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| C005□活性化のための事業についての考察 (編集:chiwat) | ||||||||||||||||
| ここで検討するのは、全国の商店街でよく取り組まれている「活性化のための事業」の効果について。 取り上げている事業は、全国商店街振興組合連合会制作『元気な商店街』で紹介されている、各地の商店街で取り組まれた事業です。 ■はハード事業●はソフト事業と呼ばれるものです。 ご承知のとおり、組合の共同事業は、各個店が単独では取り組めない事業あるいは相当の規模がないと実施できない事業などに取り組むことで、「規模のメリット」を実現しようというものです。この点、ハード・ソフトとも目的は同じです。 共同事業は、 @個店個々の力では実現できない「規模のメリット」や Aコストの賦課方式による共同での商店街の設備改善 などに取り組むことで、「買い物の場」としての条件をいっそう充実させることを目的に取り組まれます。 近年、組合が取り組む共同事業の効果が薄らいできています。 一所懸命事業に取り組んでも、その一方で組合員の業績の低迷や、空店舗の増加など、街の「買い物の場」としての魅力は低下するばかりです。 どうしてこういう事態が起こっているのでしょうか? あらためて言うまでもなく、小売業とは「消費財(生活を作るために必要な材料)を、メーカー、問屋から仕入れて、最終消費者に販売する」することを事業機会にしています。 商店街には多くの小売店が軒を並べていますが、「小売業」という役割を本当に果たしているのは、個々のお店の「売場」であり、お客の商店街への来街の区的である「買い物」は、個店のシャッターの内側で行われる、ということです。 現在、「商店街の空洞化」ということが指摘され、様々な「活性化策」が共同で取り組まれています。取り組まれてはいるものの、「取り組んだ結果、街に繁盛店が増えてきた」という報告はほとんどありません。 ○○事業をやり遂げた、ということは報じられても「その結果繁盛店が増えた」ということにはならない。 これはどうしたことでしょうか? このことが意味するのは、「共同で取り組む活性化事業では買い物の場=個店のシャッターの内側を充実させることはできない」ということです。共同事業は、「買い物の場」として充実している個店にとって、お客にアピールしたり、アクセスを整備したり、大変役に立つ力強い味方ですが、シャッターの内側が「買い物の場」として充実していない個店が多い商店街の場合、個店に変わって「魅力ある買い物の場」を作ることはできません。 個店の買い物の場としての不具合を共同事業で補うことはできない、このことはしっかり理解しておきましょう。 さて、これから紹介する数々の事業は、それぞれ、商店街に立地している多くの個店が、「買い物の場」として十分魅力を持っている」場合に、その魅力をお客にアピールする、あるいはその魅力をさらに補強巣する機能を付け加えることで、「買い物行き先」としての魅力をいっそう向上させる、補完するという役割・意味を持った事業ばかりです。 しかし、「買い物の場」の評価は、なんと言っても実際の「買い物の場」である個店のシャッターの内側で決まります。「買い物の場」が「お客様からみて「私の買い物行き先にぴったり」と評価されるように作られていてはじめて「買い物の場をアピールする」「買い物にプラスアルファを付加する」ための共同事業が効果を発揮します。 「買い物の場」を充実させる、という取り組みを「個店のことは店主の責任だ」ということで放置したまま、来街訴求や販売促進のための共同事業に取り組んでも「業績の向上」という結果に結びつかないのは当然です。 ここで、検討する様々の事業に取り組んだ全国の各地の商店街、果たしてその成果は「個店の業績向上」=「お客の買い物行き先としての評価の向上」につながっているでしょうか? 各事業主体は個店レベルでの本格的な「店づくり」「買い物の場づくり」に取り組みながら、これらの事業はに取り組んで来たのでしょうか? 残念ながら、報告されている限りでは「店づくりの充実」や「店づくりの転換」について、商店街ぐるみでとり組んでいる、という事例は一個所も紹介されておりません。 「買い物の場」づくりに取り組まないまま、これらの共同事業に取り組んだとして果たして「買い物の場」としての商店街の再生、繁盛店が軒を連ねる町並みの再現が出来るでしょうか? それでは検討してみましょう。 @歩道・駐車場の整備 ■人間優先の街路整備(歩道整備)・歩ける町づくり ■車対応商店街・車と共存・駐車場整備・駐車場サービス ■バリアフリー
