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FLASH NOTE 2001.08 保存版


F019■常識の裏側   Date: 2001-08-05 (Sun)


   本当に常識とは違った見方かどうか、定かではないが、こういうことも踏まえておきたいということをふたつばかり。

   一つ目は、果たしてデフレというのは本当かな?ということ。
たしかに、マクド、吉野家、ユニクロと低価格訴求の企業の業績好調が伝えられている。メディアも持ち上げるものだから、何だかデフレの証拠みたい荷受けとる風潮が見受けられる。でも、考えてみればこれらの企業は、「成熟市場の寡占」をねらって低価格戦略で既存市場を席巻している、ということですね。こういう報道にキモを奪われて、そうかやっぱりデフレかー、うちも商品の値段下げなきゃなぁ、などと考えているととんでもないことになりますからね。

   他の要因で勝負できない企業が市場で暴れようと考えれば価格で勝負する以外に方法はありません。これらの低価格訴求企業の行き方に無関係で伸びる企業だってたくさんあるんですからね。モスバーガーはマクドの低価格路線に全く追従していませんが、合理的なショッピングにうるさい外人さんがいっつもたむろしています。ま、このご時世、儲かっているところは絶対に口を割りません、いくつか心当たりがありますが、笑いをかみ殺すのに大変のはずですよ、きっと。

   ファッションといえば、アップスケールの最右翼ですが、バブル期に一世を風靡したデザイナーものはどこに行ったんでしょうね、アップスケール立地=都心大通りの路面店はすっかり外資系に押さえられました。民族系(?)でもよ−がんれーるなど頑張っているところが散見されますが、主流はやっぱり外資、つまりはいわゆる「海外ブランド」です。大通り路面、ここにはデフレ、不況など陰も形もありません。
このごろの消費の状況を成長期経済の用語で理解しようとするととんでもない間違いをしでかすことになります。まして、マクロとは縁もゆかりもない個々のお店はいろいろ考えずに適正価格で販売する、販売できるように店づくりに専念することが肝心です。たとえデフレが来てもうち及びうちの取り引きルートに波及してくるのは一番最後、というくらいの気構えを持ってほしいものです。

   もう一つは、いわゆる「構造改革」の影響。これは最近いろんな分野で施策が出て来ているようですが、その結果、なにがどうなるのかということは本当に誰にも分からない、ま、マーケティング的に考えれば想像は出来るのですが。
 いま怖いのはアナウンス効果。「痛みを伴う」、「やむを得ない」という空気が広まって、意欲的な中小企業が新しい計画で最長を目指す踏ん切りが日増しに付かなくなっています。これが今後予想される状況で一番確実かつ一番良くないことでしょう。アメリカの情勢もにらまなきゃならないし、まかりまちがえば、我が国もマスコミが言うところの先行き不安〜消費クラッシュとか起きたらエラいことですからね。

    というわけで、意欲と機動性に富んだ中小企業の新規活動への意欲は出てきませんし今後も回復は難しいでしょう。言うまでもありません。ネットバブルがはじけてただでさえ行き場所の無い投資ですが、「構造改革」のかけ声はいっそう彼らをビビらせていることは確実、投資募集のの企画も立ち消えになる、という趨勢がさらに強くなっています。いまどきイケイケは低金利で国内調達する外資系だけでしょうが、そこらに相手にしてもらえない中小は投資案件を持っていても提案する相手がいない、それかといってこのご時世、構造改革スタートでは企画書もって新規開拓に回る気にはなれません・・・。

   提唱者は構造改革で退場すべきは退場させ、あとは意欲的な連中に任せようと言う取らぬ狸の何とやらでしょうが、肝心要の「意欲ある企業者」たちは消費クラッシュの悪夢が怖くて撃って出られない、新規投資は今後はさらに縮減」という状況ですね。これは相当の間続くことでしょう。年を越せばすぐペイオフ解禁が待ってますしね。この状況を果敢に乗り越えていかなきゃならないアントレプレナーは大変だ〜、いくら欲と実連れとは言ってもやっぱ怖いものは怖いよね〜、という状態です。

    そこで始めに戻って、経済回復にはやっぱりアップスケール消費ねらいの商店街の出番があり、私どもとしては商売柄もあてってどうしてもそこに期待したいのですがここにはまた全然違う停滞の理由があり、これを払拭しない限り千載一遇の出番に間に合わない。このあたりについてはまた明日。

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