています。
次のように構成されています。
はじめに ホームページ一つで議員が評価される時代
第一章 読み手は誰かを意識しよう・・・読者を得る
第二章 ホームページ作成にいくらかかるのか・・・コストカットを極める
第三章 コンテンツの充実と基本項目の作り方・考え方・・・興味・関心をつかむ
第四章 どうすれば上手に・広く伝わるか・・・宣伝技法を会得する
第五章 双方向のメリットを活かすには・・・市民参加と対話をはかる
第六章 安全なホームページ管理・運営に心がける・・・セーフティネットに気を配る
第七章 インターネットは武器になる・・・情報公開ー自己開示のすすめ
各章ごとのテーマごとに「支持者を増やす」ホームページのあり方が説明されています。
さて、他の枝で書いたようにWebの最も重要な機能は、「説得」ということですね。
Webリテラシーの共有さえ前提にすれば誰もが説得者になることが出来る。
ホームページ開設の目的は、対象を定め・対象を説得しようとする試みだと考えることが出来ます。説得の目的は、もちろん、「態度の変更」ということです。
説得といえば政治の中心命題、政治家は早くからWebの機能に着目し、その活用を目指していることは当然ですね。成果が得られているか否かはひとまず措いて、まず考えてみたいのは、政治における「説得」ということです。これもかなり重複しますが、この枝の進行上、煩雑をいとわずもう一度。
議会制民主主義において政治家を志す人は、2種類の説得しなければならない相手を持っています。第一は自分を制度としての政治家のポジションに送り込んでくれる有権者であり、第二は自分の政策を実現するための同僚をはじめとする政治家たちですね。
政治家は自分の政策を実現するためには、これら二つの性格の異なる関係者に対して自分(あるいはその政策)を支持するよう説得することが必要です。この政治家にとっての二つの潜在的支持者(あるいは反対者)の説得は目的も手段も異なることが多いでしょう。
吉田さんがこの本で取り上げているのは、前者すなわち有権者に対する説得の手段としてのホームページの使い方、作り方というハウツウです。
目次の構成で分かるように、この本ではWebを介した有権者に対する説得の技術に関するハウツウが展開されています。政治家が説得しようとする相手の特性および内容については一応捨象して形でホームページの作成・運用のハウツウを論じています。主義主張を問わず、Webで支持者を獲得するための汎用ハウツウ、ということでしょうか。
実はここに、興味深いことが隠れています。
本書で展開されているハウツウは、ある範囲の特性をもった支持相がが想定されており、それは吉田さんが言われる「価値感を基準に政治家を選択する」支持相とはちょっと異なるのではないか、ということです。
投稿時間:2003/10/15(Wed) 04:27
投稿者名:takeo
タイトル:この指とまれ
> 実はここに、興味深いことが隠れています。
> 本書で展開されているハウツウは、ある範囲の特性をもった支持相がが想定されており、それは吉田さんが言われる「価値感を基準に政治家を選択する」支持相とはちょっと異なるのではないか、ということです。
Webリテラシーというフィルターがあることはいうまでもありませんが、ここで指摘したいのはもう少し入り込んだレベル。
リテラシー以後−価値感以前とでもいうべき域帯でしょうか、後ほど明らかになっていくと思いますが、「ウエブ」を広げ・支持者としてすくい上げようとする「潜在支持相」が想定されています。
実はこの書評は、このコーナーにおける「ハウツウについて」というスレッドの議論のなかから生まれた宿題でありまして、議論は、無色透明のハウツウのようでも実際は様々な前提があり、ハウツウを活用するにはその前提(往々にして提唱者が気付いていないこともある)を確認しておかないととんでもないことになることがあり得る、ということから、「ハウツウ選びのハウツウ」という方へ進んでいったものです。
http://quolaid.com/cgi/kforum/wforum.cgi?no=432&reno=no&oya=432&m
ode=msgview
「政治家のためのホームページ作りのハウツウ」満載のこの本は、期せずして上の議論通り、特定の立場が前提されています。
つまり、Webリテラシー以後−価値感以前、と言うわけです。
ではその内部に分け入ってみることにします。
導きは目次です。
投稿時間:2003/10/18(Sat) 14:56
投稿者名:takeo
タイトル:読み手はだれか
吉田さんの本で暗黙のご了解となっているもの、ハウツウの前提となっていること。
まずは、「支持者」になってもらうためのアプローチを仕掛けていく有権者の属性については、
1.Webユーザー
2.政治に幾分か興味がある
とぐっと大きめの網をかけておきましょう。
なにしろ「政治的な立場は不問、支持者を増やしたかったらこういうサイトを作りなさい」という提案ですからね。
(本当はこんなものじゃない、ということはぼつぼつ分かってきます(W
さて、この読み手を「支持者に変身させる」説得の道具としてのサイトはいかにあるべきか?
