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各地の状況 ログ

[102] 商店街主導のTMO Date:2003-05-02 (Fri)
愛知県半田市では、商店街の皆さんの主導でTMOを立ち上げているそうです。

 http://www.tmo-handa.co.jp/

TMOがあたるのかどうかはともかく、「ショピングモールへの転換」という「TMOマニュアル」に示されている取り組みを担う組織を作ることは、本気で中心市街地を河清化しようとする場合、避けることの出来ない課題になります。特に、会議所TMOや三セクでも特定の目的があって設置されたTMOの場合、別途モールの整備・運営にあたる組織が必須です。
このあたりは、実際にTMOを立ち上げTMO事業をやっているところではすでに明らかになっていると思います。

 ちなみに半田市のTMO、商店街主導とのことですが、ホームページでの紹介を見る限り、事業内容は会議所TMOとほとんど変わりません。残念ながら「ショッピングモールへの転換」という問題意識がありません。活性化の実を挙げるにはもう一皮むけることが必要です。全国的にも珍しいせっかくの民間主導型のTMOですから、是非、「ショッピングモールへの転換」に取り組んでいただきたいものです。

[101] 行動計画つくり提案の現況 Date:2003-04-06 (Sun)
 昨年は各組合の実態調査に参加、問題点を把握して解決しながら活性化に取り組んでいく方法として、「行動計画の作成」を提案しました。2回にわたってリーダー研修会が開催され、徹底を図りました。

以来、半年が経過しました。現在、行動計画作りに向かって試行中の組合が1カ所(他に商店街協同組合で趣旨に賛同して1カ所)、他はいずれも「提案」などまるでなかったように相も変わらぬ「アイデア事業」にふけっているところが多い。

アイデア事業とは、街の活性化に結びつくかどうかということはひとまずカッコに入れておき、「こうすれば来街者が増えはしまいか」と思われるアイデアを出し、「活性化事業」として取り組む、というやり方を言います。もちろん、こういう事業を10年続けても良い結果は現れません。皆さんは先刻ご承知のことと思いますが。

やれることからやる、続けることに意義がある、といった決まり文句を用いて取り組まれるわけですが、もちろん、このような事業をしたからといって反響があるのは、読者はそういう商店街の提灯記事には食傷しているということに気が付かないメディアだけでしょう。

組合が取り組まなければいけない仕事は、「行動計画を作ること」であり、まずはそのために必要な理論を修得することです。
こういう方向を選択すれば商店街が勝ち残ることができる、そのための方法はこうだ、ということが分からないと自信をもって仕事に打ち込めない。
これは組合のみならず自店についても同様のはずですね。





 



[100] 有田焼卸団地の陶器市 Date:2003-04-03 (Thu)
 佐賀県有田町は、我が国磁器発祥の地、有田焼の産地として世界的に有名です。5月の連休には毎年「有田陶器市」が開催されており、今年はちょうど100回目に当たるそうです。

 有田焼のショッピングモールである卸団地では、「不要不急を楽しむ」というラグジュアリィニーズに対応する基本方向を定めておりますが、今回は新しい方針のもとでの試行となる陶器市です。
 
 連休のデスティネーションに「有田陶器市」を選ばれる方は是非、卸団地にも足を延ばしてください。これまでの陶器市とはひと味違う堪能を味わうことが出来るかも知れません。

[99] ナイトバザールの周年イベント Date:2003-03-30 (Sun)
 早いものですね。
金、土、それに今日と3日間、ナイトバザールの一周年記念イベントが行われました。 

 ご存じでない方のためにナイトバザールを説明しておきましょう。(この欄の過去ログに関連記事あり)
これは、武雄市松原商店街振興組合が取り組んでいるイベント。内容は毎週、金・土の2日間、午後8時〜11時の間店をあけて、お客をもてなす、おおげさに言えば「堪能できる時間を提供する」というものです。
各店毎の取り組みが中心で、いろいろ工夫を凝らしています。

 昨年の3月末にスタートしましたから、ちょうど丸1年経ちました。この間、他ただの1週も休まずに続けています。スタート時点では半信半疑だった参加者も今では「このイベントをやめることは考えられない」と言うほどになりました。

 空き缶集めや昭和の商店街など何を目的にしているのか、意味不明の事業と違って、確実に商店街活性化=繁盛店続出を実現しています。この1年間で店員さんを増やさなければならなくなった!というお店も2店あります。

