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| 魅力ある個店づくり | ||
最近、商店街活性化事業の大きな柱として、個店の活性化・「魅力ある個店づくり」という問題がよく取り上げられるようになりました。 かねてから、商店街活性化の方向と方法は「魅力ある個店」が軒を連ねる「ショッピングモールへの転換」であると提唱してきた当社としては、まさにわが意を得たり、というところです。 このような取り組みが一にも早く、一個所でも多くの商店街で始まることを心から期待し、微力ながらお手伝いをしていきたいと考えています。 しかし、この問題の取り上げられ方を見ますと、どうも不安になります。魅力ある個店という時、その「魅力」としてはなにが考えられているのか?ということがあまり伝わってきません。 「魅力ある個店」というとき、その「魅力」とは一体なにか? これをしっかり吟味し、確定しておくことは大変大切なことです。 例えば、私たちは常日頃「商店街活性化」という言葉をよく使いますが、「商店街活性化」とは商店街の何がどうなることか、という言葉の中身について全員が共通の理解をしているわけではありません。共通の理解を欠いたまま、言葉が一人歩きをしているわけでありまして、その結果、いくら活性化事業に取り組んでも街の空洞化を押しとどめることは出来ない、という事態が生じています。 「魅力ある個店」についても、その中身をしっかり吟味し、はっきり定義して使わないと、なんっでもかんでも「魅力作り」ということになってしまい、肝心の商売繁盛に結びつくか否かはあまり考えられない、表面だけの「魅力づくり」に終わってしまいそうです。 従って、まず「魅力ある個店」とはどのようなお店なのか、「魅力ある個店づくり」とは個店にどのような状況が生まれることを意味しているのか、ということから考えてみたいと思います。 ちょうど、手元に『九州まちづくりBOOK』(九州経産局 平成16年)という資料があり、「個店の魅力向上」とその方法が提案されていますのでこれを手がかりに考えて行きます。 テキストでは、「中心市街地活性化の3つの視点」として、 1 都市機能の再集積 2 まちづくり体制の整備 3 個店の魅力向上 が挙げられています。 1は、総合計画やコンパクトシティなど中心市街地活性化の上位概念について 2は、活性化を推進する事業組織について それぞれ述べられています。 いずれも重要なことですが、ここで取り上げるのは3の 「個店の魅力向上」です。 「個店の魅力向上」についてテキストには、 「中心市街地の活性化のためには、個々の店舗それぞれが〈魅力ある店〉になることが重要です。そのためには、今という時代を直視し、日々変化する消費者ニーズを的確に捉えて、〈求められる商品〉や〈求められるサービス〉を提供していくことが必要です」 と書かれています。 大変わかりやすく書かれておりまして、全くこの通り、「魅力ある個店」とは、お客から見て「求めている商品や求めているサービスを提供してくれる」、「買い物行き先としての魅力のある」お店のことです。 欲しい商品、思わず買いたくなるような商品が揃っており、サービスが行き届き、お店の雰囲気も満足出来る、そういうお店だけがお客を満足させることが出来ます。その満足が次の来店に繋がり、その繰り返しがお店の繁盛を実現します。 お店が繁盛すれば、新しい設備の導入や店舗改築などの投資もできるようになり、従業員の報酬や教育などにも対応できるようになり、それがまた一段と豊かなサービスの提供・魅力の提供に繋がっていくことはいうまでもありません。 このように、お客が必要とする『買い物の場・魅力ある個店』を作っていくことがお店に繁盛をもたらし、「魅力ある個店」が街区内に増えていくことが商店街を活性化させていきます。 魅力ある個店を作るためには何が必要か? 「テキスト」では「今という時代を直視することが必要」といっています。 今という時代を直視し、お客の「買い物の行き先」に対する期待のありかたを見極め、品揃え、接客サービス、内外環境などお店のあり方全体を変えていかなければならない。「魅力ある個店づくり」とは、お客のニーズに合わせてお店の全体のあり方を変えること、転換していくことです。「魅力ある個店」は、お店の全体・店づくりの全体を変化させていくことで実現します。 「魅力ある個店」を個店レベルで考えれば、お客のニーズの変化を直視し、ニーズに対応した「店づくり」に取り組むことで実現することが出来ます。 ところがこれを実際の個店で実行するとなると、さまざまの課題が現れます。 第一に、お客が本当にお店に求めていることは何か? さらに、そのイメージを「店づくり」という実体によってどう表現していくのか? という難しい問題です。 当社は、この問題に各地の有志とともに長年にわたって取り組んできました。 その結果、 @今すぐ着手できる Aお金はかからない B売り上げ低落をストップ、上昇に転じさせる C出来るところからこつこつ進める D間違ったらやり直す という、取り組みやすい手法による「魅力ある個店づくり」「店づくりの転換」のスタイルを作り上げました。 この方法については、テキストを参照してください。
商店街全盛時代であったモノ不足の時代。 殆どの人にとって必要な・欲しいものが商店街に揃っていました。 当時、競争相手は隣の商店街くらいでしたから、人通りの多い立地と、良い仕入先を確保することが商売繁盛の秘訣でした。 今振り返ってみますと、当時の商店街の商売とは、 1.品揃えは問屋に頼り 2.集客は店前通行量に頼り 3.商品管理は店内・「売れ筋」に頼る ということでした。 考え方によっては、当時はきちんとした経営ノウハウを持たなくても商売が出来たわけです。しかし、商店街やその周辺に新業態の競合店が進出し、やがて郊外にも大型ショッピングセンターがオープンするようになると、こういう手法はまったく通用しなくなりました。 お客は毎日いろいろなお店でいろいろな買い物をすることで、「学習」した結果、大変豊富な買い物経験・商品知識を持っています。商店街全盛時代の商法ではお客を満足させることは出来なくなっています。 全国どこに行っても「もの余り・店あまり」が当たり前の今日では、こういう考え方に基づいた商売は成り立たなくなっているわけです。 (参考:商店街商売から脱却せよ!) 商店街立地のお店にとって「魅力ある個店づくり」とは、ショッピングセンターを横目で見ながら、アクセス条件の劣っている自店へ、わざわざ買い物に来ていただく、それだけのしっかりした「来店目的」のあるお店を作っていくことです。 当サイトは開設以来、一貫してこのことを主張し、「店づくりの転換」への取り組みを支援しています。 <加筆予定@chiwata> → 『繁盛店づくり講習会』 「繁盛の原理」を実践し繁盛店を再生せよ | ||
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