前述したように、支持者とは投票の際にサイトのオーナーの名前を書いてくれる人、ということです。
くどいようですが、サイト経由(意味は後ほど)で支持者になってもらう、支持を訴求するサイトはいかにあるべきか、ということがテ−マ。
「政治に幾分か興味があるネット使いを支持者に変身させるの術」
その1 ホームページはいかにあるべきか。
投稿時間:2003/10/27(Mon) 07:54
投稿者名:takeo
タイトル:Re: 読み手はだれか
もちろん、ネット使いは増加の一途、他方、投票行動を決定するための情報は限りなく不足しており、ここは当然「ネット検索」という得意の情報収集行動が発動する、という読みです。
我が国のネット利用者には主婦層/情報探索という「相」がどんどん増えているということですから、読み手=投票者となってくれることを期待してアピールする相手=支持相についてはこのあたりの人たちが「モデル客相」としてちらちらすることになるのではないでしょうか。
もちろん、これはネットで支持者を集めるには、という前提ですから他の方法で集めるときはそれはそれで様々の方法があることでしょう。しかし、ネットを使おうとするならば、
こうしないといけませんよ、というハウツウでコンテンツが構成されています。
ここではネットの特徴である「アンチ」の存在も視野に入れておかなければならない。支持相をあまりに限定、リップサーボスをしていると非支持相の読み手が登場、てんやわんやが始まる、ということは草創期の政治家サイトではよくありました。対応がまずいと本来想定しておりそれなりに支持が期待できた人たちまで一斉に引いてしまう・・・。
というあたりまで考えられた提案が書かれていますが、たぶんこういうレベルは実際に自分が直面してみないと分からないかも知れません。このあたりについては「政治家になる」ためのネット利用と「政治をする」ネット利用を区分していますので、あとで「する」ネットを論じるときに合わせて考えます。
さて、想定する読み手にたいして提供するコンテンツはどうしてこのように提案されているのか?
次回タイトルは「人はイメージにもとづいて行動する」(W
投稿時間:2003/10/27(Mon) 08:23
投稿者名:takeo
タイトル:人はイメージにもとづいて行動する
マーケティングを論じるにあたっていつもくどいほど強調していることですが、マーケティング=相手をその気にさせる、ということを成功させるには、「人はイメージにもとづいて行動する」、マーケティングの対象となる人が持っているイメージにアピールする、ということが重要です。
多くの場合われわれは、
1.自分の頭の中に
2.これまでの情報処理の結果として蓄えている
3.「イメージ」をもとに
4.「何をなすべきか」と決めている
ということですから、蓄積されている「イメージ」を理解し、これと同調できる手法・内容でアピールすることが必要です。
吉田さんは「情報公開」をキーワードに選んでいます。
「情報公開」に熱心である、というアピールが支持相に対する最適の切り口だということですね。
つまり、想定される支持相のモデルは、
1.政治家は情報公開(政治の場・本院の活動)すべきだ
2.現在の政治は情報公開が不十分だ
3.政治家は情報公開に努力すべきだ
というイメージを持っている人たち、ということです。
まあ、誰もが聞かれると「イエス」と答えるであろう立場を先取宣言することでイメージ形成の場を主導的につくっていく、こちらの土俵に来てもらうには乗りやすい土俵にしないといけません。
もちろん、吉田さんは生粋の保守・民主主義を標榜されていますからその「情報公開」の信念は本物です。しかし、ことネットで支持者を集めようとするなら、主義主張を問わず、「情報公開」については見識がある、というポーズを取ることが必要です。
政治家サイトの一般論として展開されているこの本のコンテンツが、「情報公開」を中心に構成されているのは、もっぱらそのためです。
