ホーム資料庫経営フォーラム 保存版


経営フォーラム  保存版  

K017■ユニクロ再論

投稿時間:2002/05/11(Sat) 11:54
投稿者名:takeo
タイトル:
ユニクロ再論

社長交代が報じられています。

「コンサルタントの眼」(いけない、まだ再刊できてない!)で論じた「ユニクロ=コロンブスの卵」説を覚えておいででしょうか。

ユニクロの快進撃は、
1.カジュアルウエア単品をファッションパーツと定義することで
2.単品を米国式マーチャンダイジング方式+中国の生産工場と提携+ベネトン流バリエーションで販売
3.従来の価格常識を無視した低価格提供を可能にした
ということで全方位の客相(クオールエイド定義、客層にあらず)を吸引したものです。

このようなユニクロの将来について私は、

1.ユニクロの独創は、ファッションパーツニーズの誕生=「顧客の成熟=ファッションコーディネート力の向上により単品の組み合わせ=編集を楽しむ、という客相が登場する、ということへの気づきである。
2.マーチャンダイジングと中国の生産システムは米国(GAPなど)の努力で開発されたもの、ユニクロオリジナルではない。

というところから、量販企業に対して「コロンブスの卵」の役割を演じていることを指摘し、将来はきわめて厳しいことを予測しました。

ユニクロはアイデアだけで全方位の客相を吸引することに成功したわけですが、オリジナル技術で作りあげた業態ではありませんから、潜在需要を掘り当てたとたん、全方位のファッション企業がライバルになりました。価格で動く客相には量販店が、コーディネート志向の客相には専門店チェーンが、というように全方位のお客がむしり取られている、というのがユニクロの現状でしょう。

ユニクロが直面しているのはリーダーシップの問題ではなくシステムの問題です。システムの問題というのはシステムを替えないと対処できません。一方でシステムを動かしコスト原資を確保しながら他方でシステムを取り替える、というのは余りにも虫の良い話、量販店が起死回生策として取り組もうとしてことごとく失敗してきた浅はかな考えですね。

ユニクロは新しい戦略として「食品業界」スーパーマーケット業界への参入を発表していますが、この戦略は成功するかどうか、あらためて考えてみたいと思います。

投稿時間:2002/05/13(Mon) 09:53
投稿者名:すいらん
タイトル:
Re: suiranさん再掲お願いします
ユニクロの成功は、一般にはユニクロ的ビジネスモデルにあると思われております。(少品種大ロット、海外(中国)でのローコスト製造で、低価格販売というやり方)

これを、「流行」という側面から考えると、違った考え方が出来ます。
そこで、モード工学研究所・森田洋一氏の言葉をお借りして、皆様のご参考までにその事を書いてみることにします。

ユニクロの成功は、皮肉な言い方をすれば“ユニクロ型ビジネスモデルであるにもかかわらず躍進した”と言えます。ユニクロ的ビジネスモデルを採用している企業は他にもあったのに、ユニクロに追随出来ませんでした。
森田氏は下記のようにいっています。
“ユニクロ躍進の原因は、都心進出と低価格フリースの大量供給であり、
なかでも、フリースの存在が大きい”
“ユニクロがフリースの大量販売をはじめた98年秋冬は、フリースジャ
ケットを多くの店が1万円以上で売っていました。前年よりは安くなっ
ていましたが、まだまだ値段が通っていました。それを、1900円で
売ったから、爆発は当然です。しかも品切れを防ぐため大増産を
かけた”・・ことにある。

上記の「フリースの存在が大きい」とはフリースが流行期にあったということです。その売れてる商品(値の通る商品)を低価格で大量提供したことにあります。さらに、大量提供するという事は、皆が同じものを着るという事になります。

流行の周期では対立する要素が交互に流行期を持ちます。つまり、「皆が同じものを着る(同じでも構わない)」と「同じものを着たくない」というコダワリが交互に流行期を持ちます。(“[同一視]⇔[対立視]”という流行周期)ユニクロ躍進の、もう一つの要因は、この[同一視](同じでも構わない)の流行期にあったという事にあります。

まとめると、メイン商品フリースの流行期と「同一視」の流行期が重なっていた事がユニクロの躍進を許したということになります。
それが、フリースの非流行期と同一視の非流行期([対立視]の流行期)に突入して売れなくなったという事になります。

そして現在(2002年)“ヤングでは[対立視]とは逆の[同一視]が復活しています。自分や他人が以前買ったものとほとんど同じ、あるいは全く同じものを繰り返し買うことに抵抗がなくなってきています。売れ筋が絞られ、商品寿命が延びてきています。残した商品の処分が以前より楽になっています、こういう時期には、少品種、大ロット、計画生産が有利です。ビジネスモデルとしてのユニクロはこれからが夏なのです。”

さて、ビジネスモデルとしてのユニクロは今から徐々に復活するということなんですが、ユニクロそのものの復活については、上記の分析からすると、フリーズに替わる商品を提供できるかどうかにあると考えられます。
ま、トマトではないような気がしますが? さあ〜て?