 「何が何でも1年間は続ける」という約束のもとで始めたイベントですがすっかり定着しました。2年目のいっそうの発展に向けて新しい工夫も考えられていることでしょう。

 ところで、こういう地道かつ実効ある取り組みというのは、各般の関係者からあまり注目されません。どうしてでしょうね。
もちろん、中にはわざわざ視察に来てナイトバザールを含む活性化への全体の取り組みを「商店街活性化の最後の可能性」と評価して地元での取り組みを模索しているところも全国にいくつか出てきました。お互いに切磋琢磨しながら進めるといいですね。

 ちなみにナイトバザールのホームページは、
http://www.matsubara-mall.jp/ にあります。
組合や事業のあらましについても掲示されています。

昨年はなかなかリニューアルが出来ず、季節はずれの内容になっていますが、それでも各個店の店づくりのレベルは伝わって来ると思います。
ホームページの活用については今年の課題のひとつ、これからいろいろ工夫されることでしょう。

[98] モラージュのオープン Date:2003-03-23 (Sun)
 ウオルマート国内初お目見えということで全国規模の話題になっている佐賀市のショッピングセンター、モラージュを見てきました。

まずは話題の中心、ウオルマートについてごく簡単に。
ご存じの通り、小売業界売上げ世界ランキング第2位(1位はゼネラルモータース)というモンスター企業ですね。

業態は4種類あります。
1.ウオルマート・・・ディスカウントストア・ルーラル立地
2.スーパーセンター・・・価格訴求の量販百貨店
3.ハイパーマート・・・・同上、大都市郊外・広域型
4.サムズ・・・ホールセラークラブ

 ウオルマートはディスカウントストア、単独またはパワーセンターに立地して、コンビニエンスニーズにEDLP(同じ商品なら、宣伝しなくても商圏でいつも一番安い)を掲げてKマートなどに勝ち抜きました。スーパーセンターは、ワンフロア・2,000坪クラスの店舗で日常必需品(非ラグジュアリィ)を低価格で提供する、当社が言う「コストコンシャス」型業態です。ハイパーマートは大都市郊外に出店していた超弩級店舗で8,000〜10,000坪?、業態は業務提携していたダイエーが展開していたハイパーマートと同型です。サム’ズは創業者の名前をとって命名された会員制ディスカウントです。ちなみにダイエーの会員制ホールセールクラブ・コウ’ズはこの業態を導入した中内功さんの名前から命名されたものだったことは知る人ぞ知るところ。

 ウオルマートの4業態のうち、日本で展開するのはスーパーセンターでしょうか。今回の出店ではグロサリーを中心に小手調べ、特に世界に冠たる日本のスーパーマーケット技術について修得することを目的にしているとも言われています。
ウオルマートの卓越していると言われる経営技術の話など、機会があればまた取り上げるとしまして、今回はSCモラージュについて。

さる21日、佐賀市中心部から車で5分という立地にオープンしたモラージュ、売場面積12,000坪と県下最大規模の「郊外型ショッピングセンター」です。いわゆる「2核ワンモール」タイプで、核はセイユーとMrMax。2層の核の間を「モール」でつなぎ約80店の「専門店をが配置しています。

セイユーはこのところ生彩を欠いていますがご存じの通り量販百貨店。MrMaxはディスカウントストアです。(ディスカウントストアとは、量販百貨店の雑貨・グローサリー部門をカテゴリーキリング、価格訴求で提供する業態です。)
この二つの業態店が核になり、回遊を実現する機能を分担しています。

 量販百貨店・セイユーの商品構成は、食品と衣料・身の回り品に特化、日用雑貨、家電、家具はMrMaxが担当しています。ちょっと前なら量販店(つまりセイユー)が一店でまかなっていた購買局面を二つに分割、モールの両端に配置した、ということです。ウオルマートで言えば、ハイパーマート業態の商品構成を二つに分割して、モールの両端に配置、間を「専門店」でつないでいる、という構造です。

 商業集積を見る場合、集積全体がどのようなデスティネーションに対応しようとしているのか、ということをまず捉えなければならないということは常々申しあげているところです。特に「核」は「集積全体のデスティネーションを一店で体現する」だけの力を持った店舗です。SCを観察する場合は、まず、「核」がどのような購買局面に対応しているか、そのお客の生活や購買行動から見た充実度はどうか、しっかり見極めることが必要です。

