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タイトル「基本方針」を読む (6)
記事No1350
投稿日: 2006/09/15(Fri) 13:26:27
投稿者takeo
第8章 第4章から第7章までの事業及び措置と一体的に推進する事業に関する基本的な事業

 ここでは、「都市経営」において中心市街地が果たすべき機能を踏まえて、それらをより十全に活用する上で整備すべき事項が述べられています。
ここをきちんと読めば、中心市街地=コンパクトシティといった短絡と中心市街地活性化のあるべき方向とはまったく異なることが理解されます。

1 公共交通機関の利用者の利便の増進を図るための事業

 広域化している都市において、中心市街地はどのような機能を担うことで当たらし時代におけるその「中心性」を実現するのか?
ということは、個別都市の注進し阿木地活性化のプランナーさんにとって不可避の問題です。
いずれ詳しく論じますが、その機能の一つは「ハブ機能」ですね。
そうすると、「公共交通機関の整備」は重要な課題です。

「中心市街地をコンパクトシティに」・「歩いて暮らせるまちづくり」といった問題を立てている人には関係のない話です。

このあたりを読めば、「都市を経営する」という先行する問題にとって中心市街地が果たすべき機能とは何か、ということがあらためて問われているのだと言うことがよく分かります。
広域からの「来街目的」を想定・実現しない以上、交通機関は不要です。

「公共交通機関」は、スキームが「中心市街地に都市の中の都市・人口密集地を作る」ことを目指すものではないことを確認する良い機会だと思います。

(1)趣旨 及び (2)事業の要件 はそれぞれ自分で読んでください。

タイトル中心市街地的都市機能
記事No1444
投稿日: 2006/09/22(Fri) 11:24:44
投稿者takeo
 前にも書きましたが、
@都市の中心市街地の機能 と
A中心市街地の居住機能 とは異質です。

いくら中心市街地に立派な居住機能が整備されても、交通期間を利用して頻度高く来訪する都市&近辺の住民はいませんからね。

交通機関を整備するについては、中心市街地に「広域からの来街目的」となる都市機能を整備することが先決というか、少なくともアクセスの整備と相前後して整備しなければならない。
この整備が伴わないと「買い物バス」の二の舞となる。

中心市街地に整備・拡充すべき都市機能、「中心市街地的都市機能」については、「中心市街地入門」スレッドで書き継いでいきます。

タイトル2 特定事業
記事No1445
投稿日: 2006/09/22(Fri) 12:12:07
投稿者takeo
(1)中心市街地における都市型新事業を実施する企業等の立地の促進を図るための施設であって、相当数の企業等が利用するためのものを整備する事業

@趣 旨
 都市型新事業は、中心市街地に集まる個人消費者や事業者などのニーズに対応した商品・サービスの提供を行う事業である。具体的には:
a)最終消費財の製造・加工の事業
b)パッケージソフトウエアやマルチメディアソフトなどのコンテンツ産業に属する事業、デザイン事業等のように、物に体化された形態で差^ビスが提供される事業であり、商業機能の活性化の一翼を担うものとして期待される

このため、商業の活性化と併せて、都市型新事業を実施する企業等の立地を促進し、中心市街地における活発な事業活動の展開を図ることが有意義である。
 
 上記a)、b)の事業を営む事業者への支援に加えて、本事業は、都市型新事業の円滑な展開により、経済的な波及効果が相当程度見込まれる施設の整備を行う物であり、賃貸等の形態により相当数の事業者の利用に供される事業場設備、事業の展開支援するための共同研究施設、産学連携支援施設、インキュベータ、情報交流施設、展示販売施設等を対象とする

************** 引用終わり ********************

留意点をいくつか。

@設置の趣旨は、本来の機能を果たすとともに、「商業の活性化の一翼をなうものとして期待される」ということ。
新スキームにおける「商業の活性化」のウエイトを再確認してください。
さらに、この施設の設置がどのように「商業の活性化」の一翼を担うのか? 趣旨に即した計画をするためには、あらためて、「商業の活性化」とは中心市街地所在の商業機能がどうなることか、ということを確認しなければならない。この確認をヌキに計画される施設が「商業活性化の一翼を担う」ことは難しいですからね。
「人出が多くなり、活性化につながる」といった「藻谷流的論法」は通用しませんから。

A都市型新事業が中心市街地において「活発な事業活動」を展開するための条件は何か?ということも当然考えなければならない。

B例示されている都市型新事業のみならず、さらに広い概念として「中心市街地型産新事業」という概念が成立するのではないか?
都市において「中心市街地」が果たすべき機能を設定することから、中心市街地にあるべき新しい機能が抽出されれば、これが新しい事業機会となります。中心市街地としての都市機能が拡充され、さらにこれらの事業の活動が中心市街地以外の地域の活性化を牽引するという展開も大いに可能です。
もちろん「中心市街地型新事業」については、これからの都市経営において中心市街地が担うべき都市機能を明確にしないと浮上することはありません。

Bこうしてまたもや「中心市街地が都市において果たすべき役割」についてマクロ・ミクロ両側からのアプローチで確定することが必要だということが明らかになりました。
空洞化著しい中心市街地をあらためて都市の中心として機能させることがなぜ必要か、機能させるためには何が必要か、
解明すべき問題は尽きません。

私の提案は、「中心市街地論」スレッドで。

それにしても、「中心市街地活性化」は新しい発想による「都市経営」に取り組んでいく、という新しい時代の要請にピッタリの問題です。
中心市街地活性化という問題を都市経営においてどう位置づけるか
ということは、中心市街地のみならず、都市全体の将来に関わる大問題ですよね。