 (お断り) "○○○”は森田氏の発言より、[同一視]⇔[対立視]       はモード工学の周期説より

投稿時間:2002/05/15(Wed) 11:27
投稿者名:takeo
タイトル:
お手間を取らせました
私は方法論がメイン関心領域でありまして、モード「工学」とか流行の
「周期」とか言われると、予測とか理論の性格などという領域の話のよ
うで、嬉しくなっってしまいます(w

モード工学というのは、流行の予測ツールと言うより後知恵的に「同一
視⇔対立視」の二元周期交代説でもってファッション現象を解釈する方
法、でいいですか。それとも流行予測の方法ですか?

予測だとすると、
「これからは同一視の時期」である根拠を明らかにする。
「これからはこれが流行る」と具体的に主張する。

という仕事が必要かと思いますが、そういう作業は行われているのでしょ
うかね。


> さて、ビジネスモデルとしてのユニクロは今から徐々に復活するという
ことなんですが、ユニクロそのものの復活については、上記の分析からす
ると、フリーズに替わる商品を提供できるかどうかにあると考えられます。

「モード工学」的にはこれから何が流行すると予測されているのですか。

投稿時間:2002/05/15(Wed) 15:06
投稿者名:すいらん
タイトル:
Re: お手間を取らせました
> 私は方法論がメイン関心領域でありまして、モード「工学」とか流行の
> 「周期」とか言われると、予測とか理論の性格などという領域の話のよ
> うで、嬉しくなっってしまいます(w

あらゆる社会現象は要素主義的考えで解明が可能です。社会現象は構造と法則を持つ(要素の組み合わせと周期)として、予測を可能とする理論です。
モード=ファッション=流行の意で使われていますが、モード工学とういうのは、モード工学研究所所長の森田洋一氏が提唱されている予測理論で、信頼できるものとしてご紹介いたしました。

> モード工学というのは、流行の予測ツールと言うより後知恵的に「同一
> 視⇔対立視」の二元周期交代説でもってファッション現象を解釈する方
> 法、でいいですか。それとも流行予測の方法ですか?

要素周期一つだけでは現象説明できません。複数の要素のそれぞれの交替周期を時系列に並べて組み合わせ予測します。「同一視⇔対立視」は要素の一つですが、購買心理として主要要素と思います。

> 予測だとすると、
> 「これからは同一視の時期」である根拠を明らかにする。
> 「これからはこれが流行る」と具体的に主張する。
> という仕事が必要かと思いますが、そういう作業は行われているのでし>ょうかね。
> 「モード工学」的にはこれから何が流行すると予測されているのです
>か。


検証は過去の現象と照らし合わせ成されますが、現象そのものを分解した要素には繰り返し(周期)はありません。本物の要素、仮説に基づく要素の周期として検証されております。発見された本物の要素は普遍性を持ちますが、予測分野によって主要素になったり、従属要素になったりします。
具体的に何が流行るか?という事ですが、各分野のアイテムの具体的予測というのは物理的に不可能でしょう。ただ、こういう要素が流行期のどの位置にあるから、アイテムとして、服飾のスカートなら、こういうデザイン・デテーィルで色は、素材は・等として流行を、また、流行期間や生産・販売量を予測出来ます。詳しくはモード工学研究所のHPを。

(ケツ捲くり)
ユニクロ復活のメイン商品を提示できたら、中心商店街の活性化に悩んだり致しませんが(藁
しかし、この流行周期という面から活性化を考えるのも、一つの手かも知れないと思ったりして・・

投稿時間:2002/05/15(Wed) 23:37
投稿者名:takeo
タイトル:
説明と予測
> あらゆる社会現象は要素主義的考えで解明が可能です。社会現象は構造と法則を持つ(要素の組み合わせと周期)として、予測を可能とする理論です。

言われていることがよく分かりませんが、この場合の法則というのはどういうものでしょう? 過去の事象を説明できる能力と、未来を予測出来る能力とは違いますからね。過去に起きた社会現象について、構成要素に分解してそれらの関係のありかた−変化としてどれほど上手に説明できる理論でもその説明力を根拠に将来予測の正当性を主張することは出来ません。
(こういう話に興味がありますか?