 まず、セイユー。
1階は食品、2階は衣料・身の回り品という量販百貨店ならぬ量販「二貨」店です。1階の面積は2,000坪内外はありそうです。これをスパーマーケットの店舗理論に基づいてレイアウトしています。しかし、面積、品ぞろえ、陳列方式などとてもEDLP=エブリデイの献立材料調達先として使い勝手のいいものではありません。総菜を重視した店奥の生鮮部門は毎日来店、手前に大量陳列したグロサリーはまとめ買い、というちぐはぐな訴求になっています。

2階の衣料はウオルマート風、「コモデディ=必需」ということばがぴったりでしょうね。メンズの場合、コモデティの最たるものはビジネス局面でしょうか、スーツ、カッター、ネクタイなどが量陳されていますが、選択の幅が極端に狭い。アウターについては「とりあえず今風のものを着れればいい」という客相狙いでしょうが、一方通路を隔てたアンダーウエアはパンツ1,800円とアンバランス。普通、8,000円のスーツを買うお客が1,800円のパンツを買いますか? 中にはそういう人もいるでしょうが、「量販」の論理からは大きくずれていませんか?

 これまでの量販百貨店の品ぞろえになれた人が満足できるほどの選択肢は揃っていないと思われます。 衣料については、かなりウオルマート色が出ているのでしょうか。米国の田舎コミュニティ向けのSM及び衣料のマーチャンダイジングは日本では絶対に通用しないと思いますが。

 もっとも、もともとセイユー自体しっかりしたマーチャンダイジング力を持っているのかということも疑問です。少なくとも佐賀駅前店などを見る限り。
今回の企画、なにやらウオルマート気分で価格さえ安ければ何とかなる、という思いこみでやっている?

 MrMaxは福岡出身、これまで数店しか見たことがありませんでしたが、すっかり米国風の大量陳列=ウンザリ陳列です。米国の量陳はデリバリーなどお国の事情があるわけで、表層的に真似ても仕方がないと思いますけどね。MrMaxはウオルマートで言えばハイパーマートの食品・衣料両部門以外を担当しています。売場は倉庫そっくりの仕様ですから、お客は両側に堆く商品が積まれている通路を、カートを押しながら歩いて目的の売り場に行き、目的の商品をピックアップ、カートに入れてレジへ運ぶ、という仕事をしています。「もし自宅に大きな倉庫があり、必需品を大量に備蓄していたとしたら」、その倉庫でやらなければいけない仕事を(倉庫がないために)この店でやっている、ということです。ショッピングの楽しみが堪能できるかといえばそれは期待できません。

 ということで何のことはない、先にも書きましたが両側の核二つを合わせてハイパーマート(あるいはカルフール、価格訴求の量販百貨店)一店のデスティネーションをやっと実現している、という不思議というか、カイシャの都合丸出しというか、そういうレベルに見えてしまいます。はやりのカスタマーサティスファクション(店づくりに工夫を凝らして顧客満足を実現して来店頻度を確保する)などについては、どう考えられているのでしょうかね。

 お客の購買行動を考えてみますと、例えば、食品・下着・蛍光灯の3点を買おうと思えば、37.000平米のSCの端(セイユー)から端(MrMax)まで歩かなければいけないということです。これが、飲料系のまとめ買いと家電などという組み合わせになるとさらに不便、大型カートを押しながら両核をつなぐモールを歩く、買い物が終わったらはるばる駐車場まで、カートを押すという、顧客不在といわれても仕方のない全体の構成です。

 お客が不便を感じればそれだけ売れ行きに影響が出ます。CSというのはきれいごとでは無いんですけどね・・・。

 「専門店」のモールはどうでしょうか。
乱暴に言えば、量販百貨店を二つにぶった切って「配置」、その間の渡り廊下約100mに専門店を並べる、というのがモラージュの「レイアウト」です。量販百貨店の「ワンストップ」機能が分散しているわけですから、このSCの場合、モールは量販店客相の必需品ピックアップの仕事のための渡り廊下という役割を持っています。カートをおして次の作業場へ急ぐ客相の通路に専門店が張り付いているわけですから、これはちょっと辛いですね。

 専門店は、郊外SC向け業態の「専門店」と地元の商店街から移住した「専門店」で構成されています。
全般的にSC全体が大和ジャスコとの競合(お客による買い物行き先ととしての選択)に遅れをとることが確実なうえに、SCの構造からモールというよりも量販百貨店内に出店しているようなものですから、業績の成り行きは容易に想像できるのではないでしょうか。