A商店街の景観整備・アーケード ■大型マルチビジョン・オゾン発生・遠赤外線装置 ■特徴のあるアーケード(高層・フラッグ・ギャラリー星空)・アーケード改修・新設 ■パティオ事業・ドーム広場設置 ■シンボル(象徴的なデザイン・人形・街路灯・モニュメント) ■景観整備(江戸時代の宿場町)(大正ロマン)(昭和の町) ■看板やファサードのの統一
B施設整備 ■コミュニティ施設・スポーツ施設・イベントホール・体験型施設
C交通機関整備 ■循環バス・ループバス・コミュニティバス
D無店舗販売 ●バーチャル商店街(インターネットモール)・カタログ販売
E情報発信、広告 ●タウン誌発行・インターネット(ホームページなど)で情報発信
Fお祭り・イベント ●朝市・観光名物・地域の名産品&お祭りイベント ●毎月のリレーイベント ●土曜夜市・ナイトバザール
Gサービス ●買い物代行・宅配サービス・おつかいタクシー
H街の美化 ●きれいな街(清掃・花・イルミネーション)
Iポイント・カード事業 ●多機能カード・広域カード ●ポイントサービス・スタンプ事業 ●空き缶回収機
J連携事業・イベント ●街の駅・観光案内・商店街の拠点づくり ●外国の町との連携 ●大型店との協力体制 ●コミュニティ(コミュニケーション・ふれあい)意識・イベント ●大学生サポーター・若手メンバー主体事業・イベント
K商品開発 ●一店逸品・商店街オリジナル商品
L空店舗対策 ●空店舗イベント・空店舗データベース・出店コーディネート ●チャレンジストア・チャレンジショップ事業
M運 営 ●第3セクター「まちづくり会社」・コミュニティFM・ 商店街を株式会社に
N会議・勉強会 ●早朝討議(毎週2回) ●「タウン・ロイヤリティ」の確立(商店街に対する信頼を確立) ●イメージアップ戦略
ということで、結論としては。 こういう事業に「個店の繁盛店づくり」と連動する仕掛けを欠いたままいくら取り組んでも成果を上げることはできない、ということはしっかり理解されたことと思います。 これらの事業を活かすためには「個店」レベルの「買い物の場」としての「店づくり」が先行することが必要なのです。 クオールエイドは「商店街活性化」について、 商店街の機能=「買い物の場」としての機能を再生することであると定義しています。(c001・c002) さまざまに取り組まれている共同事業の目的は、『個店・商店街の活性化=繁盛の実現』です。実現するためには、「買い物の場としてお客に愛顧されているという状態を作り出すことが必要です。 「元気な商店街」とは多くのお客に「買い物行き先」と評価され繁盛している個店が軒を連ねている商店街のことでは無いでしょうか。 共同事業が評価されるのは、「事業に取り組んだ」ということによってではなく、共同事業に取り組んだ結果、「お客の買い物の場としての評価が高くなった」、「お店を回遊する人が増えた」、結果的に売り上げ増への貢献によってです。 このように考えれば、共同事業が効果を発揮するためには、共同事業に先立ってあるいは共同事業と平行して、個店の「買い物の場」としての店づくりのあり方がきちんと行われていることが前提になります。 お店が「買い物の場」としてお客に認められない状況では、共同事業の成果を享受することはできません。 商店街の活性化には『買い物の場=個店の店づくりの転換』が必要であり、街を『買い物の場として魅力のある個店』軒を連ねる『ショッピングゾーン』として再構築することが本当の商店街の活性化であり、共同事業の最終目的であると私どもは考えます。 「個店の取り組み」は以下を参照してください。 → 『魅力ある個店づくり』は『繁盛店づくり』へ →商人塾 →『繁盛店づくり講習会』ご案内 「繁盛の原理」を実践し繁盛店を再生せよ |
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