投稿時間:2003/02/28(Fri) 09:21
投稿者名:takeo
タイトル:「トップダウン」について
商店街活性化事業の状況、ハウステンボスの再建問題、国の経済再生の取り組み、等々を見ていると、つくづく長期にわたり・大規模な広がりを持つ事業は、「トップダウン」という取り組みでないとダメだな、と実感させられます。
「トップダウン」というのは、もちろん、ものごとを組織のトップが決定して後はそれに従う、というやりかたのことではありません。マスコミなどの論調はおしなべてそういうニュアンスになっていますが、大違いです。
現下の事業経営、組織運営には大切なことですから、ちょっとおさらいをしておきましょう。
投稿時間:2003/02/28(Fri) 11:37
投稿者名:takeo
タイトル:目的〜目標〜・・・実務
トップダウンとは、標題のように、やるべきことを決定するにあたってはより上位のことから順に行う、という方法のことです。ご承知の方が多いと思いますが。
組織の構造は、おおむねその組織が達成しようとする目的〜事業に対応して作られています。上位者ほどより広い範囲の責任と権限を持ちますが、そのことと「トップダウン」とは直接の関係はありません。組織の人員配置は正確な方針を出す能力の順に「トップダウン」になっているわけではありませんから。
目的〜目標・・・という連鎖(とりあえず組織の「価値体系」とします)の中である状況に対応しようとするとき、その対応は、状況の中で組織の価値体系に照らして、価値のプラスを増やし、マイナスを減じる、という基準で考えられることになります。実務の推敲にあたっては常に先行する価値体系が基準になるということです。これがトップダウンの考え方です。
次回、プロジェクトの企画について考えてみましょう。
投稿時間:2003/03/01(Sat) 07:00
投稿者名:takeo
タイトル:プロジェクトの目的
いうまでもなく、プロジェクトの目的は@プロジェクトの外に,Aプロジェクトに先行して、存在します。
プロジェクトとは、プロジェクトを計画する組織が組織の目的を達成するためにその時点で取り組まなければならない戦略的な課題です。この場合、戦略的とは、組織が目的を達成するために選択したシナリオの成否を大きく左右する存在、という意味です。
書き直します。
プロジェクトとは、
@ある組織が、その存在目的を果たすために、
Aある時、ある場所で必ずやらなければならない、と考えられる仕事
という解釈でどうでしょうか。
「必ずやらなければならない」というのは、そういう風に組織の人たちが決めた、ということで客観的に誰からみてもそうだ、ということではありません。
選ばれた仕事は、たぶん、これまでの組織のありかた、手法ではなかなか取り組むことが難しい、例えば「組織横断」的な取り組みが必要な課題であることが多いと思われます。
プロジェクトが大きく、多方面に渡り、困難が予想されるほど、プロジェクトはそもそもプロジェクトが果たすべき役割や組織の目的から離れて自分自身を目的化してしまうことがあります。これは要注意です。
元はといえば、組織自体の目的がはっきりしていない、そのためにプロジェクトにはっきりした目的・目標を与えられなかった、というようなこともあるようです。
プロジェクトの目的はプロジェクトの外に、プロジェクトに先行して存在する、ということを忘れてはいけません。どんなプロジェクトでもその目的を達成する方法は、そのプロジェクト以外にもあったはず、なぜそのプロジェクトが選ばれたのか、ということもしっかり理解しておくべきです。
投稿時間:2003/03/03(Mon) 13:48
投稿者名:takeo
タイトル:Re: プロジェクトの目的
> いうまでもなく、プロジェクトの目的は@プロジェクトの外に,Aプロジェクトに先行して、存在します。
このことは、しっかり覚えておかないと大きなプロジェクトほど独走してしまいます。条件が揃いすぎるとたちまち暴走です。
ついでに言えば、組織の目的は組織の外に・組織に先行して存在します。
組織の目的があやふやになっていると、プロジェクトの目的もあやふやになる可能性が高くなります。
> プロジェクトとは、
> @ある組織が、その存在目的を果たすために、
> Aある時、ある場所で必ずやらなければならない、と考えられる仕事
> という解釈でどうでしょうか。
「必ずやらなければならない」ということは、現在の状況下で組織の目的を達成し続けていくためには、組織はこの方向に進むべき、手持ちの資源を編制して歩いていくシナリオを作る(これが戦略)、シナリオを上手く動かす鍵となる仕事=「プロジェクト」と呼ぶにふさわしいのはこのような仕事でしょう。
> 「必ずやらなければならない」というのは、そういう風に組織の人たちが決めた、ということで客観的に誰からみてもそうだ、ということではありません。
つまり、状況下で組織の目的を達成する方向に基づき、道を切り開いていく
ことを託したのが「プロジェクト」だということになります。
「中心市街地活性化」は、この時期、都市経営上避けることのできない課題=プロジェクトです。
> 選ばれた仕事は、たぶん、これまでの組織のありかた、手法ではなかなか取り組むことが難しい、例えば「組織横断」的な取り組みが必要な課題であることが多いと思われます。
これは、組織の命運がかかるような仕事ですから、ルーティンワーク基準だ作られている既存の組織割りでは対応できない課題であることが多いわけです。
> プロジェクトが大きく、多方面に渡り、困難が予想されるほど、プロジェクトはそもそもプロジェクトが果たすべき役割や組織の目的から離れて自分自身を目的化してしまうことがあります。これは要注意です。
> 元はといえば、組織自体の目的がはっきりしていない、そのためにプロジェクトにはっきりした目的・目標を与えられなかった、というようなこともあるようです。
> プロジェクトの目的はプロジェクトの外に、プロジェクトに先行して存在する、ということを忘れてはいけません。どんなプロジェクトでもその目的を達成する方法は、そのプロジェクト以外にもあったはず、なぜそのプロジェクトが選ばれたのか、ということもしっかり理解しておくべきです。
集客施設の場合は、デスティネーション。
お客に来てもらって、何をしてもらいたいのか。
お客はどのような「堪能」を期待し、味わうことができるのか?