 地元から参加した専門店は以上の条件に加えて、@郊外型SCの客相を理解していない、AしたがってSCの「専門店」の商売が分からない、というレベルでの出店ですから、さらに大変な苦戦が予想されます。
店前通行量を期待しての出店ですが、もともとSCに来るときには寄るつもりの無かった自店にお客を呼び込む、「衝動入店」させて衝動購買させるという二重の離れ業が必要だということが理解されていない。店前通行量依存型の陥る底知れぬ落とし穴。
 ここで専門店を成立させようと思ったら、品ぞろえ、接客、プレゼン技術とどれをとっても商店街当時以上の能力が必要です。
もちろん、そんな能力があったら商店街で楽々商売できます。

 ちなみに、ラグジュアリィ客相にとって郊外SC、特にそのモールとは「知ってる人に出合いたくない場所」だということも知っておいた方が良いでしょう。

 ディスカウントと量販店の2極構造のSCというのは、時代遅れも甚だしい。贔屓するわけではありませんが、大和ジャスコなんか、ディスカウント(DIY)と家電はそれぞれ別棟に配置しており、顧客は当日の来店目的に応じて、モール、ディスカウント、家電間を車で移動してショッピングをするという構造になっています。

 これはジャスコお得意のSCレイアウトですね。他にもSM部門の取り扱いなど、ジャスコのSC技術は部分的にはなかなか興味深いものがあります。ただ、いかんせん、郊外型SCというフォーマット自体が斜陽です。衣料・身の回り品、SM部門、どれをとってもお客の支持を増やしていける展望はありません。

 今度のラモージュ出店、ウオルマート部分は試行錯誤的に充実させていくということらしいのですが、とりあえず、世界一の水準にあると思われる日本のスーパーマーケット、食品売場運営のノウハウを手に入れる、ということを主眼にしているとも言われますが、果たして目的を達成できるでしょうか。
 食品売場は、スーパーマーケットというよりも、本国では展開をやめたらしいハイパーマートの店づくり(広域・まとめ買い対応)のようであり、それにしては生鮮売場を重視している、というちぐはぐぶりが目立ちます。といってもそれは売場面積の話、内容は、商圏のお客から「あたしたちをなめるんじゃないよ」と言われてもおかしくない。

 どうもウオルマートは、世界一の水準にあるSMとそれを内包する時代遅れ量販百貨店のミスマッチという我が国の小売業界の現状を見抜けないままの登場のようですね。このレベルではライバルとの競合にめちゃくちゃ苦戦することは確実です。その後にはもちろん、ラグジュアリィ充足に向けての客離れとゲリラ的なディスカウント商法とのとの競合も控えています。

ジャスコ、イトーヨーカドー、ウオルマートの三つどもえ戦についてはまたあらためて考えましょう。

 帰りに大和ジャスコに寄りましたら結構お客が多かった。モラージュをみてからこっちに来た人も多かったことでしょう。
モラージュは当面大和ジャスコの引き立て役でしょうか。だからといってジャスコが順風満帆というわけではけしてない、というのが佐賀市一帯のショッピングセンター事情です。

 続いて出店が計画されているのが30分立地の福岡県久留米市の同規模の「ゆめタウン」と同荒木町のジャスコです。ラモージュは1年内外で大和ジャスコと荒木ジャスコに挟み撃ちされることになります。まあ、承知の上での出店でしょうけど、それにしては・・・、と思います。余計なことですが。

(この稿についての話題は「経営フォーラム」にどうぞ)

ちなみに、この考察の基礎となっている「郊外型ショッピングセンター」についての考え方については、
 http://quolaid.com/library/wj-bn2/wj2-3-1.htm
を参照してください。

[97] 商店街の講習会 Date:2003-03-21 (Fri)
 昨日、商店街の勉強会で講師を担当しました。
、「商店街振興組合の現状と課題」がそのまま当てはまるような状態に陥っている街ですが、講義と言うよりもいろいろ話し合っているうちにもういちど商売に賭けて立ち上がってみよう、という機運で盛り上がりました。

 当社の提唱する活性化への道はこれまでなかなか受け入れられなかったのですが、最近は抵抗無く理解されます。特にこれまで各種「活性化事業」にまじめに取り組んだ経験を持っている組合ほど理解が早い。

 これからは、転換のスピードとお店の体力消耗との勝負になります。
まずは、今月末開催される松原商店街のナイトバザール周年(早いものですね)記念イベントを視察するそうです。問屋から紹介されている、松原商店街の同業店も見たい、という話がでたりしました。

 同業者の「転換研究会」は是非立ち上げたいと思っています。

[96] タウンマネージャー Date:2003-03-16 (Sun)
 新年度、中小企業事業団のタウンマネージャーに登録しました。
当社が支援する活性化の取り組みは、商人塾〜組合−個店の転換というスキームで長期的な取り組みが多いため、特に遠隔地の場合、旅費・交通費の負担が大きくなります。