1〜3という設定のなかでサイト訪問者にアピールし、支持相というモードに入ってもらう、投票行為に結びつけるためには、1〜3について問題意識を私と共有し・状況の改善に活動する政治家、というイメージを定着させなければならないわけですからね。
投稿時間:2003/10/31(Fri) 15:18
投稿者名:takeo
タイトル:このブランチのまとめ
「なりすまし」のすすめ
この本は、「ベテラン地方議員」の皆さんに、ネット経由で投票行動を決定しようとする人たち(これからどんどの多くなってくる)に対して「私こそあなたにぴったりの政治家」というイメージをアピールするためのハウツウを提供する、という建前の本です。
ハウツウというのは宿命がありまして、使える人はすでに知っている、知らない人は知っても使えない(笑
この本を読んでその気になり、ネット上で「あなた好みの政治家」になりすまそうと志す人にご忠告。
すぐに馬脚が現れて逆効果、止めといた方がいいよ(W。
もちろん、ハウツウ提供側はこのあたりは十分承知の上ですから、我々としては、はて著者の真意はいずこにありや、と詮索をたのしむことになります。
次は別のブランチで「政治家とホームページ」を論じます。
投稿時間:2003/10/31(Fri) 15:47
投稿者名:takeo
タイトル:政治と議員とホームページ
ということで(W,いよいよ本論に入ります。
現代日本において政治家になる、つまり政治を職業にしたいと思った人は、とりあえず各級議員への当選を目指すことになります。
インターネットの時代、政治をやるのに議員にならないといけないか、フツーの人だとなんか政治をやれない致命的な不具合があるのかどうか、というあたりはこれから追々明らかになっていくことでしょう。私も現在「くらすば」においてささやかな実験を行っている最中です。
さて、とりあえず議員というお仕事について。
議員さんはもちろん政治家です。政治家は政治をやりたい人が勝手に(選挙に出て)なる、というのが「民主主義」。選挙は政治をやりたい人の関門です。これまでは「ただの人」がいやな政治家は石にかじりついても選挙に勝ち上がらなくてはならなかった。
政治家にとって選挙とは自分が政治家になるための手段、そのほかには余り意味はないと思います。
さて、インターネットを駆使して選挙に当選、見事政治家になった政治家ですが、ここからがいよいよ「政治家になった理由」がものを言うときです。政治家は政治家になった目的を政治の場で達成しなければならない。
インターネット時代、ネットを利用して政治家になった政治家は、その政治上の目的達成のためにネットを如何に駆使すべきか?
投稿時間:2003/10/31(Fri) 19:22
投稿者名:takeo
タイトル:政治家の競争
少し一般論を。
政治家は政治がやりたくて政治家になるわけですが、そのためには選挙という関門をくぐらなければならない。選抜競争に勝ち抜かなければならないわけです。しかし、これは文字通り門をくぐっただけ、本当の競争はバッジをつけてから始まります。
政治をやる、ということの目的は当該団体の意志決定プロセスを自分の思い通りにうごかす、ということです。当該団体の意志決定に際して自分の思い通りに決定する、あるいはさせる。
政治家の数だけ「思い通り」にしたい人がいるわけですが、実際は初心を忘れて骨抜きになっている人がたくさんいます。こういう人は政治とは話し合いだとかなんとか自分にとって都合のいい戯言を信じて、あるいは信じた振りをして議会活動にいそしみます。もちろん意志決定にあたってはこういう人を無視するわけには行きません。
何といっても民主主義は頭数が勝負、かって誰でしたか、「民主主義は頭を叩き割り合う代わりに頭数を数えるのだ」と喝破したえらい人がいましたですね。
なにやらとりとめない話になりましたが、政治家たるもの自分の意志つまり我意ですね、これを団体の意志とすべく立ち上がったわけですから、並み居る同僚政治家を後目に我意を団体の意志とすべく手練手管を駆使して団体に押しつけなくてはならない。
政治というのはそういうプロセスでしょ?