これはもちろん首長さん以下、都市経営の基本に関わる人たちが真っ正面から取り組むべき課題です。

タイトル都市型新事業のための施設整備
記事No1446
投稿日: 2006/09/22(Fri) 12:20:16
投稿者takeo
これについては上記のとおり、都市が設定する「中心市街地が果たすべき機能」にもとづいて、「中心市街地型新事業」の一環として企画されるべき。
「認定要件のクリア」の衝迫からやみくもに施設整備を先行すると運営段階で躓きます。これまで同様。

趣旨に即して設置した施設が首尾良く運営されれば、それは即・商業の活性化・中心市街地の活性化の一翼を担うことになります。
運営段階の収支をどう繰り合わせるか?
整備段階の補助金に目がくらみ、後は野となれ的計画などはもはや過去の話、と思いたいところですが、どっこいそうでもない事例が多すぎます。

タイトル(2)中心市街地食品流通円滑化事業
記事No1447
投稿日: 2006/09/22(Fri) 12:37:50
投稿者takeo
趣 旨
 青果店、鮮魚店等の食品小売業は、消費者の身近な存在であり、日々の食生活を支えるという重要な役割を担っており、ワンストップショッピングショッピング等食品の購買の利便に関する消費者ニーズの変化、高齢化の進展等社会構造の変化等の中で地域の特徴に応じ、消費者の視点に立った諸機能の充実が求められている。
 本事業は、商店街に分散する食品小売業の集積や既存食品小売市場のリニューアル等、中心市街地における食品商業集積を効果的に整備することにより、消費者の食品に関する購買の利便うぃ確保するとともに、地域の中小食品小売業の発展を通じて中心市街地の活性化に資するものである。

************ 引用終わり *************

ご注意:
この事業は、「消費者の食品に関する購買の利便を確保」することを趣旨に、「共同店舗」的手法でスーパーマーケットを解説しようとするもの、「中心市街地の居住機能」の増進を担います。
間違っても「中心市街地的商業機能」の充実の中核である、などと勘違いしないように。
TMO的商業施設が失敗した要因の一つは、一階にスーパーマーケットを入れたことですからね。
食品小売業は、例え中心市街地で一番売り場面積が大きくても中心市街地の商業集積の「核」ではありません。このことは肝に銘じておくこと。

この事業を成功させるには、「商業的知識」が不可欠ですから、整備したい時は、専門家の支援を受けること。
ちなみに「専門家」の意味は分かっているでしょうね(笑
【経営フォーラム】で執筆中の「スーパーマーケット論を創る」などを参照してください。

タイトル (3)・ (4)及び(5)
記事No1449
投稿日: 2006/09/22(Fri) 12:47:06
投稿者takeo
(3)乗合バスの利用者の利便の増進のための事業
(4)貨物運用効率化事業

 後でコメントするかも、です。質問がある人はメールでどうぞ。

(5)協議会における協議
 特定事業を実施しようとする場合には、協議会における協議を経て、主務大臣に認定の申請をすることになるが、その際、協議会における協議の結果、多数の賛同を得ていることが望ましい。

 この協議に限らず、協議会のメンバーは「法」のスキーム及び「商業の活性化」「中心市街地の都市機能の増進」「都市経営」などについて広範な専門知識を持っていることが前提になりますが、さて、皆さんのところではどういう手法で所要の知識・理論の共有を実現しますか?

「新・基本計画」では関係者の必要な知識・理論の共有という課題への取り組みを必ず計画しなければならないと思いますが、何時・どんな方法で実施しますか?

タイトル申しあげておきますと
記事No1450
投稿日: 2006/09/22(Fri) 13:24:09
投稿者takeo
@中心市街地活性化法に即して中心市街地の活性化に取り組んでいく、
A基本方針にもとづいて「中心市街地活性化基本計画」を立案する、
という仕事に
B本当に中心市街地の活性化を実現するために取り組んでいく
という都市は、次のことを肝に銘じてしかるべき措置を観がなければならない。

肝に銘じておくべきこと、それは、中心市街地活性化法のスキームを使いこなして所期の目的を達成するためには、各般の専門知識を装備していることが前提になる、ということです。

スキームは、それらの知識は当然各都市の関係各方面において装備していることを前提に作られています。
ということは、ここまで辛抱して「基本方針を読む」その他煮お着きいただいている皆さんにはすでに十分ご理解のはずです。

では、所要の知識・理論は各都市遺漏無く装備されているのか、といえば、
これはもう恐ろしいほど不足しているのではないか?
というのがtakeoめの忌憚のない所感です。

さらに言えば。
基本計画を作る、すなわち、「活性化された中心市街地」をイメージし、この方向にこの方向で進めば中心市街地は活性化出来る、というシナリオを描き、必要な事業ミックスを構想し、各事業を計画し一書に総括する、という作業に取り組むためには、どのような領域の知識がどの程度必要か、ということを判断するために必要な知識は装備されているか?

そもそも。
基本計画を作りといったトタン、ただちに上記のような「策定能力」に関わる問題がただちに意識され、所要の対策をが講じられたか否か・・・・。

といったことを考えてみますと、新スキームの前途もけしてバラ色ではありません。
スキームにもとづいて計画作成、協議会立ち上げなどに先立って
「やっておかなければならないことがある」のですが、果たしてどれだけの関係者がこの問題の所在を理解しているか・・・・。

もちろん、当サイト常連の皆々様にはとっくにご承知のところでありますが。
ただしもちろん、所要の知識・スキルが御市の関係各方面において装備しているわけではありません。
知らぬが仏、かも知れませんが知ったからには装備に向けて対策を講じなければならない。
すでに着々と取り組んでいる都市もありますが。