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K027■表出と表現

投稿時間:2002/12/08(Sun) 11:38
投稿者名:takeo
タイトル:
表出と表現
 雑誌を見ていて目に留まりました。
「表出」とは自分の感情などを外部に出すこと、「表現」はある目的意識をもって言葉を利用すること、と区別されます。

 赤ちゃんがおなかがすいて泣いている、というのは「表出」ですね。目的意識をもった行為ではなく、おなかがすいている、自分の状態を表出しているわけです。これを敷衍して、言語表現のなかで表出的表現というのがありそうです。政治家の馬鹿野郎、とどなるのも表出、はげたか銀行め、というのも表出的表現ですね。最近では朝鮮民主主義人民共和国(それにしても長い!)に対する表現も表出に近いものが有りますねぇ。
大人の問題は表出すれば解決する、ということはほとんどありません。

 小学生が小遣いをもらうことを目的に、おばあちゃんに「肩をもんであげようか」と話しかけるのは、「表現」です。特定の他人に対する表現は、期待していることが実現することを目指して言葉を使う、ということになります。

 社会のなかで目的を達成するには表現が大切です。表現は感情表出ではなく、目的を達成するために言葉を使うこと、こちらが期待している行為を相手にしてもらうことが目的ですから、いろいろ工夫が必要になります。よりよく表現するためには、自分の表現が単なる表出ではなく、表現であることをしっかり踏まえて、目的を達成する手段としてぴったり適した表現になっているだろうか、ということをよく検討してみることが必要です。

 このことは、私たちの社会的な活動が言葉を使って行われる以上、いつも考えて置かなければいけないことです。
表出は状況に対する感情の直接吐露、表現は状況改善・問題解決のための努力、と考えればいいのではないでしょうか。もちろんこれは目的達成のためには何を表現しても良い、ということではありません。あくまでも目的達成にふさわしい表現を目指す、ということです。

 このサイトも目的を達成するためには表現にもっともっと工夫が必要だと痛感しています。







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