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FLASH NOTE 2002/03 保存版


F053■ウオルマートの登場 Date: 2002-03-15 (Fri)

 とうとうというかやっぱりというか、ウオルマートが進出してくる。それもセイユーと組むらしい。面白いですねー、これは。

 ウオルマートというのは、米国の「人並みでいいや」という生活局面をターゲットにコストコンシャス業態の「スーパーセンター」を展開している企業、米国流通業に少しでも関心のある人ならよくご承知のところ。売上げ規模では確か全業種通して世界ナンバーワンの企業である。

 もともとは米国の田舎立地にウオルマートというディスカウントストアを展開して上述の「人並み」局面の消費を独占する、という戦略で急成長した。米国の田舎のライフスタイルって合理的というか、人並みで結構、お金もあまりないし、ということだから、グローバリゼーションを基盤にディスカウントで高収益というビジネスモデルである。もちろん現在もこの業態は存続している。

 ウオルマートは今から12,3年前にハイパーマートというばかでかいディスカウント業態を試作したことがある。1号店か2号店がダラスに出来たてを見に行った。次はこの業態だということで日本から視察が殺到していた。売場面7,000坪クラスの平屋建て、私はその大きさに、「たかが人並み局面の買い出し先にバカじゃない」と思ったものだ。さすがにうまくいかなくてたしか4〜5店くらいで打ち止めになった。ちなみに何によらず業態輸入第1号をやりたい情動を持っていたダイエーはさっそく提携、この業態の日本版1号店を明石だったかに作った。
コンコースからの目抜きに宝石売場を持ってくる、というレイアウトはここが始めた。

 ダラス店がオープンしたころ平行して1号店がオープンしたのがスーパーセンター業態。これは2,000坪クラスでディスカウントストアに「スーパー=超」がつく内容である。
これも見に行ったがセントルイスだったかな。エブリディロープライスといううたい文句で「人並み」商品を提供する。狙っている局面はコストコ、カルフールなどと一緒、もちろんわが量販百貨店とも。
スーパーセンター、これははっきり、日本ではもはや通用しない業態である。その理由はいずれ述べる。

 この「人並み」消費狙いのウオルマートと量販百貨店で文化を売るという勘違い戦略を採ったセイユーが手を組むというのがまことに妙な因縁ですねぇ。
ウオルマートは、文化というかラグジュアリィ消費などにはほど遠い田舎立地で生活必需品を販売して大をなした企業、他方セイユーは量販百貨店を文化の殿堂と勘違いしてずっこけた企業。セイユーはやっと自分の正体を自覚したのかな。
この取り合わせが何を生み出すか、あるいは生み出さないか、しばらく考えてみたい。

 一言いっておけば、量販百貨店が育ててきた、育ちすぎて育ての親を見向きもしなくなった日本の消費がウオルマートごときになびくことは有り得ない、ということだけは確実である。わが量販百貨店はもって瞑すべし、というのは一寸早すぎるか。ウオルマート+セイユーという遅れてきた量販百貨店連合、中心商店街にはなんの影響もないこと、量販百貨店以下だからそういう意味では無視しても良い。
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