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FLASH NOTE 2002/11 保存版


F077■ この時期のTMOと商店街組織  Date: 2002-11-09 (Sat)

 本来はきわめて密接な関係にあるべき組織ですが、実態は如何でしょうか。
『基本計画』作成時点までさかのぼって考えてみますと、中心市街地活性化のメインテーマが「中心商店街活性化=ショッピングモールに見たてた整備」だということが良く理解されていませんでした。したがって、基本計画作りにおける商店街組織、商店主の役割がそれほど重視されなかった、その結果、商店街組織では「基本計画」ヲ自分たちの行動計画の基礎となる大切な計画だという認識が出来なかったようです。

 もちろんこれは計画主体である自治体及び作成過程の支援を受け持ったコンサルタントにも指摘されるところです。誰も状況を良く理解しないまま、「計画を作れば補助金がでる⇔作らないと出ない」というような受け取り方で、にわか仕立ての計画を作ってしまった、従来通りの発想による補助金ありきのハード事業の羅列、という計画さえ見かけられます。
計画作りへの組合の参画と言えば、 街区でやりたい事業を決めて提出する、ということに終始しているところもありますね。こういうまちでは、計画は出来たが活性化につながる自主的な行動は何一つ計画されていないという状況です。

 TMOは、各商店街の希望に基づいて掲載しているTMO事業を「準備の出来た街から順番に取り組んでもらう」調整に終始することになります。それはそれで大変苦労の多い事業ですが、苦労の割に見返りの少ない仕事です。街の活性化にはほとんどといって良いほど影響がありませんから。

 このようにしてTMOと商店街組織、それぞれ中心市街地活性化を進める上で書かすことの出来ない、かつ連携が必要な組織でありながら協働する計画・課題が無い、という不思議な状況が起きているように感じられます。これは上述の通り、「基本計画」作成の時点で問題が十分突き詰められていなかった、ということに起因するのでしょうが、今さらそういうことを言っても仕方がありません。問題はこれから先どう取り組みを作っていくか、ということです。

このところ、「個店の活性化」ということが大きな問題として浮上し、事業メニューにも対策が加えられてきました。TMOが関わるとなれば、あらためて商店街との密接な関係構築が必要になります。好むと好まざるとに関わらず。これは、両者の協働再構築という課題に取り組むには大変都合のいい状況です。

 もちろん、両者が協働して実現するのは、
中心市街地に立地する商業集積を一個のショッピングモールに見たてた整備に向けての協働です。
 この仕事に取り組むには、商店街活性化を導く理論があり、技術があり、それらが共有されてはじめて協働の成果が期待されます。逆に言えば、理論が共有されず、ショッピングモールへの転換に不可欠の技術開発・修得の機会が無かったところであらためて作り上げられる協働は文字通り、砂上の楼閣です。商店街の状況もお互いの関係も事業をやればやるほど崩れて行く可能性が高い。

 回り道のようですが、ここはどうしても当社が提唱する「商人塾」による「行動計画」作り〜3カ年の計画的取り組みという方式を採用する以外に方法はないと思います。(もちろん、これは私どもが知る限り、です。もっと優れた手法が提唱されているかも知れません)
ショッピングモールへの転換という方向を決定し、その方法は主として既存個店の転換による、という路線を選択し直す都市だけが中心商店街−中心市街地活性化の可能性を手にすることが出来るのです。
 TMOと商店街組織、どちらが言い出すかは別として活性化の方向・方法の共有に向けて真剣に取り組むことが求められていることに疑問の余地はありません。
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