topへ戻る

資料庫へ戻る
flashmenuへ戻る

FLASH NOTE 2003/04-05  保存版


F088■ どうする TMO   Date: 2003-05-01 (Thu)

 「中心市街地活性化法」の枠組みによる中心商店街活性化の主体と位置付けられているTMOですが、最近の活動状況はどうでしょうか。

 TMO、最近のマニュアルでは、中心商店街を一個のショッピングモールと見立ててその整備充実・活性化を実現する組織という位置づけが行われていますが、法のスキームでは、
@自治体が作る「中心市街地活性化基本計画」において基本的な計画が示されている「TMO事業(従来の高度化事業に類似)」について、
Aその実施時期、実施主体、規模などについて構想を作り、市町村に提出する
B受理されればTMOとして認定される。
ということで作られるまちづくりのための組織ですね。ご存じのとおり。

 TMOの組織形態としては、会社、財団、商工会議所などが想定されています。ここで考えてみたいのは商工会議所型。

 法制定直後はTMOが担う役割(モールとしての整備)が良く理解されていなかったので、ひたすら「高度化事業」との関連だけで作られました。すなわち、高度化事業の対象となる事業計画が(上位・既存計画との関連等で)先行しているなどして、実現性が高いところでは比較的スムースにTMOが立ち上げられました。そういうTMOでは高度化事業を中心に主としてハード事業が進展しています。

 問題はその結果です。事業の内容、規模とも従来の商店街単位での高度化事業の域を出ておらず、その効果もまた従来の高度化事業とにたりよったり、商店街が活性化した、という事例は聞こえてきません。TMOもハード事業が終わればとりあえず役目は終わり、今後はリノベ補助金などを活用した商店街単位での整備ですが、商店街組織の衰退、経費の自己負担分の確保などに問題があってなかなか進みません。
「開店休業」というTMOも出てきています。これからもっと増えそうです。

 会議所TMOのなかには、三セク再開発の失敗などを教訓に、ハード事業はやらない、会議所の一事業という位置づけなら引き受ける、というような条件を付けたところもあるとのことで、こうなると、リノベ補助金の窓口、という役割ですね。

 どちらの例も、中心商店街活性化を実現するためには「ショッピングモールへの転換」という方向と「既存個店のモールテナントへの転換」という方法を取らなければならないということを全く理解していませんから、せっかくのTMOですが作ってみただけ、活性化などは夢のまた夢、という状況のところが多いようです。会議所TMO、肝心の商業者が方針を出してリードしていけばいいのでしょうが、最近、会議所における商店街関係者の発言力はとみに衰えているようですから、どうもままならない。仮に発言力があったとしても肝心の「ショッピングモールへの転換」という方向と方法が分かっていないと何にも出来ない、ということになります。事実、TMOと商店街組織が二人三脚で活性化に取り組んでいるという事例は、全国的にみてもほとんど無いでしょうね。これは由々しいこと、お得意の仏つくって魂入れず、というもうひとつの例を作ってお終いでは情けない。高度成長期ならいざ知らず、TMOがこけると中心市街地は全部こけることになります。

 会議所TMO、このままでは作らない方がましだった、ということになりかねません。中心市街地活性化について何の方針も見識も持ち合わせていない、会議所執行部がTMOの意志決定を行う、というのは明らかに間違っています。会議所TMOという組織はそれなりに使い勝手はあると思いますが、だからといって会議所の三役・常議員会などが、中心市街地活性化の取り組み全般についての意志決定にあたるというのは疑問です。これらの役職にある人たちが中心市街地とりわけ商店街活性化について見識を有するとはなかなか考えられませんから。TMOと中心市街地活性化という仕事を分離したい、活性化と実現したくない、と考える人にとってはこれほどいい方法はないでしょうが、実際に活性化の実現を目指す人たち、実現しないといけない立場の人たちにとっては困ったことです。

 このような事例が多いところから、TMO作らなくてもいいんじゃないか、というところも出てきましたね。事例を見聞する限りその通り、というようなとこもあるんでしょうが、それでは、どういう方法で行きますか、という段になると全く何の方策もありません。

 TMO、作ったところも作っていないところも悩みは一緒、どうしたら商店街を活性化できるか分からない、ということですね。早いところですと「基本計画」が出来て5年目を迎えています。TMO事業の進展状況とは無関係に書台気の衰退はどんどん進んでいます。日ましに拍車がかかっているといっても過言ではありません。この間の取り組みについて、そろそろ抜本的な見直しが課題として出てきて当然だと思いますが、皆さんのところでは如何ですか。

この話題、是非活性化フォーラムで議論したいと思いますが、どなたか口火を切る人はいらっしゃいませんか。
flashmenuへ戻る

Copyright (C) 2003 (有)クオールエイド  All Rights Reserved