> モード=ファッション=流行の意で使われていますが、モード工学とういうのは、モード工学研究所所長の森田洋一氏が提唱されている予測理論で、信頼できるものとしてご紹介いたしました。

その予測の信頼性というのは何に基づいて主張されているのでしょう?

> > モード工学というのは、流行の予測ツールと言うより後知恵的に「同一
> > 視⇔対立視」の二元周期交代説でもってファッション現象を解釈する方
> > 法、でいいですか。それとも流行予測の方法ですか?

> 要素周期一つだけでは現象説明できません。複数の要素のそれぞれの交替周期を時系列に並べて組み合わせ予測します。「同一視⇔対立視」は要素の一つですが、購買心理として主要要素と思います。

社会現象を構成している要素に分割して・・・・?
それぞれの周期的ポジションを判断する。それら諸要素のポジションの総合して次に起こることが予される、ということですか?
もしそういう話ならそれは予測のツールとしては原理的に無理だと思いますよ。 


> 検証は過去の現象と照らし合わせ成されますが、現象そのものを分解した要素には繰り返し(周期)はありません。本物の要素、仮説に基づく要素の周期として検証されております。発見された本物の要素は普遍性を持ちますが、予測分野によって主要素になったり、従属要素になったりします。

全ての要素に周期があるのではなく、「本物」の要素にだけ周期がある?
本物とそうでないものを見分ける基準がありますか?
それとも周期のあるものが「本物の要素」でしょうか?
「検証されている」といわれるのは、何がどのような方法で検証されているのか、もういちど説明してくださいますか?

> 具体的に何が流行るか?という事ですが、各分野のアイテムの具体的予測というのは物理的に不可能でしょう。ただ、こういう要素が流行期のどの位置にあるから、アイテムとして、服飾のスカートなら、こういうデザイン・デテーィルで色は、素材は・等として流行を、また、流行期間や生産・販売量を予測出来ます。詳しくはモード工学研究所のHPを。

凄いですね。
その研究所は、おっしゃるようなファッションに関する予測数値を発表しているのですか? そしてこれまでのところ的中させている?

> (ケツ捲くり)
> ユニクロ復活のメイン商品を提示できたら、中心商店街の活性化に悩んだり致しませんが(藁
> しかし、この流行周期という面から活性化を考えるのも、一つの手かも知れないと思ったりして・・

モード工学研究所がおっしゃるような能力があるのなら、予測できて当然では? そうすれば商店街全部はともかく、ファッション関係のお店は万々歳でしょう。でも、そういう予測は原理的に不可能ですよ。
研究所の理論は本当に流行を予測できるのか、その根拠は何か、まずこのあたりをきちんと確認されてから商店街活性化に応用可能な理論かどうか判断されるべきでしょう。

良かったらスレを変えてきちんと検討してみます?


投稿時間:2002/05/16(Thu) 11:55
投稿者名:すいらん
タイトル:
Re: 説明と予測
このスレはユニクロ考察ということでしょうから、流行の法則、社会現象の説明、方法論で論議するのは、少しずれる感じもしますが、も少しという事で。

> 言われていることがよく分かりませんが、この場合の法則というのはどう>いうものでしょう? 過去の事象を説明できる能力と、未来を予測出来る
>能力とは違いますからね。過去に起きた社会現象について、構成要素に分
>解してそれらの関係のありかた−変化としてどれほど上手に説明できる理
>論でもその説明力を根拠に将来予測の正当性を主張することは出来ませ
>ん。こういう話に興味がありますか?

過去⇔現在⇔未来と、時間軸上に表される本物の要素の周期は連続的に変化します。現象そのものを分解した要素には連続性はありません。
服飾のロングスカートを例に取り上げてみます。スカートなんて明治以降の話なんでしょうから、現象からみると江戸時代に遡れるような連続性はありませんね。しかし、要素の周期からみると、連続性を観察出来ます。シルエットだけをみても、丈の要素、横幅の要素、バランス上下の要素等が考えられます。丈は長い⇔短いの交替周期、横幅はタイト⇔フレア、上下はウエスト位置の上下となり、これらの要素が連続性を持つという事です。まあ、江戸時代ですから検証は日記などから丹念に拾うという作業でしょうが、近頃
袴の丈が短すぎるとか、着物の着丈が短くなって、裾をはだけた着方、帯をえらく下の方に締めるのが流行ってるとか、等などの現象記録として観察できます。(自分でやったんじゃないんですが)