 制度を活用することで、全国どこでも、その気さえあれば当社の支援を利用することが出来ることになります。詳細は告知板に掲示します。

[95] 間延びする商店街の取り組み Date:2003-03-06 (Thu)
 これはもう持病みたいなものですね。
取り組みを決定してから実際にスタートするまで時間のかかること。
「空洞化」は待った無しでどんどん進行しているのに、対応の方は待ったばかり。関係者の個人的な思惑で遅れに遅れる、そのうちせっかく盛り上がっていた機運も雲散霧消、冷静に見ていた外野席からそれ見たことか、といわんばかりの視線が投げられる・・・。

 これまで事業らしい事業に取り組んだことがないということもありますから無理もないといえば無理もないわけですが、空き店舗、問屋の転・廃業、外堀・内堀どんどん埋まっているのにのんきなことです。
かってはどこの商店街にも大型店と対峙して一歩も引かないというリーダーがいました。もっと前には自ら業態転換を図って企業化をめざし、一世を風靡した量販店業態を作り出したのもすべて商店街の先輩達です。比較巣rわけでもありませんが、最近の商業者はそういう先輩商業者の気概を果たしてきちんと受け継いでいるのか?

 なんだか、そういうことがかって自分たちの街であったのだ、ということさえ知らない、意識したことがない、商店街の商業者は昔からこの有様だった、と考えている人が多いようです。商店街の人たちに限らず、行政、会議所なども同様です。

 行動パターンと事業から要求されているスピードとの間にあまりにもギャップがあります。こんなことでは出来ることも出来なくなるのが当然です。

 はて、どうしたものでしょうか。心あたりのある人はさっさとやるべきことに取りかかりましょう。


[94] 松原モールの視察 Date:2003-02-19 (Wed)
 昨日、県内の商店街から視察に見えまして、理事長と私で対応しました。スーパーマーケットを核に最寄り中心のモールを作っている組合で、当社は「コンビニエンス・マート」への転換を提案しています。

 最近、自由が丘や横浜元町など有名どころ商店をを駆け足で視察しました。これらが有名商店街がラグジュアリィモールのモデルになるかといえば、これは全然なならない、といったほうがよいと思います。全然というのはちょっと過激なようですが、現状のままでモールではありませんよ、ということです。
もちろん、なかにはそのままモールのテナントになれる、というお店もありますが、全体としては周辺の事情から現状では残ることが出来ている、ということかも知れません。
これからは厳しいことでしょう。

 ちなみに、松原モール(佐賀県武雄市・人口35,000)には、自由が丘、元町にまんま出店できる、出店すれば繁盛馬違いなし、というレベルのお店が4、5店はあります。もちろん、店舗外装、品ぞろえ、陳列等々、「店づくり」の全体をそっくりそのまま移転するとどんどん売れるだろう、という意味です。
疑う人は同モールのサイトを参照されたし。
このところ更新されていませんが、お店の様子は分かると思います。

 http://www.matsubara-mall.jp/

[93] 新年度の提案の目玉 Date:2003-02-14 (Fri)
 深淵度の事業として当社が提案しているのは、@商人塾、Aモデル個店の転換、B3カ年行動計画の作成 を1年間かけて並行取り組む、という事業です。これは事業メニューとどう整合させるかということが課題で、TMO、会議所、連合組織などの腕の見せ所です。

 この時期、年度に一事業ずつ、という速度ではとうてい計画作りmadeたどり着けません。何が何でも今年中に、というのが当社のアドバイスです。

 こういう事業取り組みはこれまで例がありませんから、地元の合意形成も大変です。市役所、会議所、TMO、連合組織・・・、どこが言い出しっぺになってもGOサインが出るまでには紆余曲折があります。
この紆余曲折のクリアを「面白い」と受け取って取り組む一がいないと事業は進まない、したがってまたもや無駄な1年を過ごしてしまう、ということになりかねません。

 3点セットの事業、これに代替できる事業はありませんからね。

[92] 新しい動き Date:2003-02-11 (Tue)
 先週は当社が支援している各地で新年度の事業取り組みに関して重要な動きがいろいろとありました。その全てが、関係者の期待通り、最高の条件でクリアできました。関係の皆さんがあまり条件がスムースにクリアできるので不思議に思うほどの成り行きです。

 中活法の基本理念は、地元の自主的な取り組み、ということですね。商店街がその気になれば相当のことでもクリアできます。いろいろ考え込む前にまずは「活性化に取り組む」と決意し合意を取り付けることです。総論で「既存個店の活性化を通じた街全体の活性化」という方針に反対する人はいませんから、事業への取り組みは必ず実現できます。

 商店街を取り巻く関係機関、組織の同意・支援取り付けは、商店街さまとまれば必ずクリアできます。

 当社はメールによる相談は何事によらず無料です。商店街段階での新年度の事業取り組みの進め方について、困っている方、ダメ元です、当社に相談してみませんか?