「俺の意見を団体の意思に」といったことを考えている人が政治家の数だけあるとすれば、政治の世界は「競争」の世界、マーケティングの世界ですね。
投稿時間:2003/11/01(Sat) 16:14
投稿者名:takeo
タイトル:政治の本質
政治は団体の意志決定のプロセスですが、それは同時に政治家が自分の主観を団体の意志にしようと画策するプロセスでもあります。
これは別に特性の政治形態に限ったことではありません。
「画策」がいやなら、工夫するとか、説得するとかいろいろあります。しかし、個人の主観を団体の意志にする、という政治の本質は不変でしょう。覚えておくとなんか役に立つかも、です。
余談はこれまで、本題を続けたいと思います。
投稿時間:2003/11/01(Sat) 22:04
投稿者名:takeo
タイトル:Re: 政治の本質
> 余談はこれまで、本題を続けたいと思います。
と思いましたが、結構面白い(でしょ?)のでもう少し。
政治が如上のようなものである、政治家は自分の思惑や趣味その他を団体の意志にすることを目指す人種であるとすれば、選挙は有志が政治家になるための勝ち抜きゲームということになります。
ここで疑問。
定義から政治とは自分のやりたいことを団体のやりたいことにすることであり、政治家とはそれを目指す人、ですね。
では、政治をやる=自分が団体にやらせたいことを団体にやらせる、というためには政治家にならなければならない=立候補して選挙で勝ち抜かなければならないのか?
そんなことはありませんね。
投稿時間:2003/11/02(Sun) 10:37
投稿者名:takeo
タイトル:パンピーの政治参加
政治家以外の住民は選挙で投票することが「政治参加」であるというのが現行政治制度の基本です。「代議制民主主義」。
ところが政治家は、「代議」するために政治家になったわけではありません。「代議」制を通じて自分の主観、主張、私利私欲を団体の意志にするために活動するわけですから、あなたの主観・主張・私利私欲を誰かが代議してくれる、などということは期待できません。
まして、議会内部その周辺はこれまでの議員あるいはそのグループ間の積年の貸し借りその他の人間関係の積み重ねがありますからね。
したがって、政治参加を目指す非政治家は、団体の意志決定に自分の主張を反映させる手段を開発しなければならない。
こえrまで政治の現状に不満を持つ個人は、署名活動やデモといった行動に訴えていましたが、今日、そういった政治参加はめっきり減っています。
もちろん、かってそういう形で表現されていた政治に対する不満が減少した訳ではありませんから、「政治へのあきらめ」「政治参加への断念」ということがある。代議制にせよ直接行動にせよ政治は変わらない、ということですね。
このことは、議員個人にも言えることです。
ところがインターネットの出現で、事態は大きく変わる可能性が出てきました。このブランチではそのあたりについて考えてみたいと思います。
投稿時間:2003/11/03(Mon) 01:07
投稿者名:吉田 つとむ
Eメール:mster@j-expert.com
URL :http://j-expert.com/
タイトル:政治参加を目指す非政治家
> 政治家以外の住民は選挙で投票することが「政治参加」であるというのが現行政治制度の基本です。「代議制民主主義」。
>
> ところが政治家は、「代議」するために政治家になったわけではません。「代議」制を通じて自分の主観、主張、私利私欲を団体の意志にするために活動するわけですから、あなたの主観・主張・私利私欲を誰かが代議してくれる、などということは期待できません。
● 吉田
別の分野へ議論が進み、更に期待しているところです。ここでおっしゃることは、その通りのことです。もっぱら、私は議員の側から状況を見ていますが、自分の意志を通す目的で「議会内の会派」に参加しています。そうした反面、他の議員では、その会派を離脱し、さらに別の会派を結成することもあります。自分にあった団体意志を形成しようとするのでしょう。
このあと、takeo さんが論じられる、政治参加を目指す非政治家がインターネットを通じて、どのような行動を示すか、多いに期待しています。
投稿時間:2003/11/03(Mon) 13:55
投稿者名:takeo
タイトル:Re: 政治参加を目指す非政治家
