投稿時間:2002/03/21(Thu) 02:20
投稿者名:takeo
タイトル:グランドデザインの変更
それでは19世紀にそれらしいグランドデザインがあったかというと、それはありませんでしたね。それぞれの分野で誰かがこつこつやっていたことの積み重ねで社会が漸進的に変化していった。
トータルでの社会をシステムとして捉えこれを全面的に改革することを目指したのがマルクス主義ですが、これは成功しなかった。社会はグランドデザインに基づいて作り替えられるような性格のものでは無い、ということでしょう。もちろん社会が全体としてそれなりに動いているということはその全体(を構成している「下位機能」)がシステム的・協働的に機能できる側面を持っているからですが、それを全体的なグランドデザインの一部であり、それだけの存在にしか過ぎないと決めつけると大変な間違いでしょう。
社会はこれまでグランドデザイン無しで動いてきたし、これからもそうあるべきでしょう。グランドデザインに基づいて作り替える、ということはほとんど失敗が約束されています。壮大なグランドデザインを描き、その実現に向けて実践する、という社会改革手法は方法論的なレベルでアポリアがあり目的を達成することが出来ません。
我々に出来ることは、漸進的な改革が可能になる・改革を推進できる仕組みを考え、採用することでしょう。
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