[91] 理論修得という課題 Date:2003-01-27 (Mon)
 当社は今年の目標として中心市街地活性化の方向&方法としての「モールへの転換」という理論の普及を目指しています。これは単に商店街への提案だけではなく、自治体、商工会議所、TMOなど、また中心市街地をチャネルとする消費財の製・流・販、あるいは中心市街地活性化の支援を事業機会とする各業種等々ありとあらゆる分野に対して広く提案していく所存です。

 重要ターゲットは、商店街及び卸団地だと思います。この二つの組織がある程度動き出すことが肝心です。もちろん、支援側は当事者が本格的な取り組みを指導するために必要な支援(黒子的な場合も含め)が必要です。

 当社は現在、取り組みがスタートすれば相当のインパクトのある案にを二個所取り組んでいます。これが動き出せばモールへの取り組み、弾みがつくかも知れません。しばらくの間正念場が続きます。

 3月には福岡市で活性化の指導者の皆さんを対象に「モールへの転換」を提案するセミナーの開催を予定しています。決定次第当欄でお知らせします。2日間12時間程度で全過程をtakeoが担当します。

[90] 「基本計画」の見直し Date:2003-01-22 (Wed)
 当社は中心市街地活性化の支援メニューの柱として、「基本計画の見直し」を挙げています。周知のように初期に取り組まれた「基本計画」作成は暗中模索、「一体的推進の目標」についても抽象的な項目がいくつか並べられているだけ、それらの全てが実現したら中心市街地は本当に活性化できるのか、そもそも中心市街地活性化とは中心市街地にどのような状況が生まれることを想定しているのか、というような期尾HN的なことがよく見えてこない計画も多かったと思います。

 今日になって、基本計画の中心は「街区内の既存商業集積をショッピングモールと見立てた整備&運営」ということが理解され、既存個店が繁盛するようになることが基本課題であるという認識が広まってきました。今になって「中活法の目的」、「中心市街地の三要件」、支援施策のメニューをみれば明らかなのですが、当時はなかなか理解できませんでした。

 暗中模索の結果、出来上がった「基本計画」は、さまざまな事業が列挙されていますが、隔靴掻痒というか、モールへの転換を中核にこれを実現するための短期長期、ソフト&ハードの事業が有機的に結合されている、というものになっていない。つまり、商店街活性化を実現していくシナリオになっていない、ということです。

 さらに重要なことは、モールへの転換を通じて事業の繁栄を実現しなければならない当事者である商店街の皆さんにこの計画を自分たちのお店の命運を左右するラストチャンスの計画である、という自覚がありません。活性化は可能であり、そのための方向と方法はこの通りである、というような計画にはなっていませんからね。
 さらに言えば、基本計画の目的・目標、実現へのシナリオについて概要でも理解している商店主はきわめて少数でしょう。

 このような状態にある自治体・TMOは、基本計画の見直しが必要です。 計画自体を改定する、あるいは商店街単位での「行動計画」作成という新段階に移行するのか、既存計画の内容をはじめいろいろな事情を考え合わせて決定することになるでしょうが、まずは既存の計画が「中心市街地に立地する商業集積がショッピングモールへ転換する」ことを実現していくシナリオとして「使える」内容かどうか、ということです。

 当社は、かねてから「基本計画の見直し」を提案していましたが、このところぼつぼつそのような機運が生まれてきたようです。「見直し」の情報が寄せられるようになりました。
もちろん、見直しを現実の日程に載せるまでには周到な準備が必要です。

 家を建てるにも初めての経験では思うような家は出来上がらない、2,3度建てると満足できるものになる、とは良く聞く言葉です。マイホームはともかく、「基本計画」は見直しが可能ですし、活性化の主役である商店街関係者と基本計画の関係の現状を虚心にみれば、見直しは緊急の課題になっているところが少なくないと思います。

