投稿時間:2003/09/17(Wed) 15:16
投稿者名:takeo
タイトル:地方百貨店の再生
***以下は、「各地の状況」(西日本新聞連載の商店街ルポへの私のコメント)からの引用、これをたたき台に地方百貨店の再生について考えてみましょう。
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第3回商店街ルポ(5月28日)は福岡県大牟田市。
中心市街地に立地する地方百貨店、松屋が昨年1月民事再生法適用を申請、市民や商店主による再建が始まっている。
「核店舗を失った街は必ず衰退する」という危機感から、市商店街連合会が窓口となって市民に出資を呼びかけ、12000人以上、1億3千万円が集ま理、これを担保に再生がスタートした。
03年2月期の売り上げ目標は48億円(前年対比80%)と設定されたが、実績は42億円。今月から生鮮食品の宅配を始めている。
「これからが勝負」と経営に参画している商店主。
*******以上が新聞ルポの要約************
地方百貨店のコンセプトは、「この町で一番高品質・高価格の品ぞろえ」ということでした。客相ではなく客層に対応した業態です。
地方百貨店敗退の原因は複合していますが、もともとこれは
1.商圏事情
2.問屋のバックアップ
3.お客の未熟
という店舗以外の要因で成立していた商売です。
現在、これらの条件は全て消滅していますから、基本的に業態そのものが時代にミスマッチしている、ということです。
地方百貨店は業態を転換するような大改革に取り組まないと再生は難しい。
百貨店が商店街の核である、という認識は時代に遅れています。
「核店舗」とは「その集積で成り立つ小売業の性格を決める力を持っている店舗」のことです。「集積の性格を1店で象徴できる」ということです。現在、地方百貨店にこういう力はありません。商店街の皆さんが地方百貨店を核と認識し、核の集客力のおこぼれをちょうだいする、という「活性化策」を考えていたら他力本願も良いところです。
お客の来街目的は個店のシャッターの内側でのみ達成されます。言い換えれば、店内に来店目的を作りあげていない店舗は周辺環境がどんなに好転してもお客から買い物行き先として認知されることはありません。
つまり、とおりにいくら人が溢れるようになっても自店には無縁だということです。
再生を目指す地方百貨店が立地する中心商店街の活性化、ショッピングモール(当社的にはラグジュアリィモール)を目指す以外に無い、ということでは他の中心商店街と同様ですが、条件としては大変恵まれています。
1.中心商店街活性化の方向をラグジュアリィモールへの転換に定める
2.地方百貨店をラグジュアリィモールの核として再生する
3.各個店はラグジュアリィショップへの転換で繁盛を目指す
という理想的なモール化への道が開けることになります。
大牟田市中心商店街のルポ、商店街及び個店の取り組み状況が紹介されていないところが気になります。もし、松屋が再生されれば何とかなる、というような気持ちがあるとすればそれは大きな間違い、そういう構えでは街も松屋も沈没します。
投稿時間:2003/09/17(Wed) 15:26
投稿者名:takeo
タイトル:総論OK、各論は・・・
百貨店込みでの中心市街地活性化、総論としては上記の通りですが、シナリオに基づいて百貨店が再生できるか、となるとう〜むですね。
もともと成立した条件が、
1.商圏事情
2.問屋のバックアップ
3.お客の未熟
ということだったということは、百貨店の経営はこの3点セットの元でのみ成立する商売だった、ということを意味しています。だって、この三点セットの上に自然発生・成長・停滞・・というライフサイクルを演じているのが一般的な百貨店の姿ですからね。これまでの経験の範囲には3点セットにたよらない・三点セットを否定した店づくりに挑戦したことがありません。そんなことをしなくても繁盛する、という経験だけを何十年も企業によっては百年以上、続けてきたわけですから。
ラグジュアリィモールの核として再生する、方向は正しいが方法はあるでしょうか?
投稿時間:2003/09/21(Sun) 12:28
投稿者名:takeo
タイトル:ラグジュアリィニーズと百貨店
商業集積の核店舗とは、一店舗でその集積のデスティネーションを体現・象徴している、そういう力を持ったところです。
百貨店がラグジュアリィストアを目指すということは、百貨店の生き残りを賭けた選択肢ですが、商店街にとっても願ってもないこと、中心市街地のデスティネーションが飛躍的に強化されます。
そこで問題は、百貨店の「店づくりの転換」ということになります。
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