非・政治家の政治過程への参加には「アドボカシー」というのが切り口になるのでしょうが、位置づけ、活用方法、手法の開発などはこれからですね。
ただし、「政治過程」の方がとうてい受け入れないでしょうから、そこをどう突破していくか、ということが鍵になります。
投稿時間:2003/11/03(Mon) 10:26
投稿者名:takeo
タイトル:政治とネットマーケティング
> 「俺の意見を団体の意思に」といったことを考えている人が政治家の数だけあるとすれば、政治の世界は「競争」の世界、マーケティングの世界ですね。
マーケティングは「相手をその気にさせるの法」、政治の世界は上下左右・東西南北、いずこをみてもマーケティングに満ち満ちているわけでありまして、マーケティングの専門家にとりまして「政治ほどすてきなビジネスはない」かも知れません。
マーケティング的には相手をその気にさせるには、「説得・納得・損得」という「得の三点セット」を駆使します。
1.まずは説得、これはもちろん内容ではなく技術です。
2.つぎに納得、これは「おまえのいいたいことは分かった」ということ。説得がうまくないとここまでいかずにマーケティングはおしまいです。説得不調。
3.ラスト損得、これはもっぱら相手の頭のなかで行われる計算のプロセス。マーケティングはもっぱらここに働き掛けるわけですね。
マーケティングは相手の態度変容を促すための「3得」に関する活動であり、その一環としてネットマーケティングがあり、活動領域の一つである「政治」の場におけるネットマーケティングの活用について考えてみる、というのがここの主題です。
投稿時間:2003/11/03(Mon) 10:44
投稿者名:takeo
タイトル:政治家の損得
政治家のネットマーケティングの目的はいうまでもなく「ネット活動を通じて政治を志した目的・目標を達成する」ということにあるわけです。政治の場で政治家としての目標を達成しようとする活動は同じ政治家に対するマーケティング、自分の目標達成に影響のある政治家を目標達成に協力させる=その気にさせる、活動が主体です。
政治家の特定イシューに対する態度はどのようにして決定されるか。
これは見かけ単純な計算でありまして
1.自分固有の目的との関係・・・つまり政治的利害
2.政治を超えた範疇の利害・・・流動性とか
3.安全・安定に関わる影響・・・身体、身分
などなどが基準となって、損得が計算される。
もちろんこれの源泉となる議員仲間におけるポジションということもきわめて重要であり、1に含まれますが特筆しておかなければならない。政治家たるもの、関係者からなめられる・メンツを失う、ということは有ってはならないことですね。
これらの計算がプロセス抜きで出来ることが修羅場の多い時期・場所の政治家には不潔の資質、これからは従来のような秒速ではあdめ、ナノ計算が出来ないと政治家は務まらない。
というようなことを前書きとして「政治家による政治のための政治的ホームページ」について考えてみましょう。
投稿時間:2003/11/03(Mon) 10:57
投稿者名:takeo
タイトル:標的は政治過程
ここで論じているのは狭義の政治家、本邦の政治制度において政治にあたる立場について論じています。(広義の、現行体制を覆す政治活動・制度化されていないレベルの政治などについては議論の枠外)
政治家は自分の目的を達成するためには、政治過程において関係者を「その気にさせる」ことが必要です。政治過程とは、意志決定過程=議案の作成・上程ー審議ー採決のプロセス、なおこれは議会の審議プロセスに限りません。
政治家はこの全プロセスにおいて、マーケティングを駆使することになる。対象=その気にさせる相手は、このプロセス全域において計算して行動するすべての関係者、ということになりますね。
ということで、興味のある人には生々しい話、興味のない人には全然、という成り行きですがこの後どうしましょうか。
手の内を見せたとたん、役に立たなくなる手というのもありますからね。
政治的マーケティングが難しくなる(W
投稿時間:2003/11/03(Mon) 14:15
投稿者名:takeo
タイトル:議員のホームページ
> インターネット時代、ネットを利用して政治家になった政治家は、その政治上の目的達成のためにネットを如何に駆使すべきか?
