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FLASH NOTE  2001 保存版


F029■ 街の活性化は同時多発が不可欠   Date: 2001-09-17 (Mon)

 私どもが提唱する中心商店街活性化の方向については、このサイトのあらゆるページで「ショッピングモールへの転換」ということで多角的に論じているので、常連の方はよく理解していただいていることと思う。各地各様の問題状況があり、主張に賛同してもすぐさま実践できるという状況には無いところが多いことと理解している。

 しかしながら、商店街を取り巻く事態は、地元をはじめ関係各方面の合意を作るまでじっくり行こう、というような取り組みを許すレベルにはない、ということをよく承知していただきたい。「モールへの転換」は今すぐ、全国で同時多発、一斉に動きが始まらないと成功の確率がぐーんと落ちてしまう。何故か?既存の店舗の力が衰えることはもちろんであるが、そのほかにもあなたのお店や商店街ではどうすることもできない重大な問題ある。

 問屋、メーカーが商店街に見切りを付けてしまう、ということだ。今でも商店街以外のところに取引先を開発したところはさっさとそちらに移行している。力のあるところは直営店をそれこそ全国的に同時多発で展開しているところもある。まだ商店街を相手にしている問屋、メーカーも今後はどうなるのか、全く予断を許さない状況である。このような問屋、メーカーの商店街離れの傾向はあなたのお店や商店街がどれだけ繁盛したからといって解決できる問題ではない。

 問屋、メーカーにとって必要なことは、自社の必要な収益を確保できる規模の取引先を持つこと、である。商店街立地の小売店を得意先にしているところであれば、繁盛する取引先があり、これからも開拓できる商店街がどれくらい見込まれるか、ということが大きな問題である。現在のように全国どこを見ても衰退の一途をたどる街ばかりが目につく、という状況では問屋、メーカーの方針も変更されて当然だろう。
   
 このような時期、先発で活性化への途を歩き始めている商店街、個店の心配は、「問屋、メーカーがいつまで商店街を相手にするか」ということである。彼らにとっての心配はせっかく見つけた繁盛の途を問屋・メーカーが商店街立地の取引先を切ってしまうのではないか、ということなのだ。事実、業種を問わず商店外立地の得意先を整理した問屋、メーカーは枚挙にいとまがない。ご承知のとおりである。

 したがって、繁盛店や活性化への途を歩みだした彼らにとって、他の商店街や同業他店の活性化は死活問題の一部なのである。ノウハウなどはいくらでも提供する、繁盛してくれ、というのが彼らの掛け値なしの本音である。全国の商店街がダメになる中で唯一、おらが街だけが繁盛する、というのは本当に気持ちのいいことだろうが、文字通り、そうは問屋が降ろさない。問屋、メーカーがこれまで以上に商店街を事業機会と認識して活動し、実績を挙げられるという状況を作らないと、商店街小売業はたちまち成り立たなくなる。

 そういうことで、商店街活性化は、全国・同時多発・川上&関連産業も巻き込んだ一大社会運動といった様相を作り上げないと成功しない。商店街活性化という仕事はそこまで切迫した状況にあるのだということを理解しないといけない。今や本当にのるかそるか、モールづくりに向けた取り組みをスタートさせるかそれとも力つきた者から順に商業界から姿を消していくのか、という選択の時期に全ての街がお店が直面している。今立ち上がらないと、出来ることも出きないままで中心市街地の幕引きをしなければならない、、ということになりかねない。


 皆さんの商店街もいろいろ事情はあろうが、その事情は街が衰退している・活性化できないという問題の一部を作っている事情そのものであり、その事情を解決することこそが活性化への取り組みである。解決すべき問題を抱え込んでいたままで解決できるハズかがない。

 とりあえずさまざまな事情はカッコに入れて脇に置いておき、街の活性化の目的・目標をキッチリ作り上げる。そのあとで始めて現状を見直し、そこから目的・目標に至るためのシナリオを描く。そのシナリオが出来てからその中に地元の諸事情を「解決すべき課題」として取り込んでいく。事情は仕事の対象として・客観的に・捉えることが絶対に必要である。活性化の目的・目標を確立する前に地元の事情を言い立てるのは「活性化なんかやりたくない」といっているのと同じことである

 活性化への取り組み、隣接都市が取り組みを始めない間は試行錯誤が許される。競合都市の取り組みがスタートしたとたん、ひとつの手順の間違いもなく競合都市の取り組みに追いつき、追い越して行くことが必要になる。
モールへの転換、1日も早い取り組みスタートが皆さんの街にとっても全国の商店街にとっても必要であり、競合都市(もはや規模は問題ではない!)に遅れることは、きわめて厳しい状況を自ら招くことである。

 私どもが虚仮の一念、このような形でモールへの転換を提案しているのは、ただ単に中心商店街には活性化のチャンスがあるということからではなく、同時多発でないとその実現が難しい、という内外の条件を見ているからなのである。商店街のモールへの転換は、1日でも早く着手し・同時多発・互いの経験を交流させながら、ということでないと実現できない、ということを十分理解していただきたい。

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