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| ■これまでの方向性 これまで商店街活性化とは、商店街に立地する中小規模の商業者が大規模事業者と対抗して事業機会を確保するために必要な共同事業を実施する、という位置づけで取り組まれて来たと思います。街区内に大型店が立地している頃は大変効果のあった事業でしたが、大型店が郊外に移動しやがて大型ショッピングセンターに変身する時代になりますと、共同事業の効果が次第に薄れてくるようになりました。 これまでの共同事業は、個店の内側=売り場には問題はない(あったとしても直接取り上げない)という前提で、売り場の外(つまりシャッターの外)の条件づくりを主な事業にしていました。 いま、商店街を取り巻く環境は大きく変わりました。もの余り・店余りといわれる時代、お客は生活経験を重ね、買い物や商品についての知識も以前とは比べものにならなくなり、その時々の自分のニーズに合った買い物行き先を自由に選んで行動するのが当たり前になっています。このような環境の変化に対応するには、買い物の場=売り場そのものをニーズの変化に合わせて作り替えていくことが大切です。 これまでの活性化事業では、このあたりの取り組みが不十分でした。このことが「街に繁盛店が生まれる」という事業成果がなかなか現れて来ない原因だと思います。 そもそも活性化とは、「劣化している機能を再生する」ことを意味する言葉です。 商店街活性化とは、商店街の機能=「買い物の場」しての機能を再生することを意味しています。上記のように、商店街という機能の劣化が「個店の売り場機能の劣化」が原因となって生じているとするならば、これまでのような「シャッターの外側」の取り組み=売り場を補完する取り組みでは活性化を実現できないことは、ある意味、当然ことだと言えるかも知れません。 ■これからの方向性 郊外型商業、特に全国至る所にショッピングセンターが進出し、激しい競争を繰り広げている時代に、中心商店街の活性化を目指すという時、まず最初に考えなければならないことは、「郊外のショッピングセンターとの関係をどう考えるか」というkとではないでしょうか。 『中心市街地活性化基本計画』には、基本方針として「ショッピングセンターとの関係」について(競争するのか・棲み分けるのか)、ハッキリさせることが重要な課題ですが、多くの計画ではこのことが余り重視されていません。 国は、中心市街地(に立地する商業)活性化の基本的な方向として、「中心市街地に立地する商業集積(つまり商店街)等を一個のショッピングモールに見立てて、再構築する」という方向を打ち出しています。 新しい時代の商店街活性化の方向は、「商店街のショッピングモールとしての再構築」だということです。 なお、念のために書いておけば、商店街が活性化されるということは、各個店の売り場がお客から見て「買い物の場=買い物行き先」としての店づくり(品揃え・サービス・内外環境)が行われている、ということです。 これからの商店街(ショッピングモール)は、「買い物行き先」にふさわしいお店が軒を連ねることで活性化を実現するわけですが、お客から見て「買い物行き先」として選択される店づくりに取り組んでいるところが「魅力ある個店」です。 □店前通行量頼りの商店街から来訪目的を確立した商業集積へ かって、中心商店街が都市の最後の買い物の場だった頃、そこに立地する個店は、店前通行客を頼りに店づくりを考えることができました。 もはやこのような条件は消滅しています。 活性化のためには「魅力ある個店」「繁盛店」が軒を連ねる商業集績として、コンセプトを明確に打ち出し、店づくり、街並み、通路、サービス、イベント等々のあり方を設計して作り上げていく、という取り組みが求められます。 中心市街地の商業者が総力を挙げて取り組む商店街活性化の方向は、「ショッピングモールとしての再構築」である、ということについては心の底から納得することが必要です。この納得があって初めて「中心市街地活性化」と「魅力ある個店づくり」に統一的に取り組んでいく「中心市街地活性化への道」が開かれます。 |
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