「政治家になる過程」でのネット使いのハウツウは吉田さんの本に書かれています。いろいろなコンテンツが実務にわたるまで親切に提案されています。
多くのネット使いの政治家は「政治家になる過程」のレベルでホームページを展開していますが、これだけでは日夜、精魂を傾けて自分のサイトを整備充実させていくだけの意義が問われます。
議員のホームページは「政治過程」に活用されてこそ、インターネットなど歯牙にもかけないという議員達を出し抜いて政治過程に自分の我欲を反映させる方法として活用されてこそ、インターネットらしいともいえますね。
ところで、以下蛇足ながら。
このスレッドで、政治家の主観、我意、私利私欲、我欲などと表現しているのは、一般には政治的信条、政策課題、政治家としての目的・目標などと同じ内容です。同時に政治家の個人的な、ひょっとしたら人には言えない・知られたくない、政治家・政治への動機なども含んでおり、いずれも同等に扱っています。
どんな動機にせよ、あなたがあなたにとってプラスだ、と考えたんですよね、ということです。
別に政治家をおとしめようとか、からかおうとかいう魂胆があるわけではありませんから、誤解なさないように。
投稿時間:2003/11/04(Tue) 12:11
投稿者名:takeo
タイトル:ここから先は
「ニッポン・言霊の国」論は井沢元彦さんですが、言霊イズムならずとも世の中には口に出したとたん、効力を失う、というたぐいのことがいろいろありますね。
「ネットで政治」という領域にはそういうことがたくさんありまして、それらをここで話題にするのは手品のタネを暴露するようなもの、ましてささやかながらネット経由で政治過程への参入を心がけている当サイトとしても自縄自縛となりかねません。
このあたりは吉田さんはどうお考えでしょうか。
投稿時間:2003/11/05(Wed) 00:40
投稿者名:吉田 つとむ
Eメール:mster@j-expert.com
URL :http://j-expert.com/
タイトル:住民監視の中での、議員の対応
ネット上において、ここの状況に応じて政治的な立場や目標を書き連ねることは、その対象である相手もその記事を見ているわけですので、たしかに、手品のタネをばらしてしまうようなものかも知れません。
しかし、一方で特許期限が切れた商品を何時までも大事にするより、新しい情報をつねに自分が情報発信する側にいる。このような政治的なスタンスが、今求められているのではないでしょうか.
あえて、自己の不利な情報もオープンにすることで、相手の言動に歯止めをかけること、関係住民にそうした安心感を持たれることは、政治家や政治グループの基本的なスタンスと考えます。
議員や議員グループの議論が、その両者のみで終了する時代では無いと考えます。絶えず、住民監視が続いているなかで、議員が自己の能力発揮をするべきだと思うからです。
さまざまの事柄を記述するにあたって、相互関係をどのように把握できるか、これまた議員が、住民から常に見つづけられていると考えてます。
投稿時間:2003/11/08(Sat) 21:58
投稿者名:takeo
タイトル:住民の政治過程への参加
> しかし、一方で特許期限が切れた商品を何時までも大事にするより、新しい情報をつねに自分が情報発信する側にいる。このような政治的なスタンスが、今
> 求められているのではないでしょうか.
まずは、情報公開について行政や議会が率先行うよう働きかける
もちろん吉田さんは日頃から先駆的に取り組んでおられますが。
次に自分の政治活動とホームページをどう結びつけていくか。
リアルの政治活動を成功させるためにネットで何が出来るか、というテーマがあります。すでに「情報」を「公開」するという姿勢自体がリアルの政治過程にしっかり影響を与える。
>
> あえて、自己の不利な情報もオープンにすることで、相手の言動に歯止めをかけること、関係住民にそうした安心感を持たれることは、政治家や政治グループの基本的なスタンスと考えます。
> 議員や議員グループの議論が、その両者のみで終了する時代では無いと考えます。絶えず、住民監視が続いているなかで、議員が自己の能力発揮をするべきだと思うからです。
住民が政治過程を監視する、というのはあまり現実味が感じられません。もちろん、それにこしたことはありませんが。
住民が「監視」をする・発言をする、ということで政治過程に参画していく機会として議員さんのホームページとりわけ掲示板の役割は大切ですね。
それらを踏まえながら、さらにネットを政治過程で活用していく段取りが考案されるべき時でしょう。
> さまざまの事柄を記述するにあたって、相互関係をどのように把握できるか、これまた議員が、住民から常に見つづけられていると考えてます。
住民が見ている、ということを政治過程の出演者が認識しています。
これが大切だと思いますね。
ネット経由での政治過程への住民参加のありかたは、大いに試行錯誤が行われるべき。習熟したら議員さんいとって強力な武器になる。
投稿時間:2003/11/08(Sat) 22:00
投稿者名:takeo
タイトル:ちなみに
> ネット経由での政治過程への住民参加のありかたは、大いに試行錯誤が行われるべき。習熟したら議員さんいとって強力な武器になる。
私は武雄市のホームページの掲示板に、「商業専門の経営コンサルタント」と自己紹介して実名で登場、市の商業施策を論じています。専門的知識を持つ市民の「暮らす場」自治への参加のあり方として、取り組んでいます。
もちろん、テーマは中心市街地活性化がらみの切実なものであり、政策的成果を引き出すことを目指す政治参加の実践、試行ではありません。
投稿時間:2003/11/11(Tue) 12:51
投稿者名:takeo
タイトル:政治とweb
>> インターネット時代、ネットを利用して政治家になった政治家は、その政治上の目的達成のためにネットを如何に駆使すべきか?