この要素周期仮説の検証は、時間軸上に周期を固定してなされます。その場その場で風潮的理屈を捏ねるという後理屈とならず、十二分に未来予測に使用しても間違いないと考えております。仮説の検証は統計資料によって行われますが、統計資料は上記の要素毎の集計がある訳ではないので、初期の頃は膨大な手間ひまをかけて行われたようですが、現在は統計手法に工夫がなされているようです。

流行現象は社会現象の一つかもしれませんが、流行現象が解明される事は、その手法をもって、全ての社会現象を解明出来ると考えられませんか?流行は「少数の好みが多数の好みに変化するプロセス」と定義できます。要は人間の心理構造を周期として取り出すことが可能であること、そしてそれは、簡易的とは言え、数値として取り出す事が出来るということなんですが。


> 全ての要素に周期があるのではなく、「本物」の要素にだけ周期がある?
> 本物とそうでないものを見分ける基準がありますか?

本物の要素は必ずアンチの対になっています。a⇔アンチaです。言葉で表現すると、本物の要素の持つ普遍性が見えなくなりますが、長い⇔短い、
広い⇔狭い、といった具合です。

> その研究所は、おっしゃるようなファッションに関する予測数値を発表し>ているのですか? そしてこれまでのところ的中させている?

検索されませんでしたか?「モード工学研究所」で出ます。公開されているものは、過去に発表されたものの再掲もありますので、執筆期日に注意が必要ですが、当たり外れが検証できて良いとも言えます。
カラーの予測は圧巻です、近くは2003年、遠くは2011年と、また実色がカラーでアップされています。

大体まとめてレスした積りですが・・・
なお、上記のような要素周期による現象の現れ方をグラフにしたものがありますので、御参照下さい。
http://www7.ocn.ne.jp/~suiran00/newpage2.htm
これは同じく独自の流行理論を展開されている、スガワラトレンド研究所の菅原健二氏の『2001年流行の法則「だから、こうなる」』(1999年3月同文館発行)という本の見開きです。二つの要素周期から、現象として現れるパンツのシルエットの変遷が時間軸上で描かれています。これを見ていただくと、厨房の言わんとするところ一目瞭然かと。

投稿時間:2002/05/16(Thu) 22:53
投稿者名:takeo
タイトル:
いみじくも
周期説とか言われていますが、物事には周期がある、というのはどのように論証されていますか?

お示しのサイトの図表ではファッションの「要素」の変化が7年を1区切りとして変化しているようですが、この7年は何故7年なのでしょう?
調べた限りでそうだった(だから)これからもそうなる、というのは説明としてはいただけません。
いままでもこれからもずうっと7年で変わる、何故か・何故ならば・・・、といえて初めて理論でしょう。

投稿時間:2002/05/17(Fri) 12:03
投稿者名:すいらん
タイトル:
Re: いみじくも
> 周期説とか言われていますが、物事には周期がある、というのはどのよう>に論証されていますか?
> お示しのサイトの図表ではファッションの「要素」の変化が7年を1区切>りとして変化しているようですが、この7年は何故7年なのでしょう?
> 調べた限りでそうだった(だから)これからもそうなる、というのは説明>としてはいただけません。
> いままでもこれからもずうっと7年で変わる、何故か・何故なら
>ば・・・、といえて初めて理論でしょう。

重ねて言いますと、「物事には周期がある」という認識は、要素の繰り返しの認識にすぎません。昔、ラッパズボンなんて裾が広がったのがありましたね、要素広いの流行周期に現象します。名前はちがってもラッパズボンが再登場すると、昔の流行と同じと錯覚しますが裾の広さが同じだけで全体のデザインは異なっています。
1984年、宮本悦也氏(新要素主義という流行理論を提唱)がアメリカのトヨタデザインセンターでの講演の折、日本人デザイナーは「過去は、そうだったかも知れないが、未来にも繰り返されるという保証はどこにあるのか?」と言い、米人デザイナーは「ある理論で過去の現象が規則的に説明できたというだけでその理論は信頼に値する」と言って、東洋的ものの見方と欧米的ものの見方の論争となったそうです。やはり、そういう疑問は必ずあるもので、外にも、この情報伝達手段が発達した世の中で周期が一定であるはずがない、短くなるのでは?なぜアンチの対の交替周期なのか?などがあります。
ご紹介している流行理論はおよそ20年間の試行錯誤がなされています。
検証の分野として、仮説の正誤が短期間にチェックできる服飾関係が主に採用されていますが、検証の数値は販売数によってなされます。前に書きましたが、この要素周期仮説の検証は、時間軸上に周期を固定してなされます。
周期が固定されると、後理屈がつきません。景気が悪いと黒っぽい服が売れると理屈付けながら、明るい服が売れ出すと景気が悪いので気分転換の為明るい服が売れると言い換えるという風が後理屈です。このような結果から組みたてた流行理論がなんと多い事でしょうか。その場その場の風潮的流行論に惑わされ、結局流行なんて気まぐれの産物に過ぎないという思考枠が作られており、要素周期構造と言う新しい考えは、なかなか理解して貰えないものかも知れません。