つまり、お客の期待=デスティネーションであり、それを実現する施設のありかたを凝縮表現するのがコンセプトです。
こういうことをきれいさっぱり忘れたレベルで構想されている集積が多いと思います。
集客装置のプロジェクトは是非ともディズニーランドに学ぶべき。
といっても何を学ぶか、ということが問題ですけどね。
投稿時間:2003/04/04(Fri) 17:32
投稿者名:独りよがり
タイトル:Re: 中心市街地活性化
突然で申し訳ありませんが、お話しに割り込ませていただきます。
> 中心市街地活性化の目的と目標、「必ずやらなければならない」というレベルで考えられていますか?立てられていますか?
今まで、読ませていただきましたが、
中心市街地活性化の目的と目標、これは何なのでしょうか?
本当に中心市街地を活性化させなければならないのでしょうか?
中心市街地を活性化させたいのは誰なのでしょうか?
そこに住む住民ですか? 商店主ですか? 市ですか?
たとえてば、私達は日本という国(地域)に住む運命共同体ですから、自分たちのいる(暮らしている)日本という国(離れられない場所)を守ろうとするのは判ります。
その理屈からいくと、中心市街地を活性化させたいのは中心市街地に住む住民と商店主ということになります。しかし、そこが離れられない場所でないかぎり住む場所を変えてしまえばいくらでも活性している場所へ行くことができるのです。中心市街地にあった商店がSCモールなどに移店している今の現状そのままです。
極論かも知れませんがつまり、中心市街地を活性化させたいのは住む場所を変えることができない一部の住民と商店主と、税金という収入を維持したいと思っている市や県ではないかと思うのです。
これだけ交通機関の発達した現代では、商売という部分だけを見れば、場所に固執していてもしょうがないのではないでしょうか。
それよりも、自分たちの住む場所(地域)を本当に愛し大切に育てたいという思いがあるのであれば、生活というコミュニティーの中から生まれる互いに協力するという姿勢から、文化も経済も自然発生するのではないかと思っています。つまり、生活は経済があるから成り立つのではなく、そこに人が暮らすという生活の中からコミュニティーとして必要な経済が生まれるのではないでしょうか。経済の始まりは、物々交換だったはずで、お金というものは必要な物の代替品でしかないはずです。そして人々が生きていくのに必要なのは衣食住であり、お金そのものではないのです。
投稿時間:2003/04/06(Sun) 15:05
投稿者名:takeo
タイトル:Re^2: 中心市街地活性化
こんにちは。
> 突然で申し訳ありませんが、お話しに割り込ませていただきます。
>> 中心市街地活性化の目的と目標、「必ずやらなければならない」というレベルで考えられていますか?立てられていますか?
> 今まで、読ませていただきましたが、
> 中心市街地活性化の目的と目標、これは何なのでしょうか?
> 本当に中心市街地を活性化させなければならないのでしょうか?
はい。その理由は次のところに書いています。
http://www.quolaid.com/library/kiji/20020927.htm
最近注目されること。
中心市街地に立地する小売業が取り扱う商品は、国産品が多いということが特徴です。他方、郊外のショッピングセンターなどで売られている商品は圧倒的に海外商品です。中心商店街が活性化されるということは、国内メーカーや問屋の流通経路が活性化するということであり、日本経済全体が活性化することにつながります。
中心商店街の活性化は、結果的にそこにつながる日本経済全体の活性化に取り組む上で大変重要な仕事だと思います。
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