インターネットの出現は政治家に新しい政治活動の舞台を準備していますが、これまでのところ、この舞台は十分使いこなされていないようです。
政治家が政治家として存在する目的を達成するためにはマーケティングを駆使することが必要であることは確認済みです。
では、政治家は新しいマーケティング分野であると同時に武器でもあるwebとりわけホームページをどう活用できるのか、少し考えてみたいと思います。
投稿時間:2003/11/19(Wed) 12:30
投稿者名:takeo
タイトル:「場」の認知
> では、政治家は新しいマーケティング分野であると同時に武器でもあるwebとりわけホームページをどう活用できるのか、少し考えてみたいと思います。
まずは、当該サイトが現実の「政治過程」の場(の一つ)である、ということを関係者に認知させなければならない。
これはもちろん、そういう意図を持って開設すればそう言う「場」になる、というような単純なことではありません。
課題は、リアルの政治過程において政治家の意志を実現するためにはWeb・サイトをどのように活用したらよいか、ということですからこの目的を実現するサイトのあり方をあれこれ考えることになります。
スローガンや公約などを大書するのも結構ですが、ここではせっかく政治家になり、せっかくサイトを開設するわけですから、初志貫徹にWebを活用する、サイトの活用はどうすべきか?
ということになります。
もちろん併せて、というか次の選挙で投票してくれる人の維持・確保に役立てることも忘れてはいけません。
投稿時間:2003/12/15(Mon) 14:20
投稿者名:takeo
タイトル:まとめ
政治家のホームページは、当然ながら、政治家の政治活動の「場」として活用すべきです。
この場合の「政治活動」とは政治家への免許証を入手することではなく、政治家が実現したい目的を具現化していくプロセス=組織の意志決定に影響を与えるという機能です。政治家のサイトはこの活動の一環を担うものとして設計・構築・運用されるべきだということですね。
このような取り組みは、吉田さんをはじめ、Web練達の議員さんたちによって先駆的な試行が始まったばかりです。今後さらに試行錯誤が続くものと思いますが、「如何にあるべきか」というあたりについての論議の場、試行の場が共有されると面白いと思います。
特に重視すべきは、民主主義の要諦である「啓蒙」という仕事をどのように組み込んでいくかということです。
いずれ機会があればあらためて考えてみたいものです。
果たして吉田さんのご本の評になっていたかどうか、大いに心許ないところですが、これをもって、ひとまず終わりといたします。
投稿時間:2003/12/17(Wed) 08:05
投稿者名:吉田 つとむ
Eメール:mster@j-expert.com
URL :http://j-expert.com/
タイトル:丁重な扱いをうけた私の著作本
丁重な扱いをしていただきました.
著者にとってなによりの励みは、自分の本が評されることです。
他に、この本が新人候補者のインターネット入門本と解された例もあります。著者から見ると、(ある程度、政治経歴を経た議員の自己の政治活動記録を記すことの必要性を説いたものなのに、極めて不思議なことでした。
そうした中で、議員の政治活動=政策の実現仮定を明らかにする行為に注目していただいたことに感謝致します。
最近、「マニュフェスト」なるものが流行っていますが、現実政治の場は、議論の場である面と、政治的な味方を増やすプロセスと言う側面が薄らいでいると思います。
そうした意味では、政治家ホームページにとって、より重要な存在は、その政治目標のプロセスをさまざまに表現できる掲示板の存在ではないかと、考えています。そのうち、更に意義があるのは、他者のオープンな意見参加が出きることだと考えます。
今後のホームページ作りにおいて、氏の書評を念頭におかせていただきます。
また、今回の書評を私のHPに転載させていただきたいのですが、このツリー形式になったものを、どのように順序だてて並べたらよろしいでしょうか.ご意見をください.
何時までもお手数をおかけ致します。
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