周期構造の根本的な説明は、脳の記憶構造や感覚器官の作用構造にまで立ち入って説明されていますが、非常に難解であって、要約してここで述べる能力がありません。

投稿時間:2002/05/17(Fri) 17:35
投稿者名:takeo
タイトル:
手短に
> 周期が固定されると、後理屈がつきません。(中略)その場その場の風潮的流行論に惑わされ、結局流行なんて気まぐれの産物に過ぎないという思考枠が作られており、要素周期構造と言う新しい考えは、なかなか理解して貰えないものかも知れません。

 ここまで主張されるのなら、他の流行論のレベルはともかく、要素周期理論の場合、自分たちの考え方がこれからもずうっと妥当である、ということをきちんと論証しないと理論と自称することは出来ないと思いますけどね。

> 周期構造の根本的な説明は、脳の記憶構造や感覚器官の作用構造にまで立ち入って説明されていますが、非常に難解であって、要約してここで述べる能力がありません。

基本的な社会事象(あるいは個人の行動)でも人間の生理まで還元して説明することには成功していないでしょう。(私は不可能だと思いますが)
流行の予測という領域の話が記憶や感覚器官の作用などというレベルに遡って?説明できるとは考えられませんんけどね。

ところで、はじめの話題にかえりますと、流行理論によればユニクロはこれから何を売ればよいと予測されますか? 

投稿時間:2002/05/18(Sat) 12:33
投稿者名:すいらん
タイトル:
こんなケツ(結)では不十分でしょうが。
 
> ところで、はじめの話題にかえりますと、流行理論によればユニクロはこれから何を売ればよいと予測されますか? 

110の(ケツ捲くり)では納得いただけないようで(ワラ

>>> ユニクロ復活のメイン商品を提示できたら、中心商店街の活性化に悩ん>>>だり致しません>>しかし、この流行周期という面から活性化を考えるの
>>>も、一つの手かも知れないと・・・

>>モード工学研究所がおっしゃるような能力があるのなら、予測できて当然
>>では? そうすれば商店街全部はともかく、ファッション関係のお店は
>>万々歳でしょう。でも、そういう予測は原理的に不可能ですよ

ご紹介した流行理論が予測できないのではなく、私がケツを捲くったと言う事なんですが?(単品に及べば要素2つのみでは不十分であるが詳細な周期表は公開されていません)

紅顔の美少年にあらずして、またもやケツを見するは良しとするところにはあらねども・・・せめて薄絹を覆いて以下に。

○ユニクロがフリースをメインに取り上げた理由は分かりませんがデザイン的には取り立てる程ではない。素材の風合いの周期とかかわる。あとカラー展開の部分(単色⇔多色等の流行周期)
○各流行周期における価格帯は下記のように考えられるが、低価格政策がそのタイミングに、計らずも同期した(価格破壊をもたらした)こと。同一視⇔対立視(モード工学の用語)の同一視のタイミングに同期して同一単品大量販売が可能となったこと。

ユニクロはその生産方式にもかかわらず成功を収めたと考えられる。市場は、また、低価格・大量販売(同一商品)での成功のタイミングになりつつある。
柳の下のドジョウの2匹目を捕まえる事が出来るかどうかは、商品の提供タイミングにかかっている。ユニクロの生産方式はクリエティブな商品には向いていない。つまり、流行周期にある(値段の通っている)既存の商品において、価格破壊によるカジュアル化によってしかないと考えられる。さてそれが何かについて、引き篭もりの私は観察したことはありません。

追記
ご紹介した、流行理論が正しければ、“ファッション関係のお店は万々歳でしょう”とは、万々歳になっていないのは何故かと言う事かと思います。これは商店街活性化の理論と同じです。商店街活性化の理論が正しければ“商店街は万々歳でしょう”しかし万々歳になっていないのは何故か?これは前に述べました思考枠の問題です。「結局、流行なんて気まぐれの産物に過ぎない」という思考枠、今まで散々活性化事業なんてやったけど駄目だった「結局、商店街の活性化なんて無理な話だ」という思考枠。A⇔アンチaはこの思考枠にも作用します。先の「同一視⇔対立視」は、この思考枠の一つで、その反転の周期です。思考枠は必ず反転しますが、反転時間はそれぞれの思考枠によって違うという事になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(価格と流行と需要のミカケの関係)