 当社が提起している活性化の方向・方法を踏まえて一度自分たちのまちの「基本計画」をチェックしてみられたら如何でしょうか。

[89] 中心商店街の行く手と対策 Date:2003-01-21 (Tue)
 大型店の撤退による賦課金収入の減少、高度化融資の償還財源不足、財政全般の行き詰まり、活動鈍化などなど、活性化どころかこのままではいずれ組合組織崩壊というところが目立つようになりました。

 この傾向は、すぐに全国に広がります。特にバブル期に施設整備に取り組んだ組合は既にこれから大変厳しい環境にあると思いますが、状況はさらに苦しくなっていくことが確実です。

 TMO事業のうちTMOが事業主体となって推進する分については着々と実施されるかも知れませんが、その事業が商店街の活性化に効果があるかといえば、ほとんど無い、というのが見えています。
 理由は皆さん既にご承知のとおり、肝心の個店の転換が未着手=「買って帰る」商品が売られていないからです。

 このまま推移すれば、中活法のスキームそのもの効能効果が疑われることになるでしょう。国の財政事情その他からスキーム見直し−縮小という事態も無いとは言えません。そうなれば文字通りお先真っ暗になってしまいます。これは全国の消費財関連の製・流・販にとって絶対に有ってはならないことです。

 現状から脱出、反転活性化を実現する第一歩は、活性化実現の可能性を確信したうえで組織再生のシナリオを書くことです。事業の中心が「個店の転換」にある以上、このことは避けて通ることができません。しかし、シナリオをどう書いたらいいのか分からない。何から手をつければよいか分からない、というのが現状だと思います。

 関係者が集まって協議するにしても、共通の理論的基盤がありませんから話はまとまりません。施策メニューも多様に準備されていますが、シナリオが無いために効果的な取り組みが企画できない=組合員にアピールできず財政難から新年度の事業は見送り・・・、
という事例も多そうです。それでは補助事業を見送ってお金をかけずに知恵と汗を出し合って前進する方法を考えているのか、といえばそれはありません。

 じり貧という段階を通り過ぎ、もはや組織消滅への最終段階を迎えているのではないか、と心配されます。
「ほう、そんなところがあるのか、うちはさいわいそこまでは悪くない」と感じたあなた、明日は我が身、手をこまねいていると今はまだそれなりに元気な街もすぐにこうなります。

 まずは遠回りのようですが、関係者が中心市街地−商店街活性化に向けた理論的な立場を共有すること、そのための機会を作ること、これがこの時期、最緊急・最重要の課題です。そうではないと考える人は、では、どのようなシナリオが描けるのか、考えてみてください。

[88] 次年度の事業 Date:2003-01-19 (Sun)
 活性化事業の募集の最中かと思いますが、皆さんが関係される商店街組織、次年度の事業は決定しましたか?
私の知る限りでは、上位計画がらみのハード事業などが計画されている場合をのぞいて、なかなか手が挙がりにくくなっているのではないかと思います。

 ソフト事業特に計画策定事業などはおそらくほとんど考えられていないのではないかと思います。しかし、商人塾の講義資料にも書いておりますように、この時期、「行動計画」を持たない、作らない商店街は、必ず活性化への取り組みが1年遅れることになります。この時期の1年間はことによると取り返しのつかない1年になる可能性があります。

 もういちど「商人塾テキスト」を検討して見られることをおすすめします。
 
 http://www.quolaid.com/juku/juku.htm

 くどいようですが、理論修得と行動計画作成抜きで商店街活性化が実現することは不可能だと思います。



[87] 繁盛店へのチャレンジ Date:2003-01-15 (Wed)
本日、第9回目の講義を開催しました。
当初の計画では、後半はモールをテーマにしておりましたが、参加者の要望で、全回、「個店の転換」を中心に展開することになりました。第9回と10回はまとめ&討論となっています。

講義と平行して個店指導もスタ−トしました。
これは受講者のうち希望者を募って転換の実践を指導する、というものです。ここが当社のウリでもあります。今日は最初ということで1店だけでしたが次回からは3店/日くらいのおつき合いになるのでしょう。

今回の勉強会が第1期、終了次第第2期をスタートする、という予定ですが、参加者が集めるかどうか、1期生の具体的な取り組み煮かかかる部分もありそうです。

この取り組みについては、折に触れて報告していきたいと思います。

[86] 卸団地の中心市街地活性化への対応 Date:2003-01-11 (Sat)
 前にも紹介しましたが、全国卸商業団地協同組合連合会(商団連)所管の事業で、卸売業(団地)が各地の中心市街地活性化の取り組みに対応するための調査研究を行う事業があります。