・・・・・・(商品)・・・(需要と供給)・・(価格)
流行期の・流行の上昇期・・・供給不足・・・高くとも売れる
要素・・・流行の頂点・・・・需給の一致・・安い方が売れる
・・・・・流行の下降期・・・供給過剰・・・値下げすれば売れる

非流行期・第一次パニック・・・中洪水・・原価を割らないと売れない
の要素・・第二次パニック・・・大洪水・・原価を割っても売れない
・・・・・ミカケの流行・・・スグに過剰・全般は高く売れ後半は
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安くしても売れない

上昇期・下降期については下記のグラフをご参照下さい
   http://www7.ocn.ne.jp/~suiran00/newpage1.htm

投稿時間:2002/05/20(Mon) 01:41
投稿者名:takeo
タイトル:
ひとまずこれにて
そうですね。なかなか話がかみ合わないようですね。
おっしゃるようにお終いにいたしましょう。

私の方はいい話題をもらいましたので、商店街活性化と活性化理論の関係
を別スレで考えてみたいと思います。よろしかったらそちらへどうぞ。

ご苦労さまでした。今後ともよろしくお願いします。

投稿時間:2002/05/20(Mon) 11:32
投稿者名:takeo
タイトル:
ファーストリテイリング
我が国に米国流のチェーンストアが入ってきたのは、スーパーマーケット理論としてでした。輸入された時点では、商業−小売業−スーパーマーケットという体系的な理解もなく、もちろん、チェーンストア論−スーパーマーケットチェーンという認識もありませんでした。

端的に言って、当時の小売業の理論の水準は、スーパーマーケットマニュアル+売場視察の解説、というレベルで、しかも解説たるや解説者のお里が知れるデタラメぶり、ほとんど合理的な説得力はありませんでしたが、何しろ米国でいままさに実証されている繁盛店作りということで結構盛り上がりました。米国流通事情視察のブームが起き、バスを連ねて店舗を見て回り、写真を撮る、寸法を実測する、という傍若無人の振る舞いがひんしゅくを買ったものです。入店時にガードマンがカメラを取り上げる、という店舗もあったくらいです。そ右やってあれこれパクって出来上がったのがわが量販百貨店なんですね。
日本の店舗技術の多くはこのころ米国から文字通りパクってきたものが多い。昨年、ユニクロvsダイエーでしたか、店づくり技術を真似された、と告訴する騒ぎがありましたが、オイオイということですね。

米国流スーパーマーケットの技術を小売業の普遍的な技術と勘違いして輸入、普及させるというビジネスが生まれましたが、何故、スーパーマーケット理論が全小売業に通用するオールマイティ理論なのか、ということは説明できません。そこで権威付けに使われたのが、人類商業の歴史のエッセンスは米国流通業にある、というこれまた何の根拠もないほら話でした。その米国で最先端を行ってるのがスーパーマーケットである、というふれこみ、商業は米国、中でもスーパーマーケットに学ばなければならない、これが当時の常識だったのです。
「自分の頭で考えるのか、それとも人類全体の営為のエッセンスを信ずるか」という恫喝がセミナーや参考書で本当に行われていましたからね。

流通業を志した青少年に自分の頭で考えるという習慣を捨てさせ、経営者・本部=考える人、店舗・従業員=汗を流す人、というように区分し「現場は自分で判断してはならない」ということがチェーンの鉄則だというような珍説がまかり通っていました。各社はそのような「セミナー」に我先に社員を送り込み自分の力で考えることは禁止、情けないゴミのような理論を原理原則として丸暗記する「人材」を作ることに精を出していました。

こういう「理論」が幅を利かす職場ではプライドも何もあったものか、企業ぐるみの退廃は当然といえば当然、当時蔓延した小売業経営理論(理論でも何でもない、米国の商業経営とも無関係の与太話)の弊害は今に至るまで根強くはびこっています。第一、今日小売各社のトップ陣は、このころベンキョーして成績優秀だった人たちですからね。
もちろん、この悪影響は陰に陽に商店街に立地するお店にも及んでいます。ついでにいえば「ハフモデル」など学者が持ってきた一見合理的に見える「理論」もデタラメです。ttp://www.quolaid.com/city/city010925.htm

ユニクロ=ファーストリテイリングは、マーチャンダイザー制チェーンストア経営という、2〜30年前に一世を風靡した和製経営理論の忠実な実践企業であると言われています。

投稿時間:2002/05/27(Mon) 13:31
投稿者名:takeo
タイトル:
マーチャンダイザーシステム
マーチャンダイジング=商品計画と訳されるこの言葉の意味は使う人によって様々ですが、一応、顧客ニーズを基準に商品を調達する・揃えるという意味では共通していると思います。