 国内の消費財メーカー、卸売業の主要な取引先である各地の中心商店街の空洞化は、彼らにとってけして他人事ではありません。中心商店街が活性化しないと自分達の販路は細って行くばかりです。
流通経路全体の活性化と中心商店街の活性化、にわとりと卵のようなな関係で先後・因果ということはありません。問題意識を持った所からどんどん取り組んでいくことになります。

 産地では、ライフスタイル着眼・ラグジュアリィ志向のモデル店舗をつくり、TMOを介して全国の商店街に採用を呼びかける、という方向を打ち出すところが出てきました。
空き店舗活用の方法としても大変有意義だと思います。
現時点ではまだ候補湯出来ないことが多いのですが、これは全国卸団地、商店街の双方にとって大変意義深い、先駆的な取り組みになります。

 チャネルの各段階、都市規模を問わず各地の中心商店街、同時多発でラグジュアリィ志向の取り組みがどれだけスタートするか、今年は勝負の年、今からスタートすれば先駆者の特権=試行錯誤が許されます。ライバル他都市が成功した後では、練習無し、ノウハウ無しで転換−成功が求められます。
 今すぐ取り組めば試行錯誤が出来る。流れに遅れるとやり直しは許されない=担当者がビビって先へ進まなくなる、という事態が懸念されます。

[85] 繁盛店へのチャレンジ Date:2003-01-09 (Thu)
昨日、第8回の講義を行いました。

いよいよ各店毎の「転換計画」の作成、まずはその総論部分でした。
 これまでに個店関係及び個店の転換とモールとの関係までの理論を修得していますから、今回からは個店毎の実務中心、当社もスタッフを交えて巡回指導を行います。

 ファサード事業への関心も徐々に高まっています。16年度実施に向けて次年度前半に大まかな計画を作ることになります。参加者の確保ができるだろうか懸念されているところですが、当社のこれまでの経験では計画が進み出すと関心が高まってきます。

 ひとつ課題は、現在の勉強会に参加していない組合員。既に意欲、意識とも大きく隔たっていますから、キャッチアップが必要です。新年度は直ちに第2回目のチャレンジがスタートすることになるでしょう。

[84] 新しい年の課題 Date:2003-01-08 (Wed)
 「ラグジュアリィモールへの転換」が大きな趨勢となるかそれとも中心市街地−日本経済崩壊寸前のあがきとしてこのまま消滅していくのか、いよいよ本年は最終ラウンドではないでしょうか。

 当社のもくろみからすると、「商人塾」の波及が遅いということが気になります。いつも申しあげているように、関係者が活性化のための理論を修得しないで活性化を実現できる、ということは金輪際有り得ません。また、他の事業で少しでも盛り上げてから勉強会に持っていく、という安易な考え方も通用しません。別の手段で引っ張ってきて勉強させる、ということ自体が不可能、「勉強無くして活性化無し」ということで説得することが必要です。

 まず他の方法で意識を高めてから、というのは単に取り組みの時間を遅れさせるだけ、時間が経つにつれて理論修得の必要性はどんどん切実になってきますが、修得−実践の難しさもそれにつれて大きくなっていきます。

 今年は必ず「モールへの転換」が全国中心商店街活性化のスローガンとなるよう、微力を尽くしていきたいと思います。
皆さんも目的・目標は共通しているはず、大きなうねりになるよう力を合わせていきましょう。

 まずは自分の街の正しい取り組みをスタートさせましょう。

※佐賀ショッピングセンターの分析は、後日あらためてアップします。

[83] 佐賀ショッピングセンター Date:2002-12-18 (Wed)
 来春オープン予定の店面37,000uの県下最大のショッピングセンター。
関係各方面に先駆けてその成否を予測してみましょう。

 予備知識としてショッピングセンターについては、
http://www.quolaid.com/library/wj-bn2/wj2-2.htm
http://www.quolaid.com/library/wj-bn2/wj2-3-1.htm
http://www.quolaid.com/city/city114.htm
などを参照してください。

 新しく計画されているショッピングセンターは、売場面積ざっと37,000u、核はセイユーとMrMaxだそうです。サブテナントとしては200店くらいが計画されている。決定している顔ぶれはSC向けに開発されている専属部隊が中心、プラス地元専門という編制のようです。テナントミックス自体は特に特徴はありません。

 さて、予測は後発SCとしてどう戦うか、ということになりますが、もちろん売場面積がどの程度武器になるか、ということですね。