ここでいうマーチャンダイザーシステムとは、そう言った広義の商品計画、商品構成計画のことではなく、徹底した本部集中管理型小売業のシステムのことを指しています。
コンセプトに基づく商品構成計画はもちろんのこと、それぞれの部門・品種・品目、販売促進、販売数量まで一切を本部が決定するという、いまではシーラカンスとしか言い様のない小売業経営システムです。特定の品種〜品目についてあるマーチャンダイザーがアイテムのスタイル、カラーバリエーション、販売数量、割引・値引き計画、販売促進、粗利、最終利益まで全てを計画し、調達し各店舗にそれぞれ割り当てて販売を達成させる、というシステムです。
 量販百貨店で盛んに導入が叫ばれ、コモディティ商品などプライベートブランドの一部では実現していますが、、プライベートブランド=ナショナルブランドのフェイク、ということだと業績としては果たしてどうでしょうか。

マーチャンダイザーシステムは、本部=決定、店舗=実行という分業がきっちり出来上がっているシステムです。商品構成〜各アイテムの仕様まで本部で決定します。一括発注ですから店舗ごとの売上げ予測−販売数量ももちろん本部が計画するわけです。棚割、陳列、販促等々販売関連の業務の一切が本部で決定され、店舗サイドは如何にこの計画を達成していくか、ということが仕事です。否、計画の達成は本部企画ですでに決定されていますから、店舗の仕事は販売に掛かる経費を如何に計画内に抑えるか、ということがメインになります。繰り返しますが仕事は本部が決める、この仕事を予算の範囲でこなしていくことが店長の役割だということになります。

発注業務は、売れ行きをみながらの再発注業務のみ、最大−最小陳列凌が決定していますから、その範囲で発注時点の発注量を計算して発注する、マニュアル通りの仕事です。

何がいついくつ売れるか、ということは本部が予測し予測に基づいて商品が調達され、店舗に配送・陳列されて販売されていきます。店舗は計画された販売数量が滞り無く売れていく流れをスムースにすること、妨害しないこと、が最大の任務だということになります。商品の補充、陳列の整理、レジが業務の全てあり、極論すればレジ業務以外はアルバイトが今日から出来る仕事ですから、従業員の教育などはほとんど必要無いことになります。店内業務は接客5大用語、陳列手直し、補充業務などマニュアルで対応できることばかりです。

このシステムでは体を動かす人=店舗現場での創意工夫などは一切あってはならないこと。それは頭を使う人=本部のマーチャンダイザーが計画した販売計画をゆがめてしまう可能性があるからです。

前述したとおり、このシステムはコモディティ商品、つまりその商品についてあまり自分の好みを言わない人のニーズに対応する商品の販売には適していますが、当初から流行商品などには適していないことは明らかでした。

ユニクロはこの手法をファッション販売に採用したわけですね。


投稿時間:2002/05/28(Tue) 05:52
投稿者名:takeo
Eメール:takeo@quolaid..com
URL :
タイトル:
ユニクロのブレイク
当初、郊外フリースタンディングで展開していた当時のユニクロは、量販百貨店のカジュアル部門からベーシックな品種をラインロビング、これを低価格で提供する、ということでカテゴリーキラーと呼ばれる業態でした。

ユニクロが急成長に転じたのは、ファッションパーツというコンセプトのもとで展開された商品構成がほとんどの客相に受け入れられたからです。
ファッションに敏感なヤングからいわゆるコモディティニーズの中高年男性まで全方位のお客がユニクロを「買い物の場」として支持しました。
ここで大切なことは、ユニクロの急速な拡張は提唱しているファッションパーツ提供業というコンセプトが受容されたからではなく、コンセプトに基づいた商品構成がそれぞれの客相にそれぞれの理由で受け入れられたから、ということによります。

カジュアルウエアと総称される分野は、自由裁量なファッションを身につけることが一般的なTPOに対してアメリカの「スポーツウエア」的なテイストの衣料を提供するものです。もちろんこの分野についての消費者の購買目的は「必需プラス」ということですが、この「プラス」部分が多様であることはこれまで当サイトにおいでの皆さんは良くご承知のとおりです。

当サイトでは生活局面〜アイテム選定の基準を、「人並み」、「拡大」、「堪能」、熟練」に大別しています。もちろん、実務ではさらに細分化することが必要な業種が多いと思いますが、当サイトではこれ以上の細分化は行いません。sぽれは主として個別企業の実務に関わることだからです。
ユニクロのファッションパーツというコンセプトのもとに提供された、高品質・低価格の商品群は上記4つの基準に大別される消費購買基準の全ての客相に支持される、という期待以上の成果を挙げました。これがユニクロ急拡大の秘密です。

投稿時間:2002/06/07(Fri) 13:19
投稿者名:takeo
Eメール:takeo@quolaid..com
URL :
タイトル:
コロンブスの卵
ユニクロは、「たくさん売れるものなら何でも売る」量販百貨店に新しいビジネスチャンスを教えてしまった。これはユニクロ商法の必至の成り行き。

従来の郊外フリースタンディング型カテゴリーキラー業態からファッションパーツ提供業への転換を宣言したことでユニクロは従来の「ファッションは人並みでかまわない」という客相だけでなく、「コーディネートを楽しみたい」、「流行を楽しみたい」、「品質が良くて低価格」などなど様々な基準でカジュアルファッションを選択する客相を吸引することに成功しました。
生活の個性化多様化が進展する中、マルチニーズにワンソリューションで対応した、という希有な事例です。

なんと言っても時期が良かった。
@カジュアルファッションがスタイルとして定着している。
Aコーディネートを楽しむ能力のある客相が増えていた。
B新しい生活の採用に積極的な人が年代を超えて増えている
というようなことが伏線になってパーツ?ユニクロで良くない?という人が客相横断的に増えていたわけですね。

例えば、
ファッション命という客相=吟味したコーディネートの一部にユニクロアイテムを採用する余裕。
流行追随相=ユニクロって流行りらしいじゃん。
ファッション参入客相=とりあえずユニクロで揃えてみよっか、低価格でOKらしいし。
人並みファッション相=安上がりで人並みのカッコが出来ればそれでOK。
ということで、どの相にもそれなりに納得させられたのがユニクロのカジュアル定番品種の高品質低価格での提供、というアイデアです。

これはマーチャンダイジング的にいえばアイデア主導、他の技術は全て既存のものでOKですからカテゴリキラーが推進する戦略として特段難しいことはなかったと思います。重ねて強調しておきますが「ファッションパーツ提供業」というコンセプトはファー外リテイリング社の創発、これまで無かったビジネス着想です。「たくさん売れるものなら何でも売る」というコンセプトにしている量販百貨店などから出てくる発想では有りません。

ところが、「たくさん売れるものはないか」と鵜の目鷹の目の量販百貨店がユニクロのブレイクをよく見てみると、高品質・低価格という自分たちのお家芸をカジュアルファッションでの新提案に応用しただけ、ということが分かる、そういうことならこっちが本家、量販百貨店各社一斉に取り組み始める。各社の業績はともかくとしてユニクロ確実に足を引っ張られる。ついでに・もっと怖いことにユニクロ細部麗句の秘密もその正体もろとも暴露された。

ユニクロ=タイミング的・一時的に全客相の御用達を仰せつかる巡り合わせになったカジュアルファッションカテコリーキラー、ですね。

時流適応=物まねを信条とする量販百貨店お得意の単品大量マーチャンダイジング、もちろんユニクロは危険を察しました。その対応として打ち出されたのが都心出店、オリンピックユニフォームへの進出などのブランド化戦略でしたが、そもそもブランドとは何か、ということが分かっていないのあえなく失敗下のはご承知のとおりです。

今や、ユニクロってなに?ということになってしまった。店づくりの模倣ということで訴訟沙汰もあったようですが、これも量販百貨店に簡単に追随可能なレベルの商売であることを自覚して危機感を持ったことの証拠と言えないこともない(笑い)。

そうそう、余談ですが。
大流行といわれる現象には、メーカーが流行一チャンスに乗り遅れるな、ということで一斉に参入した結果、店頭は類似商品一色、価格は暴落、購買側は「安いなら買うか」、「これしか見あたらないからこれにしとこ」という流行などとは縁のない購買まで計上されているということは確認しておきたいところです。かってのミニスカートなどがそうでした。何しろ他のデザインのスカートは売られていない、手に入らないという状態でしたからね。結果的に誰も意図しない「大ブレイク」になりました。

現在ははお客の成熟度が格段に違うし、メーカーの流行についてのスタンスの多様さということでも当時とは雲泥の差がある。柳の下のドジョウを求めていろいろ画策はありますが、もはやミニスカート級の流行は有り得ないということは常識となっている。この常識がミニスカート級の「流行」の発現を予防している(笑)。

消費者の成熟と企業の戦略、両方相まって「流行=賢者が否応なくつきあわされる愚者の好み」という定義は死語になりました。

次回はユニクロ以後のカジュアルの動向について。




Copyright (C) 2004 (有)クオールエイド  All Rights Reserved